斬影夜葬曲

 かつて、闇と戦った「時念」という者達がいた。彼等の太刀は時空をも切り裂いたという。それ以後も、彼等の血を引くという「識」の者たちは人知れず闇と戦っていた。決して公になることのないその戦いは、今も続いている。


R10X&R54X:鳳 保法(剣者・虚空蔵流)

 プラリア、「追う者、追われる者」作成しました。保法が上京する間接的なきっかけとなった事件、「識」としての保法の性格付けとなる事件です。



 とりあえず参加だけ決めました。弾銃ファイナルで行われたQ&Aがあります。

1999,2,13

 マニュアル昨日到着。ざっと見てスケジュールをカレンダーに入れました。「剣者」が使えるのは刃がついた武器だけなのね。鎖振り回すキャラクターにしようと思ったのに。「御堂」にするか、武器を変えるか。鎖鎌なんてどうかな〜。

1999,2,19

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 ぎりぎりまで粘ってキャラクター作成。締め切り1週間前にいきなり某所掲示板で共同設定キャラクターにしようということになるし。まあ基本は変わらなかったけど。結局は「一人虚空蔵流」とでも言うべきものに。本来は多勢をもって攻める虚空蔵流なのに、「一人で複数の役目をこなせば同じ」と強引な理屈をこねてやってます。いや、「鎖鎌」使わせるのに理由がなかなか思いつかなくて。

 名前の読みは「おおとり やすのり」名字に「鳥」が入る楠門ということで「鳳」。名前の方は名字が「ほう」とも読めることから、同じく「ほう」と読める文字の組み合わせです。

1999,3,17

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第1回R101
「Hey diddle diddle」
担当:九十九神一

 ライブハウス・ジェリコの王座を決めるイベント「ジェリコの壁」。ジェリコの方針は「音楽に客が合わせる」であるため、どのような音楽でも演奏される。だから11才の少女がしっとりとピアノで弾き語りを披露するなどということもあるが、やはりバンドの参加が多い。

 とはいうものの、今回は飛び入り参加のソロも多かった。ほとんどは怪しい噂を聞きつけた、あるいは直接「四門」から使命を下されてきた「識」のようであるのだが。もっともこの場所で怪しいものを感じたものはまだいないようである。

 優勝候補の「ハウリングマイン」の演奏は意表を突いた「ハクション大魔王」で始まった。爆笑の中さらに「けろっこデメタン」と続き、3曲目にようやくオリジナルを演奏。この選曲は草薙焔の独断であったらしい。焔も「識」であるが、父親が死んだ事件に関る「磊王」の情報をしつこく追っているため、内部では「問題児」と認識されている。彼はずっと一人で活動したためか、他人に対して心を開いていないようだ。

 異変が起きたのは最後のバンド「クルセイダーズ」の演奏が始まってからである。彼らの演奏に観客は異常なまでに熱狂し、結局彼らが優勝を飾る。だが、「識」の人間だけは気がついていた。彼らはほとんどマインドコントロールというレベルの「術」を使っていた。それはとても人間業ではない。彼らは間違いなく「あやかし」である。


 え〜、保法ですがデータミス(^_^;)。特技で「厭勝術」とってないので術をとるのが不可だって。マニュアルの記述が分かりづらいぞ〜。まあよく読めばそうだけど、「特技」以外に「厭勝術」とることもできるから(御堂なら、ですが)。

 ボヤキはこれぐらいにしてご報告。今回はスタッフとして活動しつつ、しっかりステージ楽しんでました。う〜ん、一人で参加もなんだからと思ったけど、結構一人で参加とか、人数足りないバンドに入れてもらうとかあったようですね。

1999,4,15
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第2回R102
「Once I saw a little bird」
担当:九十九神一

 「狂王」達に襲われ、視力を奪われた少女、姫野桜。彼女を目の届くところに置いておき、狂王たちに備えようと考えたものもいたが、それは彼女の両親が認めず、現在彼女は病院に入院している。もっとも「暴漢に襲われた彼女を助けた」ことになっているし、付き添いをすることは問題ではないようだ。

 付き添い以外では、情報通のマニアから、また「ジェリコ」の名簿から彼らの情報をつかもうとしたものもいたが、結局は「正体不明」ということしかわからない。

 そして病院の周辺を張っていたもののもとに狂王が、または部下が現れ、戦闘に入る。さすがに苦戦をしているその時、病室には電話回線を通って暗鬼の群れが現れていた。そして戦闘の最中、一人の者の仕込み杖が桜の心臓に突き立てられる。だが、彼女は生きていた。それは御堂の術で人形が肩代わりしたためなのか・・・

