岐阜県飛騨市神岡町
2661m
2013.8.9(金)晴
歩行時間=9時間50分(往路6時間30分、復路6時間05分)
飛越トンネル
神岡新道分岐
寺地山
避難小屋
北ノ俣岳
赤木岳
5:00
6:55
8:05
8:55
10:45
11:30
5:45
4:00
2:40
1:50
12:30
11:40
貴重なお盆休み、北アルプスの最奥部で未踏の黒部五郎岳、水晶岳を往復しようと計画を立てた。ところが最初のピーク北ノ俣岳を越えて赤木岳に到達した頃、高山病からか何とも言えない不快感に襲われ、このまま進んで悪化したら大変なので、残念ながらここで撤退することにした。
前夜発、飛越トンネル手前の駐車場で車中泊。
朝4時半起床。5時出発。樹林の中を約2時間で神岡新道分岐。ここで左折し寺地山に向かう。途中ニッコウキスゲが咲き、花の終えた巨大なミズバショウの葉が点在する湿地帯を通るため下がぬかるんでいて、靴もズボンの裾もどろどろになってしまった。寺地山を越え、右折して避難小屋を過ぎる頃には森林限界を超え、一面の高原になった。ニッコウキスゲの群落、コバイケイソウ、チングルマ、コイワカガミ、などの高山植物が咲き誇り、涼しい風が通り抜けていく霧ヶ峰のような別天地であった。
これで満足してもいいが、目の前の北ノ俣岳の大きな偉容を越えないと今日の目標が達成できない。歯を食いしばって一歩一歩登っていった。
北ノ俣岳の山頂に立つと、360度の大展望が待っていた。北に立山、剱岳、薬師岳、眼下に雲の平、その向こうに赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳の稜線、南に三俣蓮華岳、黒部五郎岳、遠くには槍ヶ岳や笠ヶ岳も見える。数え上げた中に百名山が8座も含まれている。これだけの絶景はなかなか拝められない。これを見ただけでも大満足である。その後先述のように高山病の不快感に襲われて下山することになるが、この大絶景を見られたので、あまり後悔はない。
下山の6時間は、長くつらく厳しいものであった。
<ニッコウキスゲの群落>
<池塘の点在する高原の向こうに北ノ俣岳への登山道>
<巨大な薬師岳>
<水晶岳、鷲羽岳と続く稜線>
<黒部五郎岳と笠ヶ岳、手前は赤木岳>
<双六岳と槍ヶ岳>
<立山、薬師岳、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳、 三俣蓮華岳、双六岳、槍ヶ岳、
黒部五郎岳、笠ヶ岳>
229北ノ俣岳
(きたのまただけ)