海賊王女の凱旋・リア要約(マリー船団関連)


第1回
11120:始まりは騒がしく
担当:Seena

 母親が亡くなり、遺言により遺された船で宝探しに向かう少女マリー。価値のある財産は船の補修等に費やされ、残されたものは少ないが、彼女の元にはたくさんの人間が集まってきた。マリーは船に関しては素人同然で、彼女の船の「サブリン・オブ・ザ・シーズ」の船長には経験あるものを就任させた。

 最初の目的地に向かう航海の途中、船団は一隻の幽霊船らしき物に出会った。その甲板の掃除をしていたメイド少女はまだ精気が見受けられ、助けを求めているようにも見えた。

 そして最初の目的地と思われる場所には黒い鈎爪のような岩がある島だった。そこには2〜3メートルはあろうかという怪鳥が飛んでいた。そして気がつくと草色の服を着て、羽根が生えた少女が舳先に立っており、「コノシマカラデテイケ」と告げてくる。攻撃を受けると少女は怪鳥と同じように鳴き声を上げ、一瞬の後には怪鳥が空を飛んでいた。

 この島を探索したところ、ここは死体処理の場所として使われており、怪鳥たちが死体を食って処理すること、怪鳥には目がなく、聴力もほとんどないらしいこと、島の草には強力な脱臭作用があり、汁が服につくと緑に染まってなかなか落ちないこと、島の上の方に目印のある岸壁があるが、まわりには怪鳥がいて近づけないことなどがわかった。マリーの持つ海図に記されていた言葉は
「目の無き悪魔の黒い鈎爪、緑の衣で路を開け」
である。


 大樹は味噌を持ち込んで日本人料理人に感動されてます。まあ初回ですし自己紹介的なものですかね。

 しかし、素直にとると「嗅覚に頼っている怪鳥をごまかす為に脱臭作用のある草の汁で服を染めて行け」となるんですが・・・こんな簡単でいいんかい?

1999,7,3
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第2回
21120:それぞれの宝物
担当:Seena

 結成されたばかりの船団、サブリン号一行はとある島に停泊中である。この島に生える草には強力な脱臭作用があり、掃除したあとにも残るしつこい匂いに有効ではと回収に行くもの、意外に豊富な食材を集めに行くものなども出発している。もっとも「草」を使った料理は「香りがしなくてマズイ」との評価であった。また、消臭作用のある草で下着等も染められた。これで臭いも多少はマシになるだろう。もっともかえって洗濯しない者が増える可能性もあるが。

 サブリン号のオーナー、マリーは親の遺産としてこの船を手に入れ、船には不慣れな面を見せたりもする。乗組員の申し出もほとんど受けてしまうので反発を受けることもある。もっともそのことで彼女も発憤し、自ら宝探しに出かけることにもなったようだ。そして上陸隊は宝である黄金の女神像を回収して戻って来た。その像はマリーに・・・マリー自身によると母親に似ているそうだ。

 同時に回収された宝箱にあった海図によると、次の目的地はかなり遠いらしい。おそらくは1ヵ月以上と予想され、準備も念入りに行われた。


 大樹は食料調達。怪鳥の卵手に入れてます(宝物カード)。次は船上での生活を描くことになるようです。企画持ち込みも可ということです。

1999,8,2
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第3回
31112:翼を持ったトラブルメーカー
担当:Seenaマスター

 黄金の女神像を手に入れ、同時に見つかった海図にある目的地へと向かっているサブリン号の船団。次の目的地までは1ヵ月以上あるだろうという状況で、人々はマリーの母親に似ているという女神像を見物に来たりとなかなかにぎやかだ。もっともマリーの表情は明るいものではない。

 また、同じく見つかった少女クゥインにも関る人間は多い。一人で育ち、他人との関り合いを持っていなかった少女にそれを教えるのはなかなかに大変な作業のようだ。

 マリーがいまいち元気が無いのは母親が死んで、旅立つことになってから今の状況にいまいち慣れていないせいらしい。何故か海に怖さを感じ、自分が一体なんであるのかがわからなくなっている、そんな気持ちがあったようだが、大勢の仲間がいることに改めて気付かされていた。

 長期にわたる海の上とあって、人々はなんやかんやと企画を持ち出す。クウィンも着飾らせてミスコンに出場させてみたり、「羽根人間コンテスト」なるシロモノをはじめてみたり、武道大会をやってみたり。そんな最中に海賊らしいものの襲撃もあったようだが、武道大会の参加者があっという間に海に放り込んでしまったようだ。

