狗狼伝承〜放課後の旅人たち〜・リア要約


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第1回
11101:「烏の宴」〜囚われの者たち〜
担当:Seenaマスター

 それを読んだ女生徒、武井朱鷺子と白鳥あづさが目を覚まさないという噂の本「烏の宴」の話を聞きつけたものたちは、テストの終った今日、ある教室に集まっていた。革表紙のその本は、後ろから開いてみようとすると、それを拒否するように火花を発してしまい、奥付を確かめることもできない。また、図書館の蔵書目録や古本リストなどにも「烏の宴」という本は見当たらなかった。そして録音用のテープが回される中、交代での朗読会が始まった。

 彼らは「霞ヶ浦学園の生徒であった」という夢から目覚め、ロンドンの街にいた。ほとんどのものは「こちらが夢なのだ」と認識するが、それは余りに現実的であった。この世界に長くいた者はどちらが現実か区別しづらいようであったし、朱鷺子はこちらの世界に疑いなど持っていないようだ。

 怪異がいろいろ起こるという家の調査を依頼されていたカラスについて行った者たちは、その中に読みかけの本までそのままのカラスの部屋があったり、食事をしようとした一同に飲み物を乗せた無人のワゴンが進み出てきたりという事態に遭遇する。強引に窓や扉を壊して出ようとしても、それはビクともしなかった。慌てる一同に、カラスは「家の主人(依頼人)が帰るまで、客人を丁重にもてなす」つもりであり、つまり家から出さないつもりなのだろうと楽しそうに告げた。

 教室で目覚めたものは、どちらが夢なのかわからないような、何ともいえない感覚を味わっていた。ほとんどのものは一晩寝れば治ったが、中には引きずってしまう者もいる。

 朱鷺子とあづさは1学期の終業式に顔を出した。試験を受けていない為に補習を受けることとなった彼女たちは「あちらの世界」が気にかかるようだ。そして数日後、あづさは補習に出席せず、一人出席した朱鷺子は黒い表紙の本をもっていた。


 う〜ん、ウチのキャラが見つからない。「舞」とだけ出てくるキャラクターがいるけど、本人出てないし、特定不能。

2000,07,17
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第2回
21102:「烏の宴」〜刺激的な日常〜
担当:Seenaマスター

 それを読むと過去のロンドンのような世界に引き込まれる本「烏の宴」を読もうという者たちは、再びある教室に集まっていた。主役と目される「カラス」について、過去に失踪した学園生徒でないかと調べた者もいたが、噂以上のことはわからなかった。そして舞台は本の中に移る。

 その世界では現実世界とは違う服装をしている者もいる。そして記憶や本の中での役割についても捕え方は様々であるようだ。

 「異変の起こった家」の持ち主であるエドウィン・サミュエルスン氏を訪ねた者たちは、彼に館が焼失し、存在していないはずだと告げた。現に館が消え去るのを見ていた者もいる。そして館で働く者に宛てた紹介状を取りつけた者達は存在しないはずの館の警護を名目に入り込む。屋敷のメイドは「お客様に迷惑をかけないよう」申し渡すとしぶしぶといった調子で一同を中にいれた。

 本の世界にいる者でも現実世界と変らない服装のものは武井朱鷺子がウェイトレスをしている店に集まっていた。彼らはこの世界に関る人間を「本の中に入れない」「本の中での記憶がない」「どちらの記憶も持つ」「本の世界に重心がおかれる」などに分類し、考察する。その中には「名前に鳥の関係の文字が含まれる」というものもあった。

 館に閉じ込められて不在のカラスの部屋を調べたものは、中にほとんど物が無い状況を怪しむ。なんでもトランク一つ分の荷物しか持たないそうだ。そしてテーブルの上に置かれていた本に栞代わりに挟まれていたのは一枚のテレホンカードであった。また、大家の話ではカラスと住んでいる少女、めじろが夜中に一人で出歩くことがあり、カラスが後からちまちまとついて行く事があるという。そういう時に限っておかしな事件が起きているというが、かつてカラスが話したことによるとめじろは「見えない者が見える」のだという。

 館の中ではカラスが「いっそ引き取ってしまったらどうか」という者に「いつまでもロンドンにいるつもりはないし、目的がなければこんな町にはいないからこんな家はいらない」と答えていた。そこに現われたメイドは「しばらく住んでいただければ離れたくなくなる」と反論していた。

