登山データ
長野県安曇野市、大町市
2763m
2006.10.21(土)晴れ
歩行時間=6時間10分(登り3時間45分、下り2時間25分)
駐車場(5:30)−中房温泉(5:45)−第1ベンチ(6:15)−第2ベンチ(6:50)−第3ベンチ(7:15)−富士見ベンチ(7:45)−合戦小屋(8:10)−燕山荘(9:00)−山頂(9:30-50)−燕山荘(10:10)−合戦小屋(10:40)−富士見ベンチ(11:00)−第3ベンチ(11:15)−第2ベンチ(11:35)−第1ベンチ(11:50)−中房温泉(12:10)−駐車場(12:15)
登山紀行
 今年7月の長野豪雨の被害は大きく、今回も常念岳に登ろうと思って登山口へ行こうとしたが、三股も一ノ沢もその手前で道路崩壊のため通行止めになっていた。そこで中房温泉に回り、燕岳をめざすことにした。
 前夜発、駐車場で車中泊をし、5時半、まだ辺りは暗いのでヘッドランプを付けて出発。中房温泉の売店のところに登山口があり、登り始めた。30分ほど歩くと第1ベンチがあり、ここで朝食のおにぎりを食べる。その後も第2・第3・富士見と適宜ベンチが続き、自分のだいたいの位置と残りの行程がわかるのでありがたいことである。さすがにたくさんの人が通る表銀座コースの起点である。地図には北アルプス3大急登などと書いてあったが、登山道は整備されて歩きやすく、とてもそうは思えない。合戦小屋辺りに来ると、時々槍ヶ岳の穂先が驚くほど大きく見えるようになってきた。地図で想像していたよりも距離的に近いようだ。稜線に出ると、燕山荘や燕岳、北燕岳の山並みがよく見える。燕山荘から燕岳山頂までは花崗岩の岩稜歩きで、アルプス的な気分を味わうことができた。この日はとても天気がよく、山頂からは360度の大展望を楽しむことができた。東から常念岳、大天井岳、穂高連峰、槍ヶ岳、笠ヶ岳、そして三俣蓮華岳、鷲羽岳、薬師岳などの裏銀座コースの名峰群を経て、立山、剱岳、さらに後立山連峰、餓鬼岳と1周が北アルプスの名だたる山々に囲まれている。今日は富士山は見られなかったが、こんなすばらしい展望の山がわずか4時間足らずで登れてしまうとは、今まで見逃していた。これまで燕岳といえば表銀座コースの起点としてしか認識していなかったので、そのうちここから縦走したいと思っていただけで、日帰りできる山だとは思っていなかった。近くにあればしょっちゅう登りたい山であろう。
 下山は往路を引き返した。登りには薄暗くて気づかなかったが、下の方は紅葉真っ盛りで、赤・黄色の美しい葉っぱに囲まれて気持ちよく歩くことができた。

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合戦小屋 大天井岳と槍ヶ岳 燕岳と北燕岳
山頂から立山方面 遠くに笠ヶ岳 槍・穂高連峰

125燕岳
    (つばくろだけ)