登山データ
山梨県小渕沢町、長野県富士見町
2523m
2006.10.8(日)曇り(下界は晴れ)
歩行時間=4時間15分(登り2時間30分、下り1時間45分)
観音平駐車場(5:00)−雲海展望台(5:45)−押手川(6:20)−山頂(7:30)
山頂(8:00)−押手川(8:40)−雲海展望台(9:10)−観音平駐車場(9:45)

登山紀行
 今年は10月7〜9日が3連休。せっかくだからどこかに登ろうと考えていたのだが、台風くずれの低気圧と秋雨前線の影響で、初日はすっきりしない天気で全国的に強風が吹き荒れた一日となった。二日目からは全国的に晴れそうなので、八ヶ岳の南端、編笠山と権現岳をめざした。
 前夜、観音平駐車場に入り車中泊。早朝5時出発。秋ともなると、5時ではまだ真っ暗である。6日が中秋の名月で、前夜も2時に起きたときには、満月の月明かりですごく明るかったのに、その月も沈んでしまったようだ。しばらくはヘッドランプを付けて登った。雲海展望台に着くころには辺りも明るくなり、富士山がきれいに予想外に大きく見られた。登山道はだらだらと緩い登りが続き、気楽に登ることができたが、やがて雲の中に入って見通しは何もなくなった。天気が良ければ、富士山、南アルプス、甲州街道の町並みがきれいに展望できそうであるが、残念である。押手川を過ぎると、斜面がどんどん急になるが、1時間あまりで編笠山山頂に着いた。山頂はひと抱えもある大きな石が積み重なっており、木がないので、いきなり北側から猛烈な風が吹きつけてきて、足もとは石に白い霜が降りており、つるつる滑るため、まともに立っていることができない。風は冷たく雹も混ざっていて、すぐに手がかじかんで動かなくなった。権現岳方面を見ても白いガスの中、このまま進むのも難しいし、無理に登ってもつらいだけで、何の展望も得られそうもないので、権現岳をあきらめ、遅い朝食を少し下の木陰で採ってから、すぐに今来た道を引き返して下山した。
 下界に降りると晴天が広がっていて、富士山や南アルプスの鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、鋸岳などの展望も開けているのだが、八ヶ岳には厚い雲がたれ込めていた。帰路に見た中央アルプスも木曽駒など高い山には白い雲がかかっていて、それもかなり早く流れているから、やはり強風が吹いているようである。
 さらに自宅に帰ってからテレビのニュースを見ていたら、奥穂高岳や白馬岳では積雪のため身動きがとれなくなったりして遭難事故が起きていた。そもそもこの連休に北アルプスに行くつもりであったが、長野県北部は天気が悪そうなのでやめて正解であった。

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押手川より富士山 氷の山頂三角点 山頂付近の樹氷
仙丈岳と甲斐駒ヶ岳 麓から編笠山方面 麓から鳳凰三山

124編笠山
    (あみがさやま)