登山データ
岐阜県高山市
弓折岳2588m、大ノマ岳2662m
2006.8.5(土)快晴
歩行時間=登り7時間30分 下り4時間45分
新穂高駐車場(5:10)−笠新道登山口(6:35)−わさび平小屋(6:45-7:05)−秩父沢水場(8:10)−シシウドガ原(9:20)−鏡平山荘(10:10-35)−弓折岳(11:40)−大ノマ乗越(12:10)−大ノマ岳(1:10-35)−秩父平(1:50)<Uターン>
大ノマ岳(2:10)−大ノマ乗越(2:30)−シシウドガ原(3:25)−秩父沢水場(4:05)−わさび平小屋(5:20)−笠新道登山口(5:35)−新穂高駐車場(6:35)
登山紀行
 弓折岳、大ノマ岳と聞いてすぐに思い浮かぶのは相当の山屋だろう。本当の目的地は槍・穂高の西側の笠ヶ岳であり、これらの山はその途中にある山である。笠ヶ岳を登るとき、一番近い登山道は笠新道であるが、それだと早朝に出れば午後1時過ぎには着いてしまう。それではつまらないと思い、わざわざ大回りのコースを考え、池に映る槍ヶ岳の姿が美しい鏡池を通り、その後弓折岳、大ノマ岳、抜戸岳と縦走して笠ヶ岳に至るコースを考えた。
 ところがいろいろ悪条件が重なり、途中ですっかりやる気をなくし、秩父平で引き返すことになった。その悪条件は以下のとおりである。
1 雲一つない快晴と無風で、都会の夏のような暑さであった。
 (高山では38.6℃だったそうだ)
2 ザックの肩ひもの具合が悪く、肩の当たっているところが異常に痛んだ。
3 軽い高山病で、気持ちが悪くなり、食欲もなくなっていた。
4 上記のような状態で、まだ標高差300m、歩行時間3時間半も残っていた。 秩父平から見た抜戸岳、笠ヶ岳の稜線が途方もなく高く長く見えた。
 上記の理由からすっかりテンションが下がり、もう登りたくなくなってしまい、急遽引き返した。途中、大ノマ乗越に来たとき、下の登山道を通る人影が見え、地図を開くと、ここからシシウドガ原まで、荒廃した道があったことがわかったので、一気に下った。全然手入れがされてなく、草が生い茂り、雪渓に隠れ、土砂崩れになったままの道であったが、目的になる登山道の人影が見えるので、それほど不安はなかった。このため弓折岳に登り返す必要がなくなり、1時間ほど短縮できた。
 今回は挫折してしまったが、鏡池に映る槍・穂高の眺め、かわいい雷鳥の親子が目の前で見られたことなど、すばらしい経験も多かった。また機会があれば、今度は笠新道から登ってみたい。
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鏡池に映る槍ヶ岳 鏡平山荘から槍ヶ岳 弓折岳から
三俣蓮華岳
大ノマ岳から
抜戸岳の稜線
大ノマ岳から槍ヶ岳 愛らしい雷鳥の親子

120弓折岳(ゆみおりだけ)
121大ノマ岳(おおのまだけ)