2−6:マンガなら読んでる。

 少年マンガの連載が続くとよく行われる定番の企画に「読者の考えたキャラクター募集」がありますね。本編とは別ページで紹介記事が出る程度の事もありますが、中には本編に登場し、重要な役割を持たされるという場合もあります。

 PBMもこれに似たところがあります。ただし最初からキャラクターを外部から募集することを想定してシステムが設計されていますし、結果は文章である事がほとんどです。また、作成したキャラクターの行動は基本的にその作成者が決定します。つまりPBMというのは自分が作ったキャラクターをストーリーに参加させる遊びといっていいでしょう。

 また、ほとんどの商業PBMでは一つのゲーム内で複数のシナリオが同時進行しています。本編と外伝を同時にやっているようなものでしょう。もっとも外伝が本編よりつまらないわけではないのと同様、どのシナリオでも内容は違えど楽しめる事に変わりはありません。

 そしてそのシナリオでは複数の参加者が同時に参加しています。そしてその行動も互いに影響しあう場合があります。運営側が動かすキャラクターの行動と絡む場合もあるでしょう。つまり、自分が作って登録したキャラクターに何をさせたいかは決める事ができるのだけれども、何をしたかを最終的にすり合わせて調整し、決定するのは運営側の役目になります。そうして変化した状況をもとに次の行動を決めるという事を繰り返してゲームは進んでいきます。

 雑誌の投稿欄には常連投稿者が存在する事があります。PBMにおいてもうまくキャラクターを動かすと自然に取り上げ方が大きくなり、目立つ事も多くなります。

 そういうキャラクターといっしょに行動したいと思う事もあるとは思いますが、PBMでは行動結果に名簿が付属していて参加者同士が直接連絡を取る事が可能です。連絡さえうまく行くならば共同行動も可能になります。もっとも相手も都合がありますし断られる可能性もありますが。

 自分が参加しているシナリオ以外についての情報は本編とは別の冊子で送られてきます。それには参加者の投稿欄もありますが、そのほとんどは情報交換などの為に使われます。それを使えば世界全体について詳しく把握する事も可能になるでしょう。情報をうまく使うならば複数のシナリオに影響を与える行動が取れるかもしれません。単純に受身ではない楽しみができるのがPBMです。


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