登山データ
長野県白馬村、大町市、富山県黒部市
2814m 2009.8.15(土)晴

歩行時間=8時間05分(登り4時間35分、下り3時間30分)

とおみ駅 アルプス平駅 地蔵の頭 小遠見山 大遠見山 五竜山荘 五竜岳
6:30 6:40 6:55 7:40 8:30 10:10 11:05
3:00 2:50 2:40 2:10 1:25 12:05 11:30

登山紀行
 日本百名山の一つ、北アルプスの五竜岳に登った。五竜とおみスキー場のテレキャビンが通年営業していて、多少楽に登れるはずであるが、コースタイムを計算してみると日帰りが困難であきらめていた。ところがインターネットで営業時間を調べてみると、ふだんは8:15営業開始のところ、年に数回繁忙期には6:30に営業開始になり、この日は今年最後の早朝営業の日だったので、都合をつけて五竜岳に向かった。
 前夜、テレキャビンの駐車場に入り、車中泊。5:50起床をし、準備を済ませてテレキャビン乗り場に並ぶ。十数名の客がいた。6時半、テレキャビンが動き出し、標高700mから一気に1515mまで標高差800mを8分で上がってしまう。とおみ駅では雲が広がっていて天気が心配だったが、途中から雲を突き抜け、雲海に浮かぶ妙高・戸隠の山々が幻想的であった。アルプス平駅に着くと、五竜岳、唐松岳、白馬三山が間近に迫り、すごい迫力であった。早速歩き始める。初めはよく整備された道であったが、地蔵の頭からは登山道になる。五竜山荘まで背の低い雑木林が続き、すばらしい晴天のため、日をさえぎるものがなくとても暑かった。小遠見山、中遠見山、大遠見山、西遠見山と尾根上の小山を登ったり下ったりしながら、少しずつ登っていく。西遠見山ではちょっとした池があり、ここで逆さ五竜の写真を撮ることができた。ここ(2268m)から急登が始まり、五竜小屋は比較的近くに見えるがやせた尾根をぐんぐん登り体力消耗が激しかった。やっとの思いで白岳を越え五竜山荘に到着する。一休みを入れ、目の前に見える頂上まで1時間の岩登りである。初めは普通の登山道であったが、途中から岩を這いながら登り、クサリ場もあるアルプスらしい一歩まちがったら命がけの岩稜帯である。一歩一歩慎重に手足の置き場を確認しながら登り切ると、反対側に、どーんと立山・剱岳がそびえる山頂に着いた。天気もとても良く、北に唐松岳、白馬三山、東に妙高・戸隠連山、南に鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、西に立山・剱岳と360°の大展望が楽しめた。
 30分ほど休んでから下山。山頂付近の岩稜帯は一歩一歩慎重に降りていった。こういう所では下りのほうが下が見えるだけに怖い。五竜山荘に着いたら「本日混雑が予想されるため、1畳に1.5〜2人ずつになります」と書いてあった。畳1枚にどうやって二人寝るのだろうか想像もできない混雑ぶりである。ここからは、雑木林の中を黙々と下り、3時前にはテレキャビンの駅に着きほっとした。テレキャビンは4:15までだから、まだ多少余裕があるが、やはり6:30のテレキャビンに乗れて正解であった。
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白馬三山 鹿島槍ヶ岳 逆さ五竜岳
立山・剱岳 剱岳 山頂と唐松岳


168五竜岳(ごりゅうだけ)