登山データ
長野県大鹿村、豊丘村
1889m
2005.12.10(土)小雪
歩行時間=4時間20分(登り2時間55分、下り1時間25分)
登山口(7:10)−堰堤(7:30)−鞍部(9:50)−山頂(10:05)
山頂(10:25)−鞍部(10:35)−堰堤(11:35)−登山口(11:50)

登山紀行
 岐阜県飛騨地方は連日大雪に見舞われ、交通も寸断されている模様。中央アルプスを隔てた伊那谷なら大丈夫だろうと思い、中央アルプスの展望を求めて、伊那山地の最高峰、鬼面山に向かった。
 前夜、飯田市の北、豊丘村の集落を越え、林道虻川線を延々と走り、通行止めも無視して登山口に入る。この林道にすでに積雪があったが、先週、スタッドレスタイヤに履き替えておいたので、難なく入っていくことができた。登山口あたりも一面の銀世界であった。
 朝7:10、初めから軽アイゼンをつけて登山口を出発。しばらく沢に沿って進む。20分ほどで堰堤に着き、さらに進むと、沢を渡渉する。ここから急斜面が始まる。ほとんどジグザグがなく、尾根をどんどん直登していく。高度差700mを一気に登り続けるから、本当に大変であった。今回は雪道にアイゼンなので余計に大変であったが、夏でもかなりしんどい道だと思われる。その上、標識が全くなく、赤テープもペンキも数カ所にしかなく、真新しい雪の中を進むことになるので、本当にこの道でいいのか、不安を感じながら進んでいた。時々、種田山頭火の自由律俳句をもじって、「登っても登っても白い山」なんて俳句が脳裏にちらついた。
 約3時間かかって何とか山頂に立つことができた。しかし、小雪がちらつくあいにくの天気で、期待していた中央アルプスの展望が見られなかった。立派な展望台がしつらえてあり西方に大きく開けているので、天気がよければ絶景が望めそうである。今度は雪のない季節に地蔵峠の方から登ってみようと思う。
 帰りは往路を引き返したが、雪の急斜面なので、半分滑りながらかなりハイペースで下ることができた。
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登山口 登山道から山頂 鬼面山山頂
山頂の展望台 山頂の樹氷 登山道から伊那谷

107鬼面山
(きめんざん)