 見回りの教師の登場で一同は現実世界に帰り、「浪漫亭」へと逃げ出した。そして次回はいつどこで「烏の宴」を読もうかとの話し合いが始まった。


 「舞」3人登場。マスターが遊んでるのか何かの偶然なのか。あと、朱鷺子に対し「本の世界に逃げるのか」というのに対し、「逃げているかもしれないが、前に進んでいる」との答え。個人的には「現実」ばかりが絶対という考えは嫌いだったりするし、似たようなものかな。

2000,08,17
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第3回
31101:「烏の宴」〜真夏の夜の夢〜
担当:Seenaマスター

 始業式の後、「烏の宴」を読もうという者たちは、辺街商店街の骨董品店「鐘導堂」に集まっていた。女子寮で読むという案もあったのだが、それでは男子が入れない。健康に影響がないか気遣うものは健康診断の準備もしている。そしてあづさが本を開いた・・・より正確にいうなら、本が開いた途端にあづさは魂が抜かれたようになる。

 ロンドンの、武井朱鷺子がウェイトレスをしているレストランではあづさと朱鷺子が最近連続する「道で客を取る女性達」を狙った殺人事件の噂話をしていた。まだ本に入ってから日本のことを思い出す前の朱鷺子にここでの生活について訊いたものは「わたし達には似合ってる」との返事を貰う。そしてあづさに「カラスも学院生徒じゃないか」と訊いてみた者もいたが、「そんなに眠り続けている人がいたら話題になっているだろう」と答えた。そして夕方、パブにかわった朱鷺子の店でなぜここにいたいのかと訪ねると、「生きている実感が持てる」「本に必要だといわれている気がする」との答えが帰って来た。

 存在しないはずの屋敷ではカラスの相手をしようとしたり、話をしようとするものがずいぶんにぎやかである。そんな騒ぎの中でカラスは平然と椅子に腰掛けたまま眠り、めじろはカラスに抱かれたまま壁を眺めていた。

 屋敷の主人であるサミュエルスンに報告する事があるからとメイドに告げて屋敷を出た者たちは、途端に激しい空腹感と喉の渇きにおそわれる。そして「存在しないはずの屋敷で飲食した物は本物なのか」ということに思い当たると、急いで行動を開始した。

 屋敷の中では夜会が始まっていた。主人であるサミュエルスンが不在であるので静かに酒を飲み交わすといったものであるが、それでもいろいろと行動するものはいる。カラスは「なにもしないのが一番いい」というのだが。

 屋敷の外では草むらでしかない敷地では、小さな宝石箱のようなものを見つけた者がいたが、それは開かなかった。そして外に出た者はサミュエルスンの秘書オリバーを連れて帰る。その目の前で現われた屋敷にオリバーが入っていった少し後、再び草むらになっていたその場所にカラス達が現われた。箱を受け取ったカラスは苦もなくそれを開くと音楽が流れだす。オルゴールであったその箱に入っていた丸めた紙を開きもせずに火をつけたカラスは、オルゴール共々それを地面に落とし、やがて音楽は途切れた。

 そして夜のロンドンで、カラスを追っていた者はアゲハに似た形状だがワインのように赤い蝶に遭遇する。それを見つけためじろはすぐに興味を失い歩きだし、それを追って行ったカラス達は路地でバラの香りの中で死んでいる女性を見つける。その口からは赤い蝶が這い出して空へ飛んでいった。


 「舞率」高いそうです。判別方法が書いてありました。ウチのは最初に朱鷺子に話を聞いている舞です。あとはリアクションで情報が分かれているようで、こちらではなぜ屋敷が消失したのかよくわからないです。

2000,09,18
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第4回
41112:「烏の宴」〜逃亡者〜
担当:Seenaマスター

 辺街商店街の骨董品店「鐘導堂」で「烏の宴」を読もうというのは恒例になりつつあり、皆が眠りこけるという異常な事態にも慣れつつある。それは危険な事かもしれない。

 「幻の館」の絵はサミュエルスン氏の保有であるが、現在は秘書のオリバーが管理していた。「貸出し」という形で引き取ったものは、壁に掛けた後、ゆがんでいた額が自分できっちりと収まるのを目にして「便利なものだ」と感想を述べていた。また、最近飛んでいる赤い蝶を標本にしようと捕まえたものは「崩れやすいし、鱗粉はべたべたする」上に、樹脂で固めると茶色になってしまうのに不満を漏らしていた。また、捕まえた時に刺されたような痛みが走ったらしい。

