登山データ
長野県南木曾町
1560m
2007.11.23(金)晴れ
歩行時間=4時間17分(登り2時間26分、下り1時間51分)
粒栗駐車場(7:38)−天河滝(8:31)−林道出合(9:15)ー夕森天然公園(10:04)
夕森天然公園(10:16)−林道出合(10:55)−天河滝(11:27)−粒栗駐車場(12:07)
登山紀行
 今年の冬の訪れは早く、11月なのに北国からは吹雪、積雪の便りが聞かれ、自宅のあたりから見える中央アルプスもすっかり雪化粧をしている。積雪の具合がわからないので、今回は近場の低山を登ることにした。
 国道19号線を中津川から木曽路に入っていくとすぐに田立という駅がある。ここから北に入ると「田立ノ滝」という大小の滝がいくつも連なっているところがある。この滝をずっと巡り、その最上部の夕森天然公園を目指した。
 朝5時過ぎ自宅を出発。7時過ぎ粒栗駐車場に着く。途中、ところどころに気温表示があったが、氷点下7度というところもあり、11月とは思えない肌に突き刺す寒さである。駐車場に車を置き、ここから緩い登りを歩いていく。ハイキングぐらいの感じで、道もよく整備されていて、楽な道が山頂まで続いていた。霧ヶ滝、不動滝などを経由し、1時間ほどで一番大きな天河滝に着いた。雪と氷に半ば覆われて、幻想的な情景であった。ここで滝の上部から見下ろしてやろうと、上部の岩盤を進んでいると、突然足をすくわれて完全にひっくり返った。それは崖の1mほど手前で、危うく数十m下の凍った滝壺にたたきつけられるところでった。足下は凍っていないと思っていたが、実は急流のしぶきがかかってそれが凍っていたのだ。その上、ひっくり返った勢いで持っていたストックが吹っ飛び、急流の中に。近づこうとしても、足下はつるつるに凍っていて、立てないし、はっていってもカーリングの球のように、するーとすべっていく。なんとかかんとか不格好な様で取り戻すことができたが、絶壁のふちの出来事で本当にタマが縮み上がっていた。
 このあたりから上部は、ずっと雪がうっすらと積もっていた。しばらくすすむと、林道に出て、林道を30分ほど歩くと、いよいよ山頂への登山道になった。ここから15分、だれも歩いていないバージンスノーを踏みしめながら歩くと山頂に立った。山頂には展望台が設けてあり、展望台に登ると、眼前に御嶽山、それから右に乗鞍岳、穂高岳、中央アルプスの木曽駒ヶ岳、宝剣岳、空木岳、南駒ヶ岳、越百山、念丈岳と白い姿を一望することができた。雲一つない晴天で、すばらしい眺望であった。
 帰りは、ほぼ往路を引き返したが、途中不動岩へも足を伸ばした。不動岩からは恵那山や麓の部落が見渡せたが、足下が切れ落ちていて、思わずぞくっと背筋に寒いものが走った。
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田立ノ滝入り口 半分凍った天河滝 夕森天然公園山頂
御嶽山 中央アルプス 乗鞍岳、穂高岳

143夕森天然公園
 (ゆうもりてんねんこうえん)