登山データ
長野県大桑村
1867m
2008.6.7(土)晴れ
歩行時間=3時間55分(登り2時間30分、下り1時間25分)
登山口(6:10)−丸屋の鳥屋(7:00)−山頂(8:40)
山頂(9:00)−丸屋の鳥屋(9:55)−登山口(10:25)
登山紀行
 国道19号線で木曽谷を通っていると、上松の手前の大桑村に「糸瀬山登山口」という大きな看板が立っていて、以前から気になっていた。糸瀬山はガイドブックにほとんど載っていないのだが、とにかく登ってみようと思い立った。
 前夜、職場を出て、大桑村須原の看板から山道に入り、登山口まで来て車中泊、早朝6:10に登山口を出発する。雑木林を進むとすぐに尾根道に出るが、展望はずっと開けない。しかし林の中でひんやりと快適な道である。道標がしっかりしており、道もきちんと整備されており、地元の人の愛情と苦労が感じられた。少々開けた丸屋の鳥屋というところで朝食を採り、さらに進む。それにしても1000mの高度差を一気に登りつめるため、急坂の連続でなかなか体力が必要であった。高度1700mぐらいになると、右側がきっぱり切り落ちる崖になっていて怖かったが、そのかわり中央アルプスの南駒ヶ岳、越百山などの展望が楽しめるようになってきた。そのころから、登山道にクマザサが深く覆いかぶさり、また倒木がその中に隠れていて非常に歩きにくくなってきた。
 山頂は広くなっていて、数mもある巨岩がごろごろしているため、山頂を探すのが大変であった。山頂では何の展望もなかった。さらに少し進むと、ノロシ岩という10mほどもある一段と大きな巨岩があり、ハシゴとクサリがかけてあった。おそるおそるはしごを登り、くさりを半ばほどまで登った。そこから先は、丸い岩にクサリが1本だけしかなく、とてもではないが怖くて登れなかった。それでもそこからの展望はすばらしく、空木岳、赤椰岳、南駒ヶ岳、仙崖嶺、越百山などの中央アルプスを鳥瞰することができた。
 帰路は往路を戻ったのだが、濡れた急坂で、足下はクマザサに覆われ見えないため、何回もスリップして転んだ。

写真館 (クリックすると大きくなります)

赤椰岳、南駒ヶ岳 糸瀬山山頂 ノロシ岩
ノロシ岩から空木岳 ムラサキヤシオツツジ 大桑村から糸瀬山


150糸瀬山
 (いとせやま)