大浜陣屋
おおはまじんや

■所在地:碧南市羽根町1 ■立地:台地上  ■別称: ■築城年:1768年
■築城者:
水野忠友  ■遺構等:

大浜陣屋の碑 陣屋裏門(現・常行院山門)

■歴史
 1768年に水野忠友が陣屋を構えた。1777年に忠友は沼津城に移り、大浜藩は廃止されたが、水野氏はそのまま領地を持ち続け、陣屋は明治まで存続した。
 1867年の大政奉還で菊間藩領となって菊間藩の陣屋となり、1877年からは大浜村戸長役場として使われた。
 この陣屋は、もともと徳川家康が築いた羽城のあった場所に築かれたといわれている。
●現状(2005年12月)

 陣屋の名残りは何もないが、この羽根町1丁目の一帯が陣屋の敷地だったようである。
 先ほどの碧海信用金庫の前の道をさらに南へ数百メートル進むと、道路沿い右側に「常行院」というお寺があり、このお寺の山門が、大浜陣屋の裏門が移築されたものである。門の内側には自動車、外側には物置があって写真を撮るには少々都合が悪かった。
 この陣屋跡は、我家が時々訪れる碧南の水族館に近いこともあり、過去に何度か訪れるチャンスはあったが、なかなか実現できなかった。この日も、たまたま朝からテレビを見ていたら海の中の映像が出て、それを観た子供が「水族館に行きたい」と言い出したために碧南の水族館へ出かけることとなった。そして、水族館を出た後に、最近はめっきりと城址めぐりをする機会も少なくなったので、子供には悪いが陣屋跡を探すことになったわけである。

◆場所
 移築門
 碧南市を走る国道247号のちょうど碧南海浜水族館や臨海体育館のあるあたりに「浜町」交差点がある。この交差点を東へ向かうと2つめの信号が「羽根町」交差点である。この信号で右折して80メートルほど進むと右手に「碧海信用金庫」があり、反対の左手に細い横道があるのでそこへ入って行く。車でも入れるとは思うが、ちょっと自信がない。私は離れたところに車を止めて歩いた。70メートルぐらい進むと十字路になっているので、左へ曲がるとすぐに陣屋の碑が見える。