形原城
かたはらじょう

■所在地:蒲郡市形原町東古城 ■立地:独立丘 ■別称:稲生城 ■築城年:
■築城者:
方原師光 ■遺構等:曲輪、碑

主郭に建つ城址碑と説明看板
城址入り口 城址遠景

■歴史
 形原城の歴史は古く、鎌倉時代に下司としてこの地にいた方原師光が築いたといわれている。
 その後、松平信光の四男与副が形原に移り、以後、形原松平氏と称した。この頃は今川氏に従い、貞副、家広、家忠、家信と続いたが、今川義元が桶狭間で討ち死にした後は、松平氏に従った。家忠・家信親子は、1590年の家康の関東移封に伴って上総国五井で五千石を領した。関ヶ原の合戦後に再び形原へ移ったが、1618年に安房一万石に転封し、廃城となった。その後、高槻で二万石、1634年には下房で四万石の大名となった。家信の子康信は丹波篠山五万石に転封され、11代長岑から丹波亀山に移って幕末まで続いた。
●現状(1999年5月)

 職場で潮干狩りの券をもらったので、家族で潮干狩りに出かけた。帰りに形原漁港のそばを通ったときに形原城を思い出し、寄り道した。
 城址は主郭とその下に1つ曲輪が残っているのみだが、説明の看板を見ると、付近に東古城・北古城・南古城の地名が残り、規模が大きかったことがうかがえる。

◆場所