 ヤードに怪しまれて捕えられたものの、そのままなしくずし的に仲良くなってしまったものが警官から聞いた話では、最近妙な死体がいくつかあるそうだ。異常に軽く、検死では血液がまるで出なかったという。「吸血鬼に襲われたようだ」というのが感想のようだ。

 新聞記者として働くものは、資料整理を命じられた。それは最近増えてきた突然死のリストであるが、死因はまったく不明で、共通点も見つかっていないという。

 夜のロンドンを徘徊していたものは、刃物のぶつかり合うような音を耳にした。駆けつけた時には既に終っていたようで、見つけたのはマントと曲刀のかけら、斬られた長い黒髪の束というものだった。そこは墓地の横であり、明け始めた空には一塊の赤い蝶が飛んでいるのも見えた。

 いつもカラスと共にいる人形のような少女、めじろに興味を抱いていろいろ働きかける者達もいる。そうしてだんだんとカラスから離れて行くと、突然めじろは走り出した。必死なのだろうがおぼつかない足取りでしばらく走り、裾を踏んでようやく止まってしまったところで急いで話し始めた。それによるとめじろはカラスに捕えられた存在であり、カラスの姿は御堂であるめじろのパートナーであった一也の姿をした「狗狼」だという。かろうじて行なった不完全な封印を完成させるにはこの物語を完結させることが必要である。また、実世界には本を読ませ、目覚めさせている鳥の名前を持った「暗鬼」がいるはずだという。そしてカラスが近付いてくると、めじろはいつも通りに無表情となってカラスに駆け寄っていった。

 目覚めた者たちは情報を交換しあう。だが、一人だけいつまでも目覚めない生徒がいた。


 ウチの舞は日常生活が描写されていました。あちらの世界では弟との二人暮らしだという事です。

 なお、今回の別リアでは逆にカラスが「めじろは暗鬼だ」といい、「物語を完成させてはいけない」といっているようです。さて、どうしたものかな。

2000,10,17
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第5回
51120:「烏の宴」〜箱庭〜
担当:Seenaマスター

 文化祭準備で慌ただしくなっている学園内だが、「鳥の名前」を持つということで「烏の宴」の黒幕ではと思われる女生徒・河田翡翠(かわた・ひすい)には接触を試みるものがいた。彼女がいうには、彼女の部屋はあづさと朱鷺子の隣の端の部屋で、クラスは1−5。ただ、あずさと朱鷺子の部屋は一番端のはずで隣に「端の」部屋があるはずもなく、クラスは「自分のクラスにはいないから」と他のクラスをしらみつぶしにしたあとで「自分のクラスだった」と気がついたという事態だ。「烏の宴」が彼女の所有だと勘違いした者はニセモノと取り替えようと話し掛けていたが、タイミングはつかめない。そして話していると「悪い人じゃない」と感じてくるのだった。

 本を読まずに物語に干渉しようと、自分の髪で筆を作り血を混ぜた墨で書き込みをしようとした者もいた。しかし本はそれを弾き、水滴となった墨は転がって机に落ち、広がった。

 前回の読書で得た情報をまとめるものたちもいた。<識>の烏丸一矢と目白歩に<時念者>の3人が<狗狼>と戦い、烏丸が封印する事で産まれたのが「烏の宴」ということらしい。そして烏丸たちやの<微塵流>について調べた者もいるが、それは成果を上げていない。

 本の中のロンドンではあづさと朱鷺子の近くで活動しようという者もいた。また、カラス達は憧導堂で殺人事件に遭遇する。そこにいた男は「自分が来た時はこの状態だった」というが、カラスにナイフを投げつけて逃げていく。カラスは分厚い手帳にナイフが当たった事で軽い傷ですんだ。

 朱鷺子達の働くレストラン・ロビンでは「カラスが何を探しているか」の噂話をしていた。カラスの様子を見ている限りは一生懸命探しているようには見えないし、物ではなく人ではないかとも話は発展する。そこに怪我をしたカラスと、(不正確な)噂で集まってきた者たちが押し寄せてくる。その混乱の中、めじろを連れ出す事に成功したものがいる。そして「目白」は「ロンドンから出ることができない」と気がついた者のところに現われ「つむぎ手が”烏の宴”の世界がロンドンだけだと把握している以上、ロンドンから出る道は存在しないこと、これは今、語られつつある話だという事、「カラス」「めじろ」は登場人物としてつむぎ手の影響を受けるが「目白歩」はそうではないという事、カラスが刺されたが助かったのも「つむぎ手」がカラスを殺したくなかったのではないかということ、「つむぎ手」が操れないのはよそからの記憶を持つ侵入者だけだという事、そして自分達、登場人物も「つむぎ手」で、その中に強い力を持った者がいるのだろうということなどが語られた。また、烏丸は狗狼に細切れにされて食われたという事、物語を終らせるには「カラスの捜し物」をみつけるのが必要だが、それをどうするのかはわからないこと、一番強かった「3人目」の時念者は「ヒスイ」と名乗っていたことなども聞き出した。

