CITIZENの秘密その1

ここでは、CITIZENの機械についての秘密に迫ります。

CITIZENとブローバが、音叉式の機械で日本に合弁会社を設立したことは、有名ですが、
(1958年ブローバ・Citizen輸出入契約締結、1970年株式会社ブローバ・シチズン設立)
その他の関係に関しては多くを聞きません。

が・・・、かなり深い関係にあった様です。
       
この機械を見て下さい。若干セラミック基板上のパターンが、異なりますが
ほとんど同一の機械です。左は、CITIZENの「COSMOTRON X8」で、右は、
ブローバの「CARAVELLE TRANSISTERIZED」です。どちらも電子テンプ式。
     
COSMOTRON X8の機械            CARAVELLEの機械             


COSMOTRON X8と言えば、当時は、Citizenの電子テンプの主力機械であり
中心的な存在であったと思われます。その機械の輸出ということは只ならぬ
関係があった事は、容易に予想がつきます。

CARAVELLEの正面と機械の拡大(テンプ受けにJAPANの刻印があります)。


文字盤の無限大「∞」マークは、ネジを巻かなくても動くと言う意味を表した
電子テンプの誇りなのでしょうね。素晴らしいマークです。