登山データ
愛知県設楽町、津具村
1189m
2003.3.29(土)曇り
歩行時間=約1時間30分(登り1時間、下り30分)
登山紀行
 天狗が麓の碁の名人と7日7晩に亘る碁の勝負をし、負けた腹いせに投げつけた碁盤があるという不思議な伝説からこの面白い山名がついたそうである。
 国道257号線、名倉小学校のあたりから左に折れ登山口にはいる。標識も階段もきちんとつけられて、本当によく整備された登山道であった。10分ほど歩くと、「胸突坂」と名付けられた急坂になり、久しぶりに息が乱れ、汗をかいた。150mほどの急登をしのぎ、さらにしばらく歩くとなぜか自動車道を横切り、今までの苦労は何だったのだろうと愕然とする。それならここまで車でこればよいのに…。気を取り直して登り始めるとまもなく、「ゾウが大地に座ったような」とガイドブックに説明してある七尋岩に着く。確かに大きな岩であるが、こんな山の中にゾウというのは奇妙なたとえである。さらに10分ほど進むと、急に樹木がなくなり、やけに展望の開けた場所に出る。ここは「天狗ノ庭」という所で巨岩があちこちに横たわり、中には石碑が立っているものもある。四角い岩には注連縄(しめなわ)がしてあり、これがこの山の名前の由来になった碁盤石だそうである。(写真参照)。ここは、平山明神山、明神山、鞍掛山などの三河の山々が一望できる自然の展望台である。あいにく曇っていたが、それでもたくさんの山波が幾重にも重なっていた。
 それからさらにだらだら登ると、登山口からちょうど1時間で山頂である。山頂からは天狗ノ庭からの展望とは逆に北側の展望が開け、目の前に茶臼山と萩太郎山が迫っていた。天気が良ければ南アルプスもきれいに見られると思う。
 岐路は逆コースをたどった。短いコースでは会ったが、よく展望のきく明るい山であった。満足、満足…。
写真館(クリックすると大きくなります)

天狗ノ庭の巨岩 碁盤石 平山明神山、明神山、鞍掛山 等
碁盤石山山頂 山頂から茶臼山(右)萩太郎山(左)
天狗ノ庭から山頂

57碁盤石山
(ごばんいしやま)