登山データ
岐阜県中津川市
2190m
2002.5.25(土)晴れ
歩行時間=約6時間(登り3.5時間、下り2.5時間)
登山紀行
 深田久弥の「日本百名山」の一つ恵那山に登ってきた。恵那山を目指すこと4度目である。昨年5月は黒井沢から登ろうとしたが、登山口へ行く途中の道路が土砂崩れで、途中から通行止めであった。その後、長野県園原方面から神坂峠へ行こうとしたがこれも通行止めであきらめて、南木曾岳に急遽変更した。2度目は昨年夏、岐阜県側から神坂峠までたどり着き、車中泊をしたが、朝から強い雨で断念した。3度目は今年4月27日、黒井沢の通行止めの地点に車を置き、そこから延々、山を半周する形で歩いて、登り始めた。途中まで難なく登れたが、2000m辺りから雪が登山道を覆っていた。道を探しながらラッセルしていたのだが、すぐに山頂というところで、ついに道を見失い、体力も気力も使い果たして引き返した。
 そして今回、2回目と同じく岐阜県側から神坂峠までたどり着き、車中泊をした。天気は快晴。まず4時半頃、日の出の明るさに起こされるも、そのあと再び意識不明に。5時半、本格的に目覚めると、目の前に南アルプスの山々が軒を連ねて私の目覚めを待っていた。6時半南アルプスを背にすると、堂々たる山塊の恵那山とそこに通じる尾根道が一望でき、これからの登山に意を固めた。神坂峠からの道は登山というよりも、縦走である。途中、大判山を初めとして、名もない峰々を尾根づたいにアップダウンしながら、めざす恵那山の本体に近づいていく。本体にとりついたあとは、急斜面を一気に登り詰めていく。途中、南アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、乗鞍岳、御嶽山(御岳山)などが、ところどころで顔を出し、私を励ましてくれる。10時、山頂に到着するも、山頂は木々に覆われて、展望が開けず、その上、団体客に占拠されていたので、ほうほうの体であとにした。
 山頂は残念なことであったが、途中で見え隠れする、前述の山々の眺望は一級品であった。さすがに「日本百名山」に数え上げられる山である。
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神坂峠からの南アルプス 神坂峠から南アルプスの眺望 登山口から堂々たる恵那山
御嶽山遠望 イワカガミ 恵那山山頂
40恵那山
(えなさん)