登山データ
山梨県北杜市、長野県富士見町
2715m
2007.5.27(日)晴れ時々曇り、強風
歩行時間=7時間(登り4時間15分、下り2時間45分)
観音平(5:23)−雲海展望台(6:06)−押手川(6:44)−編笠山山頂(7:53)−青年小屋(8:20)−権現岳山頂(9:38)−三ツ頭(10:25)−木戸口公園(11:04)−三味線滝遊歩道(12:00)−観音平(12:23)
登山紀行
 今年になって初めての本格登山である。仕事が忙しかったり、天候が悪かったりで、なかなかタイミングが合わなかった。ここ権現山も先週の土曜日に観音平まで来たのだが、天気予報に反して豪雨のため、なくなくあきらめ、今回のリベンジとなった。
 権現岳は八ヶ岳の一つ、最南端に位置し、主峰赤岳と対峙する山である。前夜、小淵沢から観音平の駐車場に入り、車中泊。
 朝5時23分出発。しばらく樹林帯の中を歩くと、小淵沢の町の展望ひらけてくる。雲海展望台である。さらに樹林帯の中を進むと湧き水のでる押手川に到着する。ここで青年小屋への巻道と分かれ、編笠山への急登にとりつく。あえぎながら登ること1時間あまり。展望がひらけると巨岩のごろごろした編笠山山頂である。ここまでは昨年10月8日にも来た(124参照)のだが、猛烈に発達した低気圧による、強風、降雪、雹のため、権現岳はあきらめ下山した。今回も少々風は強いが、天気は良く、編笠山山頂に着いたとたんに、ギボシ、権現岳、阿弥陀岳、赤岳などの岩塊が眼前に迫ってきた。ここから道を右に折れ、眼下に見える青年小屋に下っていった。青年小屋を過ぎ、しばらく登ると、森林限界になり、岩の塊によじ登る感じになる。これこそアルプス登山である。目の前の大きな岩山が狼煙台である。信玄の時代に使われていたのだろうか。すごいところまで登っていたものである。狼煙台をすぎるとみごとな三角錐の岩塊がある。ギボシである。これが山頂かと思っていたが、道はその下を巻いて、権現小屋へとつながっている。権現小屋の向こうの、巨岩の重なりこそが山頂であった。山頂には大きな剣が立ててあり、神々しい雰囲気を漂わせている。ここから北に赤岳、中岳、阿弥陀岳、横岳といった南八ヶ岳の主峰がそれぞれ高さを競っている。八ヶ岳という名前の由来を初めて理解した気がする。八ヶ岳は一つの大きな山脈のように思っていたが、こうしてみると一つ一つが結構独立していて、林立しているのである。
 一休みして下りは三ツ頭から小泉駅方面に向かった。三ツ頭からは、これまで登ってきた編笠山、狼煙台、ギボシ、権現岳が連なって、権現岳がこちらからは北にとがった鼻を曲げているように見えた。三ツ頭からは樹林帯に入り、右手に編笠山を見ながら下山を急いだ。
 それにしても八ヶ岳は、日帰りでアルプス気分を味わわせてくれるすばらしい山である。南北アルプスのような懐の深さはないが、登山口まですぐに車で行けて、ぐいぐい3000m近い高みまで登ることができる。南北アルプスでは日帰りで行ける山はあまりない。こんな山が近くにあればしょっちゅう登っていることだろう。
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編笠山山頂 権現岳 権現岳山頂
編笠山 阿弥陀岳、硫黄岳、
横岳、赤岳
編笠山、狼煙台、
ギボシ、権現岳

133権現岳
 (ごんげんだけ)