登山データ
岐阜県白川村、石川県白峰村
2702m
2002.7.27(土)晴れ
歩行時間=約8時間30分(登り5時間30分、下り3時間)
登山紀行
 日本3霊山の一つ白山に登ってきた(他の二つは富士山と立山)。北陸を旅したときにいつも真っ白な姿は麗々しく、また、北アルプスに登ると雲海かなたに見える山である。ずっと神々しいあこがれをもっていたのだが、どうしても加賀の国のイメージがあったので、自分の足で登るなどということは念頭になかったのだが、ある日「岐阜県の山」(山と渓谷社)を眺めていたら、この山が載っているではないか。そう岐阜県側から登ることができるんだと発見をし、早速行ってきた。
 前の晩下道を延々5時間半かけて、合掌造りで有名な白川村から白水湖畔まで行き、そこで車中泊。翌朝5時起床、5時45分出発。3時間かけて、手前の大倉山山頂(2038m)へ。小休止のあとさらに2時間、室堂に到着。立山の室堂と関係があるのか偶然なのか同じ名前である。
 そこは広々とした高原地帯で、立派な山小屋が建ち並んでいた。そして、コバイケイソウ、マツムシソウ、クロユリ、ミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ、ヤマハハコ、コオニユリ、イワツメクサ、ハクサンイチゲなど数多くの高山植物の花壇であった。また、アサギマダラやベニヒカゲなどの蝶が飛び交い、野鳥の声に囲まれた別天地である。こう書き並べるとすごいところであるが、残念ながらくたくたに疲れていている上に、あまりの好天に日差しがきつく、これらをゆっくりと愛でる心の余裕がなかった。
 しばしの休息のあと、最高峰の御前峰(2702m)へ。石の階段を一歩一歩あえぎながら登った。それにしてもこんなにきつい登山は、富士山、御嶽山以来である。2700mまで短いアプローチで一気に登ってしまうのだから、ずっときつい登りの連続である。その上強い日差し。帰ってきて鏡を見ると、ゆでだこのように真っ赤になっていた。
 下りは同じ道を一気に下ったのだが、下界に近づくにつれて、空気がもわっと暑くなってくる。この日は荘川SAで31度、白鳥SAでは34度と都会並みの暑さの日であった。
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北アルプス遠望(穂高、槍…) 最高峰の御前峰 クロユリとミヤマキンバイ
クルマユリ群落 白山奥宮と御前峰 山頂から室堂平とビジターセンター

42白山
(はくさん)