登山データ
長野県上村
2212m
2002.11.16(土)晴れ
歩行時間=約2時間20分(登り1時間30分、下り50分)
登山紀行
 アルプスの高い山は既に深い雪に覆われ、手に負えなくなってきた。せめて雪に覆われた南アルプスを見ようと、南アルプスの展望台、しらびそ高原にやってきた。ここしらびそ高原から南アルプスエコーラインを経て、日本のチベット下栗の里に至る一帯は、南アルプスの最高の景勝地で、北から、荒川前岳3068m、赤石岳3120m、中盛丸山2807m、大沢岳2819m、聖岳3013m、兎岳2818m、上河内岳2803m、光岳2591mといった蒼々たる山々が、眼前に迫ってくるところである。これまでに秘かに何回も訪れているが、来るたびに新しい感動をもたらしてくれる。
 11月14日から、エコーラインが封鎖され、本日、16日をもって、峠にある「ハイランドしらびそ」も閉店するそうで、私が最後の客になるかもしれない。
 しらびそ峠から、尾根づたいに道を登っていくが、既に5cm〜10cmの積雪。林間に時々かいま見える南アルプスの山波を右手に、50分もすると、まずは前尾高山の山頂へ。見通しも何もなく、急な下り坂をしばらく下り、それからだらだら登り始める。この程度の雪道だと、足下の大石、小石、木の根っこ、段差に気をつける必要がなく、あまり膝を上げなくてもいいし、遠くを見ながら進めるので、かえって楽であることがわかった。
 出発してから1時間半、山頂に立つも、山頂は林の中で何も見えない。さらに少し進んだところに、ちょっとした絶壁があり、南アルプスの山波が一望できた。特にここからだと赤石岳が目の前である。
 出発が遅かったため、山頂に立ったのが2時半。すでにうっすらと暗くなり始めているので、あわてて下山をした。雪のため小走りで下山することができた。
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しらびそ峠から木曽駒岳(中央アルプス) しらびそ峠からの南アルプスの景観 尾高山山頂
左から赤石岳、大沢岳、中盛丸山 赤石岳 聖岳

46尾高山
(おたかやま)