登山データ
岐阜県高山市、長野県松本市
2909m
2006.6.3(土)晴れ
歩行時間=約5時間35分(登り3時間5分 下り2時間30分)

西穂高口駅(8:45)−西穂山荘(9:40)−独標(10:35-45)−西穂高岳(11:50)
西穂高岳(12:15)−独標(1:10)−西穂山荘(1:55)−西穂高口駅(2:45)
登山紀行
 大学時代に上高地から山頂まで1回、2000年10月8日に独標まで1回、2001年8月3日に山頂まで1回、そして今回で4回目である。(ロープウェイ山頂駅まではこの他に2回)
 大学時代は初めてのアルプス登山、2000年は紅葉真っ盛りの中、2001年は夏山とそれぞれの目的があるが、今回は残雪の季節である。
 西穂高口駅からは、今日の快晴を約束してくれる展望が見られた。夏山と違って、笠ヶ岳も穂高もほとんど白い雪に覆われていた。駅を出たところから雪上歩きになるので、アイゼンを付けて出発。1時間ほどで西穂山荘へ。ここから稜線歩きになるが、意外にも稜線には雪が全くなかったのでアイゼンをはずす。1時間で独標へ。さらに1時間で西穂高岳山頂に立つ。快晴の1日で、360°の大展望がほしいままである。30分ほど昼食をとり、展望を楽しんだら来た道を引き返して下山した。危険な岩稜歩きが続き冷や冷やであったが、前回は往復8時間かかっていたのに、今回はわずか5時間半であった。それだけ経験を積んで、岩稜歩きにも慣れ、体力もついてきたということだろう。しかし、慣れたころに事故が起こるものなので、気をつけたいものである。

ロープウェイ駅から西穂 上高地・乗鞍・焼岳 ピラミッドピーク・西穂
笠ヶ岳 奥穂・前穂 槍ヶ岳

登山データ
岐阜県吉城郡上宝村、長野県南安曇郡安曇村
2909m
2001.8.3(土)晴れのち曇り
歩行時間=約8時間(登り4.5 下り3.5時間)
登山紀行
 登山者のあこがれ穂高に行って来た。一口に穂高といっても、奥穂高岳(日本で3番目に高い山)、北穂高岳、前穂高岳、そして今回私の行った西穂高岳の総称であり、それぞれのピークが競うように林立している。その中でも、中腹の2156mまでロープウェイで行けて、日帰りできるのは西穂高岳だけである。
 例によって前日、6時間かけて新穂高温泉まで車で行き(高速道路代を節約)、そこで車中泊。早朝5時からロープウェイが動いているということなので、4時半に起きたのだが、片づけや準備に手間取って、目の前を始発のロープウェイが通り過ぎる結果になる。5時45分の次の便に乗り、約20分かけて、終点の西穂高口駅へ。ここからの眺望は素晴らしく、西に錫杖岳、笠ヶ岳が目の前に迫り、遠くには白山が雲の上に、さらに北から東にかけて、槍ヶ岳、奥穂高、西穂高がピークを連ね、南には焼岳、乗鞍岳と360度の大展望が開ける。ここだけでもロープウェイに乗って見る価値は十分にある(ただし天気のいいときだけ)。まだ子供が小さいとき、ここに連れてきたことがあるが、あいにくの雨。一切が霧の中で、終点についたとき「ねえ、お山どこ?」と聞かれ、とても悲しい思いをした。
 さて、ここからが登山。ルンルンと約1時間で西穂山荘。ここから稜線を歩くことになるが、東の眼下に上高地の梓川や大正池、ホテルや民宿が見えるようになる。そしてその向こうに霞沢岳が迫り、遠く南アルプスの峰々も遠望できる。1時間半ほどゴロタ石を歩くと、巨大な岩山が出現。ここを下を見ないようにはいつくばって登ると、西穂独標である。西穂高口駅で、ロープウェイを降りた客にはいろいろいて、ハイヒールで来る観光客は駅周辺で山並みを見て満足して帰り、スニーカー程度の人は西穂山荘で上高地を見て帰る。そして、軽い登山靴を履いた人は、独標まで来ると直前の岩登りでびびって引き返す。しかし、ここからの眺めは本当に絶景で、雲海の上からたくさんの有名な山が頭を出し、遠くには富士山まで見通せる。昨年も実は西穂高へ行くつもりでここまで来たのだが、私もびびってここで引き返した。そこで今年、意を決して再挑戦。独標でさんざん弱気の虫と戦って、ついにここから西穂へ向かう。途中、鎖につかまるところ、絶壁をわずかな足場を頼りに登るところ、等の連続である。とてもこわくて下の谷を見ることができない。谷を見たら最後、足がすくんで動けない。滑落すれば確実に死が待っている。ピークを二つ三つと過ぎ、やっとの思いで西穂高の山頂に着いたのは、独標からさらに1時間半も経っていたころである。槍がやたら近くに見えたが、だんだんガスが出てきたため、一服を入れたらすぐに引き返す。
 また命がけで元の道を、慎重に下る。本当は西穂の後、余裕があれば、焼岳にも登るつもりでいたが、とてもそんな気力も体力も残っていなかった。次回は焼岳(北アルプス唯一の火山)だけに登りに来たいものである。
写真館(クリックすると大きくなります)

<山荘から独標・西穂><独標から富士山><西穂山頂と槍ヶ岳>

<西穂山頂から槍ヶ岳><雷鳥>      <独標とその下の上高地>

33西穂高岳
(にしほたかだけ)