 航海は順調なことばかりではない。ある日遭遇した嵐では、何かがしたいと甲板にでたマリーが、迫る波に思わず向かっていったところ、奇跡的に波が二つに割れて船団の脇を通り過ぎるということも起こっている。そして嵐が収まり、海図の目的地より遥か手前で見つかった島。それはとんでもないことに巨大なナマコであった。


 大樹は前回手に入れた怪鳥の卵の孵化に挑戦中。・・・地の文に突っ込まれてるんですけど(^_^;)。でもまあ、船といえば「トリさん」は付きものだよね。

1999,9,1

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第4回
41120:そして途切れた道
担当:Seenaマスター

 大ナマコを前にしたマリーの船団。その中でオープンしたバーは提督のマリーを最初の客に迎えたこともあって、彼女に関ろうという者達で賑わっていた。また、前の島で載せた少女クウィンには船内の見回りと、同じ島で拾われた卵から孵った怪鳥のヒナの世話という仕事が与えられていた。

 ナマコに対しては「音楽は生物の境界をも超える」と、歌でアプローチする者がいた。それはなかなかの盛り上がりとなったが、あいにくとナマコの反応はなかった。

 ナマコは結局退治されたものの、肝心の宝が見つからない。どうやら隠し場所が壊れていたらしい。必死の捜索の結果、ナマコの内蔵の中から見つかった瓶の栓は傷んでおり、中に入れられていた海図と思しき羊皮紙は腐ってしまっていた。そしてマリーは次の手掛かりがなくなったことで、船団の解散を決める。

 大量のナマコ料理を前にしても盛り上がりにかけてしまう一行。満点の星空の下、何故か波だけが激しくなっていく。そして突然黒い船が衝突した。その船はサブリン号に食い込み、航行不可能な被害を与える。奇妙な形態のその船は何故か無人で、しかも内部はすっかり乾燥していた・・・激しい波を越えてきたのにもかかわらず。マリーは航行不能となったサブリン号のかわりにこの船に乗り移ることにしたが、その船には「幻獣博物館にようこそ」と世界各国の文字で書かれていた。


 大樹は怪鳥の卵の孵化に成功。ヒナはなかなかの人気のようです。しかし船団解散宣言に謎の船。行動に迷いますねぇ。こちらはヒナをどうするかもあるし。

1999,10,1
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第5回
51110:かつて生きていた者
(又は素直になるためのワルツ)
担当:Seenaマスター

 サブリン号に激突してきた「幻獣博物館」であるなぞの船。損傷を受けたサブリン号から、幻獣博物館へと移る人々。サブリン号のオーナー、マリーは「これ以上みんなを振り回せない」とサブリン号を諦め、船団も解散しようという。だが、人々の「マリーの力になりたい」との言葉に発言を撤回。サブリン号も復旧に全力をあげることとなる。

 幻獣博物館は、外から調査したところでは、倒れたマストにもかかわらず工夫して張られた帆など、さほど航行に支障があるようにはみえなかった。もっとも嵐の中、あれほどの激突が出来るほどのスピードは出せないだろうが。そして、水中から調査した時に、やはり普通ではないことがわかる。船の舵はかなり前から壊れたままであったようなのだ。まともな航行が出来る船ではない。

 船内の調査の方は「肝試しをかねてやってしまおう」との案が通ってしまい、船長を任されたものは非常に不安がっていた。結局船内でヒマそうにしている者を見つくろって先行して調査をさせる事になる。その者達は、綺麗に整理された人形製作道具の揃った部屋の中で、若い男のミイラと、それが抱えていた日記を発見する。その日記にはただの人形のはずなのに動き出したピーターのこと、弟子の人形師アレフのことなどが書かれていた。また、マリーも含めた肝試しチームは黄色い服の少年と遭遇。その少年はどことなくマリーとにた雰囲気を漂わせていた。

 人の少なくなった甲板では、マストにあった人魚像から、星が透けて見えるほどの人魚が姿を表す。彼女は「海の貴公子」から、マリーの母マーサを連れて帰るようにと言われていたらしい。彼女は代わりにマリーを連れていこうとするが、名誉を使い切っていた彼女は他の人から命と共に名誉を奪おうとする。それは阻止したのだが、人魚は「黄金の海」が大変なのだといい、宝石さえあれば全ての人を宮殿に連れていけるようなことを言って消えていった。そしてマリーはまたしてもわからなくなった自分の正体に苦悩する。


 大樹は怪鳥のヒナを育てつつ、先行調査隊に。ヒナを預けられた船長が呆然としてますが(^_^;)。なんだかよく食べるヒナのようです。

1999,11,21
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第6回
61110:残された思い
担当:Seenaマスター