 一方で狂王の部下たちもなんとか倒されていた。だが、狂王自身は圧倒的な力を見せ付け、「俺のゲームに参加するならこれぐらいはやってくれ」と、みずから相手の手を取り、その手の中のナイフを自分の心臓に突き刺した。が、やはり死ぬこともなく平然と立ち去って行ったのだった。


 保法は情報収集と、戦闘の終った後で現れてました。本来ジェリコ方面のアクションなんですが、連携活動の都合でこちらに。・・・せっかく活動分割してるのにな〜。

1999,5,14
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第3回R101
「Ring-ring o’roses,」
担当:九十九神一

 新宿の調査をしていた「識」が一人の少女の飛び降り自殺に出くわした。彼女はジェリコで活動中のバンド、クルセイダーズのライブで「狂王の花嫁」に選ばれたあと姿を消した少女の一人であった。手足に切り傷の残る彼女の死体は、笑っているような表情を見せていた。

 ジェリコでは「クルセイダーズ」のメンバーに接触する「識」たちの姿があった。ある者は互いの命をチップとしたゲームを提案し、ある者は共同セッションを提案する。また、彼らがステージで「力」を使っていることに不快感を覚え、講義する者もいる。だが狂王は「ドラッグボイスには貴様が考えるほどの強制力は無い」といい、力を使うのはその中に隠されたメッセージに気が付き、彼の求める能力を持った人間を探すためだという。また、彼が磊王の配下のものではないかと疑ったものもいたが、彼自身は誰にも使えてはいないということだ。

 その磊王の眷属らしいものに父親が殺されたとして、「門」の止めるのも聞かずに一人で調査し、戦ってきた少年・焔はいま、「仲間」というものの存在を感じていた。「門」が彼の活動を認めたということもあり、今の彼は大変機嫌がいい。だが、彼にそのことを伝えに来た金子順景が焔の所属する「塔門」ではなく「紫門」であることを見抜いたものもおり、何かに利用されているのではと不安を覚えるものもいた。

 いろいろあって話が大きくなり、即席ユニットまで作っての共同セッションとなったステージでは「クルセイダーズ」の演奏が始まろうとしていた。そこには「斬首(ザンネック)」のメンバーであった三笠ありすが「キル・アリス」として参加していた。彼女をメインボーカルとしたその演奏で、舞台袖を含むステージ上にいた者たちは激しい痛みを感じ、おそらくは過去の戦であろう幻影を見る。彼らはなんとも言えない不思議な恐怖感を感じていた。

 その後、通用口で偶然出くわした焔たちと「クルセイダーズ」自重しようとした焔であったが、狂王が彼の父親を「喰った」と明かしたことで激昂。周りの制止を振り切り突っかかっていくが、圧倒的な力により返り討ちにあった。


 保法は狂王にカマかけてます。怒らせて口を滑らせるのを期待して「自分にナイフ突き立てて喜んでるマゾ野郎」呼ばわりしてるんですが、爆笑されただけでした・・・しかし狂王、笑うときに無表情はやめてくれ。まあある意味一番狂王の感情を表に出すことに成功してるようです。

1999,6,15
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第4回R102
「Here am I,Little Jumping Joan;」
担当:九十九神一

 「狂王」に狙われた姫野桜を匿っている「鈴村工房」は主人が修行の為不在ながら、留守番役にはこと欠いていない。ガレージには先日捉えた「妄娘」がいるのだが、草薙焔のお目付役である魅由は容赦ない攻めをくわえる。止めた人間に「いずれ殺さねばならん」と言い放ち、「識の使命」についての現実を突きつけるが、とりあえずはこの場を引いた。

 狂王の元には何かを感じ、あえて彼の手駒になろうという「識」の姿もあった。それに対し狂王は「手駒などになる必要はない。俺に何かを望むなら与えよう」と返答する。また「俺はそろそろ死ななくてはならない」とも話した。そして「過去と決別したいなら」と告げた場所は「鈴村工房」だった。

 姫野桜を鈴村工房から連れ出し、「水着を取りに行く」ということで桜の家に向かっているその頃、その家を調べていた者は「何も無かったはず」の室内に「生活」が現れるという事態に出くわす。結局桜は家に着く前に追いかけてきた者に止められ、水着は新しいものを買い物に行くことになる。そして家を調べていた者が「姫野家」の住人を斬ったところそれは紙人形となり、同じころ桜は腕の切り傷を見つけた。桜の家では道祖神のような石の破片が見つかっていた。

