登山データ
岐阜県川上村
1810m
2004.12.27(月)
歩行時間=7時間30分(登り4時間40分、下り2時間50分)
竜神ノ滝(6:45)−銅穴ノ滝(7:10)−奥くらがり(9:10)−山頂(11:25)
山頂(11:40)−奥くらがり(12:45)−銅穴ノ滝(2:10)−竜神ノ滝(2:30)
登山紀行
 日本三百名山の一つ奥三界岳に登った。しかし、下山した今の感想は「どえりゃーえらいでかんわ。(とても疲れたの名古屋弁)」。歩行時間7時間半、歩行距離17km、高低差1100mは並の山ではない。その上、ずっと雪道なので、疲れも並ではない。今年は山に雪が少なく、スキー場もスノーマシーンでなんとかオープンにこぎ着けたところや、未だに滑走不能のところも多い。だから、この山も今ならまだ雪がないと思って行ったがとんでもなかった。
 朝、4時半に家を出発し、6時半、夕森公園に到着。このころから、小雪がちらつき始め、結局終日小雪であった。竜神ノ滝のゲートまで行き、そこに車を置いて、出発。たらたらした車道を歩くこと25分、あずまやが見えた。そこが銅穴ノ滝である。このころから積雪が増えて、あとはずっと雪道であった。積雪は平均15〜20cmほどである。銅穴ノ滝をすぎるとすぐに車道と別れ、登山道に入る。すぐに吊り橋が現れるが、定員1名の不安定な吊り橋で、橋の上は雪が15cmほど積もっている。とても揺れて少しぞくっとした。ここから本格的な登りが始まる。なかなか急登で距離も長い。しばらく登るとまたまた車道に出る。これを延々と歩くのだがなかなか登山口にならない。気が遠くなりそうであった。銅穴ノ滝から2時間、奥くらがりというところになり、ここから、再び車道と別れ、登山道を歩く。足元は雪。しかし、細かいでこぼこや小石などは雪が吸収してくれて平らな感じで歩きやすい。しかし、大きな石のあるところは逆に歩きにくい。閉口したのは、クマザサやヒノキ、スギの葉に乗っている雪である。下手にこれらの茎や枝に触ると、上からどさっと大量の雪が落ちてきて、漫画のような状態になる。特にレインウェアの襟にはいると背中が冷たい。それはともかく、疲れがピークになってきて、ばてばてになってきた。いくら歩いてもつかない。道標が少なく、あっても矢印だけなので、頂上までどれぐらいかかるのか歩いていても見当がつかない。だから余計に遠く感じる。もう意地だけで登っている感じであった。頂上の展望台が見えたときは、「もう登らなくていい」と本当にうれしかった。ガイドブックによると、展望台からは、隣の小秀山、霊峰御嶽、中央アルプス、北アルプスの穂高や槍まで見られると書いてあるが、今日はずっと小雪で、全く展望はひらけなかった。残念…。
 下山は来た道を引き返したが、自分の足跡をたどればよいので楽であった。しかし、だんだん下って来るにつれて、雪が溶けてシャーベット状になっていたり、どろどろになっていたりで、滑りやすく、気をつけながら下った。
 それにしても「奥三界岳」とはよくも名付けたものである。本当に奥の深い、遠い山であった。
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銅穴ノ滝 定員1名の吊り橋 太陽も雪に阻まれて
昇竜ノ滝 こんな風景ばかり… 雪の山頂展望台

90奥三界岳
(おくさんがいだけ)