一宮砦
いちのみやとりで

■所在地:豊川市一宮町宮前  ■立地:段丘端 ■別称:一宮城 ■築城年:1562年
■築城者:
本多信俊 ■遺構等:曲輪、堀、土塁、虎口、枡形、碑

内桝形を備えた主郭虎口 城址碑
主郭の様子   周囲に土塁が残る 虎口の内枡形

■歴史
 1562年に松平元康(徳川家康)の家臣本多信俊が築いた。1564年に今川氏真が三河に侵攻した際に一万余の軍勢で包囲された。元康は、信俊を救援するため、3千に満たない兵で包囲を突破し砦に入った。翌朝には、城兵を救い岡崎へ帰還したという。

●現状(2000年2月)

 豊川の河岸段丘に築かれた砦である。
 道路沿いに左の写真のような虎口と石碑があり、県下の城館砦のうちでは数少ないという主郭の内桝形が、小さいながらも状態良く残っている。 主郭は数十メートル四方の長方形で、周囲にはわずかに土塁が残っている。砦の東側は切り立った斜面になっており、北側には堀がある。
 内桝形を作る土塁はかなり浸食されているので、何らかの保存の措置が望まれる


◆場所

 東名豊川インターから国道151号を北上、三河一宮・砥鹿神社の南に城址がある。