重原城
しげはらじょう

■所在地:知立市上重原町本郷 ■立地:台地端 ■別称:鴫原城 ■築城年:
■築城者:
■遺構等:土塁、堀、碑、看板

城址碑 これより西、福島領の碑
土塁

■歴史
 このあたり一帯は平安時代から重原荘園のあった場所で、領主の重原氏の館があった場所といわれている。堀などの防御機能を持った城館として整備されたのは、織田氏・水野氏と今川氏・松平氏の対立が表立ってきた16世紀頃だと推測され、刈谷の水野氏によって今川氏への備えとして改修された。しかし、1554年に今川義元に攻められて落城し、桶狭間の合戦で今川氏が引き上げると廃城となった。

●現状(2005年4月)

 上重原公民館の裏に城址の碑があるが、公民館のすぐ東の竹やぶに堀が残り、その向こう側に土塁があるので、実際の城址は、公民館の東側にある畑のあたりだと思われる。
 主な遺構としては、公民館の東側の堀と土塁ぐらいである。堀はかなり埋まっていて幅も深さもないが、発掘調査によると、幅13メートル、深さ4.5メートルという規模の大きなものだったそうである。土塁は、かなりの規模のもので、長さも数十メートルは残っている。ただ、私有地で中に入れないようになっていたので、近くまでは行けなかった。


◆場所

 名鉄三河線の重原駅のすぐ東にある上重原公民館のあたりが城址で、公民館の裏に城址碑があり、公民館の東に堀や土塁がある。