 3人目について、物語世界に存在していないか探している者もいた。「あやしい」「東洋人」「鳥の名前」の3つの条件で聞き込みをしていたのだが、そのほとんどはカラスか生徒たちの情報だった。その中に一つ「キングフィッシャー」という、悪い夢を見なくしたり、笑えない人を笑えるようにしたりということをする「ニホン」から来た男の情報が入ってきた。

 本の世界から帰った者達は、また一人目覚めないものが出たことに気がつく。そして前回目覚めなかったものに本の中で会ったという者もいたが、理由はわからないが出られないということだったそうだ。


 舞はあづさと朱鷺子のガード。何か裏があるかと警戒してのこと。彼女たちに絡もうという人間が少ないせいか比較的出番は多いかな。

 今回オマケ的に文化祭でのカラスとめじろの様子がついていました。夢落ちではあるのですが、あちらの世界の夢はこちらの現実なのかな?

2000,11,18
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第6回 61111:「烏の宴」〜狂った時計の物語〜
担当:Seenaマスター

 店主が目覚めなくなった骨董品店「憧導堂」はそれでもアルバイトの手で運営されていたが、客足が遠のくのは無理もない。しかし「烏の宴」を読むときには生徒が集まるのだった。

 本の中、ロンドンの「憧導堂」は殺人現場となった。ヤードによる検証も行なわれたが、「J」の血文字と内臓以外は何も見つかっていない。現場検証の後の店で、現実世界では目覚めない店主に話を聞いたものは「帰らないのか、帰れないのか、深層心理では帰りたくないのかもしれない」などと曖昧な返事を聞く。

 武井朱鷺子が働くレストラン・ロビンでは手伝うようになった生徒と朱鷺子が談笑しつつもきっちり仕事をこなしていた。ロビンには「カラス=一矢」が訪れるので、それを目当てに集まる生徒も多い。怪我をした一矢の手当てをしようと服を脱がせたものは、背中一面にある意味神々しい少女像が浮かんでいるのに気がつく。刺青のようであるが、一矢によると「奴の一部が染み出している」のだそうで、よく見ると傷跡の上でもしっかりと浮かび上がっていた。

 「物語をハッピーエンドで終らせよう」というものに、一矢は「形が何であれ物語が完結すれば狗狼が復活する」のだという。それが「全員死亡」でもいいのにそうなっていないのは、何かの条件・・・たとえば「カラスの探し物」が必要なのかもしれない。だが、「カラス」に関する情報を集めてみてもそれが何かはわからなかった。

 ロビンに手伝いにやってきた生徒は、血塗れの朱鷺子の姿に驚愕する。「血抜きの充分でなかった鶏の所為」だというが、昨日までの朱鷺子とは微妙に感じが違うのを感じてしまうのだった。

 「めじろ」を探すのにさすがに一人では大変だということで、生徒たちは一矢に協力をしている。そこにやってきた河田翡翠を見た一矢は、彼女が共に戦った時念者「ヒスイ」に瓜二つであると驚く。翡翠は「記憶障害」で記憶が飛んでいるといい、それに対して心の病を治すという「キングフィシャー」にあってみてはと提案するものもいた。一矢は「ヒスイ」がめじろにつくことはどうしても阻止しなければいけないと感じていた。

 以前の事件から「見えないメイド」の存在を感じていた生徒は「ついに彼女に身体が出来た」と喜んでいる。だが、他の物からはそれは人形にしか見えない。そして彼らが目覚めた後も、彼は眠り続けていた。


 「烏の宴」の登場人物、「カラスの臨時助手」としての記憶を頼ってみたのですが成果無し。ついでに他のリアですが、朱鷺子のガードを外したせいかいったん死亡しているようです。

2000,12,18
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第7回
71111:「烏の宴」〜解き放たれた強欲な野獣〜
担当:Seenaマスター