 「幻獣博物館」の、異常なまでに乾燥した船内には人の皮膚を使った人形があるという。船団の提督、マリーと共に船内を探索した者達は、室内にある数十体の人形、そしておそらく他にもあるだろう人形はすべてが少女の成れの果てであろうという事実に絶句する。

 海面が低下したことに対して対策を練ろうと「海の貴公子」の協力を求めていた人々は、彼が怒っていることで話を聞いてもらえない。娘だと思われるマリーを、あるいは代わりの品でも貴公子の前に示せば協力も得られるのではと交渉にきた人々に、マリーは「私の父親が貴公子であるかはまだわからない」と話すが、結論は先に送られた。

 幻獣博物館にあった少女達の人形は、船団の人々により海に帰された。また、夜な夜な幽霊が出る人魚像の中には、やはり人魚・ラプエルが埋めこまれているという。そして、幻獣博物館は崩れ始めた。少女達の無念と、宝石の魔力で存在していた船が崩れていったようだ。

 少女達は成仏したようだが、人魚の幽霊はまだ存在していた。混乱していた彼女も少しは落ち付いたようで、取り戻した宝石と黄金の船首像の力で貴公子の元へ行けることを告げる。その力により、周りの空気ごと水中を進んでゆく船団は、やがて貴公子の水の城へと到着した。だが、マリーは貴公子に宝石を返すと、「母が苦しんでいたとき傍らにいなかった者を父とは認めない」と、走り去った。


 大樹は怪鳥のヒナに残飯を食べさせつつ、幻獣博物館で食材の調査をしてました。砂糖と塩に、酢が見つかってます。大樹の作る醤油に味噌を加えて「サシスセソ」がそろいました。・・・これって事実上行動のボツなんだけどね。ストーリーに何の関係もないや。

1999,12,3
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第7回
71122:血をひく者のとして、少女として、娘として
担当:Seenaマスター

 父親であるという「海の貴公子」を拒絶し、逃げ出したマリーを探す人々が場内に散っていた。その最中に見つかったマリーの母の物らしい部屋は、すぐに使えそうな程きっちり保存されていた。

 マリーが見つかったのはサブリン号の船長室だった。いきなりの事態に混乱していたらしい彼女は、仲間によってひとまず母親の部屋に案内された。そこで落ちついたマリーは、父親と話すことを決める。

 もっとも、いざとなるとなかなか一歩が踏み出せないマリーであった。仲間の気持ちに後押しされ、ようやく父の前に立ったマリーは、あるものの仕組んだハプニングで、互いを大事に思う気持ちを確認することができたのだった。

 そうしてようやく落ち着いて話し出した海の貴公子。彼が語ることによると、現在この世界の海面が低下しているのは鄭家の人間達が世界樹林を伐採したおかげで「穴」が空いて海水が流出してしまうせいらしい。彼の力ではもはやそれを遅らせることしかできない。根本的には何かで塞がなくてはならないが、穴の大きさはよくわからない。マリーの髪飾りについていた宝石は、誉れ高い者が使えば大いなる力を発揮するということで、その破片はマリーが信頼する者に預けられた。そしてマリーは世界を護るため旅立つことを決意し、人々に協力を呼びかけた。


 大樹はマリーの説得してます。親のいない人だって沢山いるんだ、って。あとはヒナが順調に育って、「でっかくなったヒナ」になりました。穴を塞ぐほどはでかくないだろうけど。

2000,01,12
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第8回
81113:力つきるまで走り続けろ
担当:Seenaマスター

 「海の貴公子」から海面低下の原因である世界樹伐採によって空いた穴を何とかするように頼まれた者たちは、出発前にもいろいろと行動していた。貴公子の娘で船団代表のマリーに身を守る術を教えようと思った者は、彼女が意外に体術が得意なのを知って驚いたりもしている。

 世界樹の穴とはいっても、貴公子にもその全容がつかめているわけではない。いろいろと対策を考えるものの、実際に現場に行ってみないことにはなんともいえないというのが現状だ。そして現在、マリー船団の面々は恒例となった宴会に突入してしまっていた。

 貴公子の娘として、相応しい正装で別れをすませたマリーたちの船団は伐採された世界樹の付近へと浮上した。そこで見たのは無残に一角が削られた世界樹林であり、迎えたのは空の破れ目から降ってくる、雨とはいえない規模の水であった。やがてそれはおさまったものの、死傷者も数多い。そしてそこの穴は、人々がやってきた世界、地球へと繋がるともいわれている。マリーは人々に「本当に塞いでもいいのか」と問い掛けた。


