登山データ
長野県茅野市、立科町
2530m
2003.10.26(日)晴
歩行時間=5時間10分(登り2時間50分下り2時間20分)
登山紀行
 2週間前に登った槍ヶ岳はライブカメラでは既に白銀の世界となっているので、その眺望を楽しむために、日本百名山の一つ、蓼科山に登った。
 前夜車中泊をし、朝5時40分、竜源橋を出発。20分ほど車道を歩き、スズラン峠手前の登山口から山道に入る。日の出前の薄暗がりの樹林をしばらく歩き、さわやかな気分であった。その後、急登を1時間ほど登るとなだらかな台地になる。行く手には蓼科山が大きな縞模様の姿を見せている。別名諏訪富士といわれているが、本当に両側に大きな裾野を広げた独立峰で、その名にふさわしいものである。後ろを振り向くと、甲斐駒ヶ岳を初めとする南アルプス連峰が見られる。
 ここからはまっすぐの急登が1時間半続く。地図で確認すると、この道も、北側の道もまっすぐに山頂に伸びている。こんな登山道は珍しい。普通はぐねぐね、ぎざぎざ曲がったり、折れたりしているものである。きつい道ではあったが、そのおかげで、わずか1時間半で2500mの山頂まで登ることができた。
 山頂部は直径1mほどの岩ばかりの台地で、ちょっとした野球場ほどの広さがある。どうやってこの岩をここに運んだのか不思議な気持ちになる。ここは、360mの展望が開ける別天地で、北から、雪を戴いた鹿島槍、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳の北アルプス、御嶽山、木曽駒ヶ岳や空木岳などの中央アルプス、甲斐駒ヶ岳や仙丈岳、北岳を初めとする南アルプス、赤岳などの八ヶ岳、浅間山や四阿山、そしてまた北アルプスに戻る大展望が見回せる。日本百名山のうち13座もの山が見られるところはそうないだろう。
 30分ほど感動に浸ってから、将軍平、天祥寺平を経て竜源橋に戻る。天祥寺平は、見渡すばかりのカラマツ林で、ここから見る蓼科山も雄大であった。

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蓼科山山頂と八ヶ岳 雪の槍・穂高連峰 八ヶ岳
浅間山・四阿山 天祥寺平から山頂 蓼科高原から

68蓼科山
(たてしなやま)