 本の中、ロンドンのレストラン・ロビンでは烏丸一矢と河田翡翠がにらみ合っていた。かつての仲間、時念者ヒスイと同じ顔、名前を持つ翡翠についヒスイとして話してしまう一矢にヒスイが反発するのが原因である。また「目覚めなくなった生徒」たちは「切り裂きジャック」の手にかかり、仲間にされているらしい。

 生徒たちは時間がズレているはずの万博と切り裂きジャックの事件が同時に起こっているのには何か理由があると考えている。その話をしている間に「カラス」に斬りかかった者がいたが、一矢は難なくテーブルナイフでさばいてしまった。「カラスがいなくなれば、別のものがあらわれる」と考えたらしい彼に、一矢は「カラスでない俺なら」つむげるはずと、あても無いままめじろを探しに出ようとするが「どうせあてがないなら」とクリスタルパレスに向かうことになる。そしてそこにいた生徒たちにとりあえずと持っていた古銭を渡した。

 出発前に立ち寄ったカラスの下宿では、「カラス」に好意を持っている白鳥あづさが話しかけて来た。その対応が「カラス」に近いのに気付いた生徒が訊いてみると「彼女の前ではカラスが大きくなる」と答えた。

 クリスタルパレスの宝飾品ブースには「呪いのダイヤ」と名高いホープダイヤも展示されている。そこに近付いた時、翡翠の肩から鮮血が吹き出した。呆然とする一同は、もう一つの集団がやはり血溜まりの中に倒れた男に注目しているのに気がつく。キングフィシャーと呼ばれるその男は這いずりながら翡翠に近付いていくが、翡翠の血溜まりにその手が落ちようという時、ガラスケースが砕けつつ飛来する。それは一同の目前から、わずかな違和感の後に傷付けることなく背後に落ちていた。見ると邪悪な赤い瞳で積み上がったガラス片の上空を見つめるめじろがいて、その鉄骨の上では血塗れの翡翠に似た少年がやはり肩から血を流していた。

 その少年「ヒスイ」は「力が欲しければオレの最後の命をくれてやる。だが、オレに最初に触れたものはその肉体を無くすだろう」というと、二つの切っ先を持つ青い両刃の刃に変化した。一矢がそれに呼びかけ手を伸ばしたとき、世界が揺れて一同は投げ出される。

 ロンドンの住人達は無数の虫となり、世界は虫達に食われていく。それは生徒たちに馴染みのあるロンドンのみが残るまで続き、そこで食われる速さと同じに再生をしていた。赤い瞳のめじろは「私を閉じ込めた檻は、今お前達を逃がさぬ為の檻になる」と恍惚の表情を浮かべ、空には青い刃が浮かんでいた。


 舞は一矢をクリスタルパレスに連れていくべく説得と情報収集。しかしすごい展開で、本の外には出られなくなっています。まあ時間的にこの直後ということで考えやすくはあるのですが。

2001,01,23
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第8回
81112:「烏の宴」〜過去・現在・未来〜
担当:Seenaマスター

 憧導堂には多くの生徒が目覚めないままになっていて、そのうちの一人は永遠の眠りについている。その原因である本「烏の宴」からは無数の虫が吐き出されていた。救急車を呼びつつも、怪しげな手段でそれを止めようと試みる者がいる一方、一矢の姉である結実花に連絡を取るものもいた。彼女は目白家の人間もすぐには動けないはずといい、できるだけ人目のあるところで本を保存して下手に動くなと忠告し、今の仕事が終ったら「個人的に」そちらに向かうという。

 本の中、すっかり縮こまったロンドンは空も暗く、生命感の感じられない世界だった。大怪我を負った一矢は「刃」に関る余裕もなく教会に運び込まれ、素人ながらも傷を縫い合わせるなどの応急処置を行なった。一矢から渡された古銭、厭勝銭はかつて目白歩が張った「陣」を発動させることができるはずだという。ただし専門でない一矢の知識では「おそらく」という信憑性ではある。星型の5つの頂点に同時に力を注ぎ込むこと…この場合は厭勝銭をぶつけることで代用…で、中央部分に封印の効果が現れるという。そして、今のこの世界の中心はクリスタルパレスだ。

 話しているうち、気がつくと空に青さが戻っていた。そして一矢も「痛みがマシになった」とスーツを羽織り、ドアをあける。そこには先ほどまでとは違う、命を感じられる世界が広がっていた。そして空を見上げたものは、昆虫のようでも、鳥のようでも人のようでもあるなにかが小さな緑色の物を抱いてクリスタルパレスに向かって飛んでいるのを目にした。