 ライブハウス・ジェリコでは、桜が普通でないというのは狂王の言う「ゲーム」のルール違反だと突っかかるものがあった。だが狂王は桜のことはたいして知らず、かえって桜に対する興味を高めるだけの結果に終わる。

 「鈴村工房」には扶桑見報の神代奈乃が取材に訪れていた。表向きは「下町の工房のコラム」を書く為だが、これだけの門や流派の識が一同に集まっているのに注目したとのことだ。その情報網を味方にできないかと持ちかけた工房の面々だが、「絶対中立」の掟により断られる。だが、工房が既に囲まれているのに気がつくと「降りかかる火の粉は」と刀を取り出す。その頃桜の元には既に一人の異生の力を受けた「識」が訪れていた。また、狂王は「陣」を張り終えた仲間の一人を「最早捨て駒にもならん」と斬り捨てていた。


 保法、表現が見事です。どうしてこんなに理解してるんだってぐらいイメージ通り。いや〜、九十九マスターなかなかやるねぇ。これで到着もっと早かったら(^_^;)。ともかく鈴村工房の留守番役としていろいろ世話を焼いているというところです。

1999,7,15
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第5回R103
「幸福な死を」
担当:九十九神一マスター

 「識」の溜まり場である「鈴村工房」にはクルセイダーズと、共感するものが襲撃をかけてきた。異生のものはザコならば倒せるものの、さすがにメインのメンバーは手強い。また、クルセイダーズについた「識」には躊躇いがなく、苦戦を強いられる。一方では捕えられて、懐いてしまった妖がかばったりもするのだが。

 異生の者の毒の攻撃に傷付き、毒を受けたのは姫野桜をかばった者だった。だが、狂王により封じられたはずの彼女の瞼が開き、狂王と同じ緋色の瞳を見せた桜は、彼らの傷を癒し、毒を浄化する。しかし相手側についた者の「お前がいるから争いが起きる」との言葉に彼女は傷つき、文字通り「姿を消した」。

 攻防戦は攻手側の一人が術で火を放った事で双方ともその場から撤退となる。鈴村工房を失った者達は地下に潜り、追っ手を躱しつつ情報を集めていた。それによると、桜の家の近所では「なかったこと」のように、誰も桜の一家のことを覚えていないし、家で「家族」をしていた式は、識の術ではないとのことだった。そして彼らの前に、「磊王の卷族を焼き尽くす炎、フレイム」を名乗るものがクルセイダーズの動きについて情報をもってきた。


 保法は防衛側なんですが、鈴村工房、焼かれちゃいましたね。しかも騒ぎが大きくなって地下生活送るハメに(って実際地下街にいたけど(^_^;)。まあ他のPCさん殺すハメにはならなかったようで。

 パラケルスス、「勝負に邪魔が入ったから」と、自分で右腕斬り落としてます。「これではベースがひけんな」などと感想漏らしてますが。なんで狂王側の奴等ってのはこう自虐的なのかね。本気で滅びを求めているのかも。

1999,8,13
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第6回R541
「冬目邸の静かな日」
担当:永六九蔵マスター

 エカテリーナ(通称エカチェ、戸籍名:冬目綾子)が当主である冬目邸。そこで判明していくのは新宿で磊王をおっている焔が、この家と関りが深い人物だということだった。かつてこの家の家宝の太刀、戒炎(かいえん)が、出征する草薙家の者に持ち出され、帰ってこなかった。草薙家はその借りを返すために冬目に従うことを誓ったのだという。その冬目邸には様々な思惑を持つ者達が集まっていた。現在邸内には狂王の愛刀であり、分身でもある凶魂(まがつたま)があるというのだ。

 狂王を追っている魅由も冬目邸に向かっていた。彼女は狂王さえ潰せばあとはザコといい、狂王について調べあげるつもりのようだ。彼女が関っていた焔は現在行方不明。ただ、左腕を斬られて水中に没した焔と共に、狂王の左腕も沈んでいったという。

 樹海への探索命令が下り、冬目邸の護衛が手薄となっている頃、邸内でも騒ぎがおこっていた。二本にわかれている凶魂(なんでも「ふたりいる」からとのことだ)を手に入れようという者、冬目の子規からの反逆を内定している者、冬目邸側の者、鬼に憑かれた者等が入り乱れているのだ。どうやら派手な戦闘となりそうな気配である・・・。


