登山データ
滋賀県甲賀市、東近江市
1238m
2010.4.24(土)曇

歩行時間=6時間30分(登り3時間45分、下り2時間45分)

駐車場 武平トンネル 沢谷峠 東雨乞岳 雨乞岳
6:30 7:25 8:15 10:00 10:15
13:10 12:25 11:35 10:35 10:25

登山紀行
 春山シーズン到来ということで、雪があまりない山を選んだ。鈴鹿セブンマウンテン(藤原岳・竜ヶ岳・釈迦ケ岳・雨乞岳・御在所岳・鎌ケ岳・入道ケ岳)の一つ雨乞岳である。これで鈴鹿セブンマウンテンは全部制覇したことになる。
 朝5時自宅出発。伊勢湾岸自動車道から東名阪に入り、四日市ICで降りる。ここから西へ走り湯の山温泉の手前から鈴鹿スカイラインに入る。以前、インターネットで見たときには武平峠から滋賀県側が通行止めだったので、武平峠までいけるかと思っていたが、三重県側でもかなり崩落していて、御在所岳中道登山道入口からは通行止めになっていた。
 通行止めの手前の駐車場に車を置き、6時半出発。ゲートをくぐりしばらく車道を歩くと、鎌ヶ岳の登山道と武平峠への道の分岐があった。武平峠への登山道は黄色ロープで通行止めにしてあったが、脇からすり抜けて武平峠へ向かった。工事現場で崩落地点を見上げると、ショベルカーが3台上からロープで逆さに吊り下げられていた。こんなところでショベルカーを操作する人は命がけである。山道をしばらく歩いたあと再び車道を歩くと約1時間で武平トンネルに出た。自動車道のトンネルの真ん中を堂々と歩くのは、冬季に上高地に入るために釜トンネルを歩いて以来である。トンネルを過ぎると、右手にようやく雨乞岳の登山道が現れた。最初は樹林帯の山腹を巻くように歩き、やがて沢に沿って右に左に徒渉しながら歩くこと50分、コクイ谷とクラ谷の分岐である沢谷峠に着いた。ここからはクラ谷を登っていくが、途中から道がわからなくなり、相当迷った。仕方ないので道なき斜面をぐんぐん登り、尾根上の稜線に出ると、幸いそこに登山道があった。一旦逆方向に進んだがやがて気がついて引き返し、そこからはずっと稜線上の道を歩いて行った。あとで自分の軌跡をGPSで確認すると、沢登りをするはずが、途中から東雨乞岳に直登する尾根道に迷い込んでしまったようである。結果的に、かなり迷ったはずがほとんどロスなく行けたことになり、不幸中の幸いである。東雨乞岳の山頂手前は随分な急登で大変であった。そして東雨乞岳に立つと初めて雨乞岳の山頂が目の前に大きく見え、たくさんの樹氷が付いていた。琵琶湖側から冷たく猛烈な風が吹いているからである。雨乞岳山頂からは御在所岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳などの山々、遠くに伊勢湾などとても展望が開けていたが、あまり見通しのきく天気ではなかったので、早々に引き返した。
 それにしても、スカイラインの通行止めのせいで、私以外の登山者がだれもなく、道は荒れ放題で、崩落しているところがあったり、標識もほとんどなかったり、赤テープもあったりなかったり、山頂に立てたのが奇跡のようなものである。きちんとスカイラインも登山道も整備されるまでは、お勧めできるようなコースではない。
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スカイライン通行止め 東雨乞岳山頂から樹氷と雨乞岳 見事な樹氷
雨乞岳山頂 御在所岳 鎌ヶ岳


174雨乞岳(あまごいだけ)