登山データ
長野県駒ヶ根市、大桑村
2863m
2008.9.13(土)曇り
歩行時間=8時間15分(登り4時間45分、下り3時間30分)
林道終点(5:30)−池山小屋(6:25)−ヨナ沢の頭(7:55)−空木岳避難小屋(9:20)−空木岳山頂(10:15-45)−駒石(11:10)−ヨナ沢の頭(12:20)−池山小屋(13:35)−林道終点(14:15)
登山紀行
 日本百名山の一つ、中央アルプスの空木岳に登った。深田久弥も「何というひびきのよい優しい名前だろう」と絶賛し、あこがれた山である。距離は長いが、麓の駒ヶ根高原から急げば日帰りで行けるだろうとがんばってみた。
 前夜、車で駒ヶ根高原スキー場の前をとおり、登れるところまで登った終点に駐車場があった。標高は1360mあったからちょうど標高差1500mを登ることになる。ここで車中泊。
 翌朝5時起床、5時半出発。天気は雲が多いが、切れ目もある微妙な天気。雑木林の中をひたすら進んでいく。途中休むところがあまりなく、展望もほとんど開けない。ヨナ沢の頭の手前は急峻なやせ尾根が続き、ちょっとアルプスらしいスリルも感じた。分岐点で左にとると9時20分ごろ急に視界が開けた。すると空木岳避難小屋があり、その背後にすっくと山頂が立っていた。山頂には小さな人影も見える。ここから1時間、山頂をめざしガレ場の急登をゆっくりと登った。駒峰ヒュッテをすぎるとすぐに山頂である。
 山頂ではそれまでほとんど見えなかった展望が開けた。雲が多く時々雲の切れ目から、北アルプス、八ヶ岳、南アルプスの遠景と、近くには北に宝剣岳、檜尾岳、南に赤椰(あかなぎ)岳、南駒ヶ岳、仙涯嶺と中央アルプスの連なりがかいま見られる。晴れていれば、すばらしい絶景だろうと思われるが、雲間に浮かぶ山並みも風情があるものである。
 帰路は駒石をとおって往路を下山した。このルートはずっと眺めのいい稜線歩きで、空木岳避難小屋経路よりもずっとすばらしかった。往路もこちらを通ればよかったと思う。

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ナナカマドと空木岳 雲間の宝剣岳 巨岩の多い山頂
空木岳山頂 赤椰、仙涯嶺、南駒 駒石(右下に人影)


153空木岳
   (うつぎだけ)