 保法は魅由の運転手としてこちらに登場してます。う〜ん、なんかいきなり違うシナリオに放り込まれちゃったような。どうしたものかな〜。

1999,9,13
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第7回R541
「冬目邸の騒がしい一日(前編)」
担当:永六九蔵マスター

 一触即発の状態だった冬目邸。最初は大広間に投げ込まれた火炎瓶だった。その混乱に乗じて逃げ出す人間や、それを追う者、邸内を探る者などが駆け巡る。

 ある識の身体に取り憑いたエカチェの父・冬目小次郎の怨霊とエカチェとの戦いもその中で行われていた。互いに奥義を繰り出したが、より進歩していたエカチェが勝利。消耗した小次郎を、身体の本来の持ち主が追い出し、浄化した。

 「凶魂」を求めて邸内に入った魅由達は、二振りになったという凶魂をどうするか話ながら進んでいた。そして結局狂王に一振りでも渡したくないので両方押さえれば無難だろうという方針になった。

 地下ではダイモンが自らの左腕を切り落とし、「鬼の腕」をつけ、鬼と化す。そこに辿り着いた魅由は突然不調をきたし、また、鬼となったダイモンは非常な強さで一同を足留めする。

 その間にエカチェは悪鬼「火採蛮」の封印を解こうとしていた。冬目の一族の「遠目」の力は火採蛮によく効き、知られている600年前の他、1世紀前にも封じており、解こうとしているのはそちらだという。その術「七芒封魔陣」を他に応用できないのかと研究していたのがアンジェであり、その研究成果はある者に託された。また、その頃冬目の叛意は確定的とされ、懲罰部隊が組織された。

 そして復活した明治の火採蛮・戯玉。その影響なのか地震が起こり、それにより落ちて来た石がダイモンを直撃。一瞬の隙を突いて鬼の腕は切り落とされた。そしてエカチェは戯玉の頭部を切り裂き、中から光る玉を取り出し、「戯玉がやって来たところ」へ向かうといって姿を消した。

 その後、屋敷は全焼。跡地には懲罰部隊のキャンプが張られ、地下の捜索を行なおうとしている。いまだ高熱を発する魅由はキャンプ内にいるが、昏睡と小康状態を繰り返している。その他の者たちもそれぞれ次の行動を準備していた。


 保法は魅由と冬目邸突入。前回の「マスターより」で「屋根にでも登りますか」とあったので、床下から侵入としたら、土台は石造りだって。

 しかしなんだな、魅由も普通の人間じゃないっぽいぞ。場合によっては排除しないといけないかも。

1999,10,14
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第8回R541
「静かな戦争」
担当:永六九蔵マスター

 とある酒場で、主人の金子舜英は客に昔話をしていた。かつて迫水、草薙の夫婦と共に小次郎に使えていた時の話。そしてこの店を開いて少しした頃、親が違う栗色の髪の姉に捨てられたという金髪のイギリス人の子供を拾ったが、でて行ってしまった話。

 焼け落ちた冬目邸からは、栃木に向かう人間も多かった。彼らはそこで草薙雪の連絡先を知ることになる。一方で姫野桜のために「凶魂」を求めて冬目邸に訪れるものもいる。そして、冬目邸で倒れた魅由は高熱に苦しみ、「異生の力に手を出すと、いずれこうなる」と話す。懲罰部隊は地下道を掘り起こすため土砂の除去作業をしていたが、外部の元・冬目邸一行にこっそり連絡を取る者もあった。

 樹海に金子順景を追って行った者は返り討ちにあい、なんとか助かったものの両腕の腱は回復するかわからない。医者によると「死んで当然」の怪我だったそうだ。息を吹き返したのは、まるで命が二つあったみたいだと。その後、順景は冬目家のタティヤナと接触、樹海を離れ栃木に向かった。

 その栃木では過去の記憶、かつて火採蛮が封印された時の様子が見られていた。火採蛮に立ち向かった剣者と御堂は相討ちになりつつも火採蛮の首を切り落とし封印。あとに残されたのは二つの石だった。また、別の記憶には新宿で小次郎と陽子が、墨田で洋信と玄海が、2ヵ所で同時に火採蛮と戦う姿があった。そして玄海は体内に凶魂と手首を残したまま自らを封印。火採蛮は逃げた。また、新宿では小次郎が火採蛮を圧倒しつつも陽子が瀕死の重傷を負う。小次郎は火採蛮に、この女の命を助ければ、見逃さないでもないぞ、と火採蛮の能力を試し、その結果陽子は異生として転生、能力を封印することで門から存命を許された。彼女は歳をとらず、自分が母だと明かさずに二人の子供たちを育てたという。