 大樹は海面低下対策会議に出席。ちょっと発言してます。なおヒナは「まだでかくなるヒナ」になりました。

2000,02,14
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第9回
91111:生きていく場所
担当:Seenaマスター

 転移者がやって来た「地球」に通じているといわれる穴からは「黄金の海」の海水が流出している。マリーはそれを前に「本当に塞いでもいいか」と問い掛けるが、船団の人々からかえって来たのは、かえりたいという気持ちはあるが穴は塞がなくてはならない、というものだった。マリーはそれで迷いを振り切ったようだ。

 穴に向かうマリー船団では戦闘や、宝石の力を使った海流操作の訓練などが行われた。その他にも自分の存在意義を探したり、穴を塞ぐ方法の検討をしたりといったことをしている者達がいる。

 船団では穴に向かう他の勢力の存在を知り、また、穴に近い方が海流を操りやすいというマリーの話から、穴に引き込まれるギリギリのところまで近付いていた。そこでは噂に聞くハラハラ学院と、巨大な亀を見たのだが、大騒ぎが日常である船団員はさほどの動揺も見せなかった。

 激しい海流を操作するのはマリーにかなりの負担をかけるようで、とうとうティアラについた宝石の半分ほどが砕け散った。そしてマリーは強制的に休息をとらされるが、その途端海流が激しくなる。どうやら無意識にあるていど海流を操作していたようだ。残った者達は、マリーに頼らずに自らの力で運命を切り開こうと叫んでいた。


 大樹はアクションほとんど通ってます。マリーの説得と穴の対策に、日常生活アクションまで。しかし、お約束は嫌いじゃないけど目の前にすると違った方面を攻めてみたくなるなぁ(^_^;)。

2000,03,15
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第10回
01110:サヨナラ
担当:Seenaマスター

 海流を操作する力を持った宝石「人魚の至宝」を分け与えられたマリー船団では「穴」に落ちる海水を食い止めようと必死になっているが、状況ははっきりいってよくない。中でも強い力を持つ「海の貴公子」の娘のマリーは力を使い果して気を失った状態である。そんな彼女にはゆっくり休んでいてもらおうという気持ちも強いが、この場所にマリーが立ち会えないのはマリー自身も後悔するだろうとの意見もある。もっともそんなこんなで意見がまとまり切らないうちに、栄養剤を注射しようとした痛みで目を覚ましてしまったのだが。

 マリーが目覚めたというだけで、船の回りの海流は穏やかになっていた。代わりに負担がかかっていた者が他の者に人魚の至宝を託したりもしているが、効果的な海流操作の方針も検討されている。また「できるだけ近いところからの方が操作はやりやすい」ということでサブリン号を海中に潜航させようとの試みもなされたが、荒れる海流の操作とサブリン号を水中の泡に支持する操作を同時に行なうことは流石に困難であったようだ。

 一方で「穴」に自ら飲み込まれていくものもいる。「穴」の向うに故郷があるという噂を信じ、あるいはまだ見ぬ世界を求めて「黄金の海」から抜け出そうとする者達である。「学院」もそのまま穴に飲み込まれて行き、それに続いて穴に向かった巨大亀は・・・穴にはまり込んでしまった。その結果、海流はかなり穏やかになる。

 海流こそ穏やかになったが止まったわけではなく、時間が稼げるという程度のことだろう。また「冬将軍」の影響により海面も凍り付き、激しい風が吹き荒れ始めていた。強風に耐える為にサブリン号はマストを切り落とすことになる。また、氷が隙間に挟まることで海流はかえって静かになっているが、まだまだ止まるにはいたっていない。

 そして人々の信じる「海賊王女」の「古の海賊船」が海を割って現われた。マリー船団の皆が「貸した」名誉によって宝珠の力が「古の海賊船」に渡され、世界樹は海賊王女の力で急激に成長、修復されていく。そしてしばらくの後、そこにはずっと前からあったように世界樹林が静かな佇まいを見せていた。

 サブリン号では宴会が始まっていた。大騒ぎの中、船団を去っていくものも少なくはない。そしてマリーも「海の貴公子の娘」でないマリーとして、新たな旅を始めようとしていた。


 大樹はマリーを起こしにいってます。まあその前に目が覚めてしまったわけですが、大体言いたいことは言えましたね。プレイヤー的には、大事にするのも頼るのもどっちも「特別扱い」にはかわらないということで。

2000,04,19
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