登山データ
長野県上松町、大桑村
三ノ沢岳=2847m
宝剣岳 =2931m
2004.7.3(土)曇り時々晴れ
歩行時間=5時間
ロープウェイ駅(8:35)−極楽平(9:00)−三ノ沢岳分岐(9:12)−三ノ沢岳(10:30)
三ノ沢岳(10:50)−三ノ沢岳分岐(12:20)−宝剣岳(13:00)
宝剣岳(13:20)−ロープウェイ駅(14:15)
登山紀行
 田中澄江さんの「花の百名山」の一つ、三ノ沢岳に登ってきた。ここは中央アルプスの稜線からはずれているため、訪れる人が少ない独立峰となっている。「花の百名山」にあげられているように、花が多く、とくにエーデルワイスの仲間、コマウスユキソウが見られるとのことで楽しみであった。
 前夜、車で駒ヶ根高原まで来て、ここで車中泊。朝6時起床、6時45分頃にはバス停に長蛇の列ができていた。7:20バスに乗り、7:50しらび平に。ここでまた30分待ち、8:20ロープウェイに乗る。7分で千畳敷駅に到着。待ち時間の割にはあっけないものである。
 いよいよ出発。25分で中央アルプス稜線上の極楽平に。三ノ沢岳が正面に見えるはずであるが、あいにく雲の中であった。稜線上を宝剣岳方面に戻り、12分歩くと三ノ沢岳との分岐点に出る。ここから一旦、200mほど下る。途中、上松市街が眼下に見え、なかなかの景観であった。最低鞍部から登りが始まるが、3回ほど大きなピークを越えながら上下するので、結構きつい。途中広々としたお花畑が2・3か所あり、シナノキンバイ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、チングルマ、コイワカガミ、コバイケイソウなどの高山植物の群落が見られた。ただし、目当てのコマウスユキソウはとうとう発見できず残念であった。時期がまだ早いのかもしれない。あるいは登山道周辺にはもうないのかもしれない。山頂には何の標示もなく、三角点だけがひっそりとおいてあり、あとはおおきな岩のドームのようになっていた。
 帰り道、このまま帰るのもつまらないので、分岐から宝剣岳へ向かう。地図上で普通、実線で書いてある登山道がここは破線で書いてある。これは危険な印で、ここで事故があっても私の入っている登山保険ではお金が出ない。大きな岩の絶壁の連続で、鎖や岩にしがみつきながら、よじ登ったり、トラバースしたり、本当にスリル満点の40分間であった。宝剣岳では、足の真下に千畳敷が広がり、アリンコのような人が右往左往している。遠くには駒ヶ根の街も見える。こんな風景の中で昼食を採れるのは至福の時である。
 帰りも混雑が予想されたが、意外にスムーズにロープウェイやバスに乗れたのが幸いであった。
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登山道から上松町 三ノ沢岳 三ノ沢岳山頂
三ノ沢岳三角点 宝剣岳から千畳敷 宝剣岳山頂

83三ノ沢岳
  (さんのさわだけ)

37宝剣岳 
  (ほうけんだけ)