 本の外では関係者が長い事情聴取からようやく解放されていた。薬物反応もなく、病院でも「集団ヒステリーでしょう」という解釈しかできない現状では大人たちはなにもできない。そして寮に帰り着いたものは、あずさと朱鷺子の部屋のとなりに、存在するはずのない河田翡翠の部屋の扉があるのに気がついた。


 舞は予想を外したせいか行動案は総没。一矢にかかわる人物が少ないおかげである程度は登場できてます。

 ところで、今回は情報交換が忙しくて要約作業をすっかり忘れてました。リアクションそのものを交換し、集団行動を打合せてるうちに失念。

2001,02,24
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第9回
91111:「烏の宴」〜崩れ去ったガラスの城で〜
担当:Seenaマスター

 本の中の世界で作り出された青い時念刀。しかしそれを手に入れたものは、他社を傷付けることへの迷いを捨てきれていない。

 「識」の目白歩がはった「陣」はまだ完全に効果を発揮しないまま残っているという。烏丸一矢の言葉でそれを知ったものは、それを活性化させようと不確かな情報を元に行動をはじめた。

 狗狼である「めじろ」と、暗鬼となった者たちはクリスタルパレスに向かっていた。狗狼にしてみれば茶番に付きあうぐらいのつもりであるようでもあり、また、時念刀を目の届くところに入れておきたいという意思もあるようだ。

 そして、クリスタルパレスには狗狼と暗鬼、そして彼らを何とかしようという学生たちが集まってきた。時念刀を抜こうとしたものは、鞘の中から入るはずもない量の血が流れだして来たのに驚く。そして狗狼はホープダイヤをもてあそんでいた。

 彼らが睨み合っているその間に、外部では「陣」の頂点に向けて走る者たちがいた。やがて発見の合図の爆竹が5回鳴り響き、クリスタルパレスに現われた見知らぬ男は銃を空に向けて発射する。それを合図に「陣」の頂点ではそれぞれ厭勝銭をぶつけたはずだ。

 次の瞬間、クリスタルパレスには小さな、しかし暗鬼にとっては劇的な変化が訪れていた。力が失われていき、疲労感が高まる。それでもまだ暗鬼は力では圧倒できるはずだ。

 狗狼であるめじろには見た目の変化はあらわれない。だが、ずっとそばにいた者は微かな違和感を感じていた。めじろはホープダイヤを額に埋め込み「隠れていないでさっさと出てこい」と一矢に登場を促した。


 舞は暗鬼の一人を足留めする役目だったのですが、あちらに戦闘するつもりがなかったのか睨み合ってただけ。こちらから仕掛けることはなかったですし。しかし、NPC同士の睨み合いで「次回に続く」というのはストーリー主導ととられかねないなぁ。

2001,03,23
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第10回
01101:「烏の宴」〜ほほ笑みの向うへ〜
担当:Seenaマスター

 「烏の宴」の中で、カラスではない、烏丸一矢と対峙する狗狼は既に物語は崩壊したと告げる。だが、暗鬼となった者たちはそれぞれが持つ存在意義を失っているわけではない。

 狗狼であるめじろは、今ここにいる生徒たちの恐怖心を糧として存在している存在であることを指摘され、それを認めた。しかしその恐怖心を克服できるかというのはまた別の問題でもあった。

 一矢の中に封印されている狗狼は少女の刺青の形で現れている。それに対して「青い時念刀」を突き立てると、貫通することなく、内部に隠されていた「何か」を見つけ、それが壊れるとともに「めじろ」が崩壊、代わりに「目白歩」があらわれた。

 姿を消していた白鳥あづさは再びこの世界にあらわれた。だが、既に「つむぎ手」から外れていた武井朱鷺子の前で暗鬼となったものの手にかかる。

 暗鬼となった者たちは姿を消していった。そしてロンドンも崩壊していく。

 気がつくと生徒たちは学院に戻っていた。一矢や歩、死んだ者達も復活している。そして続く平穏な日々。皆、この世界が続くことを望んでいた。


 え〜、一応見た目はハッピーエンド。ですがWEBの情報によると、結局みんなは本の中に取り込まれたまま「烏の宴」も消滅したとか。これについていろいろ意見も出てますが、「こんなのは認めない」という意見はなく、受け止めた上で話をしているのはいい事だと思います。以前にプレイヤーから総スカンを食ったものがあることを知ってるだけにね。

2001,04,23
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