登山データ
静岡県浜松市天竜区
2067m
2008.11.23(日)曇
歩行時間=7時間5分(登り4時間5分、下り3時間)
戸中山ゲート(5:45)−登山口(7:15)−鞍部(8:30)−丸盆岳分岐(9:22)−山頂(9:50-10:05)−丸盆岳分岐(10:30)−鞍部(11:07)−登山口(11:48)−戸中山ゲート(13:05)
登山紀行
 南アルプスの深南部にあり、日本300名山の一つ、黒法師岳に登った。
 前夜発、水窪ダムからさらに未舗装の道を30分ほど進むと戸中山ゲートがあり、この先通行止めになっている。ここで車中泊。
 朝5時45分、ここから林道を歩き始める。まだ暗いのでヘッドランプが頼りであるが、まもなく夜が明けて明るくなってきた。山の中なので残念ながら朝日を拝むことはできない。延々1時間半もぐねぐねした道を歩いていると、ようやく登山口になった。道は悪くないのでここまで車を通してくれれば、往復3時間短縮できるのにと恨めしい気持ちになってくる。
 登山口からはすごい急登の連続である。登山口の標高がほぼ1000mなので一気に1000m以上登ることになる。しかも樹林帯で展望はきかず、ひたすら登ることに専念する。稜線の手前から次第に雪が現れ、登りにくくなるので、4本爪のアイゼンをつける。稜線に出たところが丸盆岳分岐である。低い笹原でようやく展望が開け、少し進むと富士山も大きく姿を現した。静岡県の山はこれが魅力である。山頂手前では大きな崩壊地が登山道の横に口を開き、ぞくぞくしながら通過した。ようやく山頂に着くも、樹林に覆われて展望は開けず、ガスと強い風のため体温は奪われる一方なので、全国で唯一という×のついた三角点(普通は+)を写真に納め、すぐに下山した。
 往路を下山したが、雪の急斜面のため、下りは危険で、慎重に降りた。
 日本300名山の一つで確かに標高はあるが、登山口までのアプローチの長さ、あまりの急斜面、山頂の展望の悪さということを考えると、また来たいという気にはなれない。

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稜線から黒法師岳 富士山 黒法師岳山頂
×の三角点 早くも樹氷が… 麓から黒法師岳


161黒法師岳(くろほうしだけ)