登山データ
静岡県富士宮市、御殿場市、山梨県富士吉田市、鳴沢村
3775m
2000.8.26晴れ
歩行時間=6時間30分(登り4時間、下り2時間30分)

登山紀行
 日本を代表する霊峰富士。この日本一の山に登らずして、何の登山か、と思い挑戦。信仰の対象でもあり、お年寄りも登る山だから、多少きつくても何とかなるだろうと思っていたが、本当にきつかった。
 早朝我が家を車で出発。高速道路をとばして8時ぐらいだろうか、富士宮新5合目までついたが、駐車場からあふれた車が、延々左側に路上駐車。その最後尾に車を停めたが、そこは4合目から少し上がったところで、5合目までかなり歩くことになった。
 5合目で次男にせがまれて杖を買い、水分を補給しいざ出発。大変な好天に恵まれ、8月の日差しが全身からエネルギーを奪っていく。6合目、ここで家内と次男はリタイアし、宝永火口に向かう。私と長男でさらに頂上を目指して歩みを進める。リタイアした次男のために、ほぼ1合ごとにある山小屋で、杖に焼き印をしてもらう。1回500円ほど、全部で8カ所で焼き印をしてもらった。いい商売である。それにしても8合目からは本当につらかった。一歩一歩意識してよいしょと上げないと足が上がらない。日頃の運動不足がうらめしい。木はなく、でこぼこもないので、すぐ次の小屋を見上げることができるのだが、なかなかたどり着けない。それでも老若男女が登っていくのを見るとくじけるわけにはいかない。ようやくの思いで山頂に着くと、もう1歩も動けなくなっていた。
 日本で一番高いところに立つことができた征服感は何とも言えないものであったが、疲れ切っていて爽快感を感じることはできなかった。
 山頂からは雲海遙か見渡せるのだが、下は雲海に遮られて見下ろすことができなかった。ここで、長男とおにぎりを食べ、小休止のあと下山。ありがたいことに、火山岩が砂利状になっていて、でこぼこもないので、下山はほとんど、走ったり滑ったりして降りることができた。登ったときのつらさとは雲泥の差である。3時頃、駐車場で家内・次男と合流し、一路家路につく。
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5合目から山頂

6合目から雲海に霞む下界

9合5勺にて長男

富士山測候所

山頂の火口


つかれた…

28富士山
(ふじさん)