 それを見ていたのは草薙雪であった。数日後、識の訪問を受けた雪は見返りを要求するがそれを用意していた者はなく、あっさり追い返す。そして会議室では雪とウラジミル、白井、阿修羅にJ.D.が揃っての打ち合わせが行われていた。そこでは順景とタティヤナを匿うこと、鬼の腕の剣者は近付いたら始末すること、ジェリコとA・Cを切り捨てること、魔人の調査を急ぐこと、ウエディングピッチ・ブライダルをばらまくこと、冬目邸と狂王は「サヨナラ」。焔と魅由は監視を続行などと指示が出された。そしてJ.D.の潜伏するアパートの真下の部屋に順景達は匿われた。

 その後冬目邸跡の懲罰部隊を襲った旧護衛隊は失敗し、人質をとって退却した。逆に捕虜も二人出している。そしてこの戦いの最中に魅由は死亡した。


 保法は魅由の世話してました。しかしこの情報量はまいりますねぇ。その上まだ別のリアに情報あるらしいから。

1999,11,15
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第9回R541
「冬の館」
担当:永六九蔵マスター

 静岡では火採蛮「戯玉」の討伐と、叛乱を企てた冬目家の残党の処分のために識が集結していた。ただし優先されるのは火採蛮の討伐であり、冬目家残党にも協力が呼びかけられていたりする。また、捕虜となった冬目家残党もおり尋問を行なったが、草薙雪がその実力で使わないわけにいかなかったが、油断のならない存在で、ジェリコに関する事件も雪が黒幕であることぐらいしか有効な情報は得られなかった。

 残党と討伐隊にはそれぞれ捕虜がおり、交換ということになったが、残党側にいた捕虜は自らの意思でそちらに残ることになり、「手を出さない」ということで一人が引き渡された。その直後に衝突もあったが、火採蛮が主目票の討伐隊は深追いする事はなかった。

 そして火採蛮が地上へ現われる夜がやってきた。「占」により予測されていたその時、火採蛮は取り込んだ冬目綾子の姿で、武蔵火採蛮の分身である刀「凶魂」を持って出現した。火採蛮と戦う討伐隊を狙い襲い掛かる残党も含め乱戦となり、「核」を露出させたものの、自ら「凶魂」と同等の刀を創り出して二刀となった火採蛮に苦戦する。だが、残党の妨害をくぐり抜けた者の「戒炎」がその刀を封じ、隙を突いた攻撃で核を粉砕、火採蛮は死んだ。

 その後討伐隊には残党を一掃するように指示がでて、それまでは駐留することになる。一方で残党の内二人は一人を居残っていた捕虜に託すと、討伐隊との決着をつけると別の隠れ家へと去っていった。


 保法は火採蛮と戦闘。核を「潰す」のに鎖鎌の分銅の一撃はとどめになりました。変な武器を選んでいてよかったな。しかし次回はどうしたものか。できれば人間は相手にしたくないんですが。

1999,12,13
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第10回R103
「見果てぬ未来へ、花束を」
担当:神堂劾マスター

 新宿で復活した火採蛮「磊王」は圧倒的な破壊を行なっていた。その目標には敵も味方もなかった。その火採蛮に対し、「識」達は未来を心に描いて諦めずに戦いを挑んでいた。その気持ちに押された火採蛮は彼らに脅え、結果として敗北を喫した。

 火採蛮には核が存在し、それを破壊しない限りは蘇る。そして今や核のみの存在となった火採蛮に、その一部であった少女、姫野桜が同化し、自らの滅びを望むことで火採蛮と、桜、仮の人格であった狂王、取り込まれていた冬目重光、浮葉たちみんなが光に融けていった。

 その後、若き識達はそれぞれの生活に戻って行った。識として生きていくならば再び巡り合うこともあるだろうが。

 また、都内某所では平和な生活を送る高校生、今は異生としてはほんのわずかな存在となった桜が存在していた。以前の、事件に関係する前の存在として。そして再び、巡り合う。

 以前の生活に戻らない、または戻れない者達もまた存在した。それでもまだまだこの世界で生活していくことはかわりがないのだ。


 結局最後は元の新宿に移動してきました。帰ってきたって感じですね。諒さんの助っ人で、最後は一緒に旅に出ています。この辺はアクションにはないんですけどね。

2000,01,28
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