登山データ
長野県南木曽町
1679m
2001.4.29(日)晴れ
歩行時間=約4時間(登り2時間、下り2時間)
登山紀行
 本当は恵那山に登るつもりで、前日(学校休業日)から愛車ステップワゴンで出発。ところが、中津川から恵那山の登山口である黒井沢キャンプ場への道が土砂崩れのため、途中で通行止めに。仕方なく、恵那山をぐるっと回って、園原から神坂峠の登山口を目指したところ、不幸は重なるもので、こちらの道も土砂崩れのために通行止めになっていた。これでは、何人たりとも恵那山に近づけないではないかと、途方に暮れ、一時は帰宅しようかと思ったのだが、気を取り直して、お隣の南木曽岳に登ることにした。
 愛車を南木曽キャンプ場の奥、林道終点に置いたのは、夜も10:30になってしまった。とんだ回り道をしてしまったものだ。ステップワゴンにエアベッドをセットし、翌朝5時45分まで熟睡。朝目覚め、非常用の「すき焼き丼」を鍋で煮て食べる。(便利なものがあるものだ。)車内の片づけをして、7時出発。目的地を急遽変更したため、地図もガイドブックもなかったのだが、登山口などあちらこちらに、親切な案内板があり、登山道もしっかり整備されていたので、登りでは迷うことがなかった。途中、鎖場などスリルのあるところもあり、結構楽しみながら、2時間の登山を楽に行うことができた。
 山頂にはさぞ素晴らしい眺めがと期待していたが、残念ながら、立ち木に囲まれ、何も見えなかった。すぐに山頂を離れ、下山道(親切に登山道と下山道が分かれていた)に入ると間もなく、展望台があった。大きな岩場に登ると、眼前に御岳山が力一杯目の前に広がっていた。(写真参照)そしてその右には乗鞍岳。さらに右にちいさく北アルプスの山々。こんな素晴らしい眺望は、あまり記憶にない。何枚も夢中で写真を撮り、後ろ髪を引かれる思いで展望台を離れる。しばらくして、避難小屋の所に来ると、今度は眼前に南アルプスの山々が…。後ろには御岳、乗鞍、前には南アルプス。こんな360度のパノラマは、新穂高以来である。
 恵那山に登れず、がっかりしていたが、この眺望なら、きっと恵那山以上であろう。近いうちに一度恵那山に登って確かめてみよう。
 まだ、残雪の季節で、下山道では、道がすっかり雪に覆われ、かなり不安であった。しかし、この時期に雪と戯れることができるのも、酔狂かもしれない。
 思わぬ思い出に残った山である。これならまた来たいと思う山である。
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   <案内地図>       <御岳山>   <乗鞍岳と北アルプス>

   <南アルプス>   <ショウジョウバカマ>  <イチリンソウ>

29南木曽岳
(なぎそだけ)