奥殿陣屋
おくどのじんや

■所在地:岡崎市奥殿町雑谷下 ■立地:山麓 ■別称:■築城年:1711年
■築城者:
松平乗真 ■遺構等:陣屋敷地、土塁、書院、石垣

奥殿陣屋書院 書院 
奥殿松平歴代の墓 土塁

■歴史
 奥殿松平家の初代真次は大阪夏の陣で活躍し、希望により三河に所領を与えられた。4代乗真の時に奥殿に陣屋を移し奥殿藩が誕生した。
やがて1863年に、参勤交代が廃止されると諸侯が一族や家臣団をつれて所領に帰ったため奥殿藩も混雑を極め、所領の大きい信州田野口城へ移された。そうして、奥殿の陣屋は少しずつ移築されていった。

●現状(1998年9月 他)

 岡崎市北部の奥殿町に陣屋があり、案内看板もあるので難なく行くことができる。
現在の奥殿陣屋は、当時の陣屋のごく一部の敷地に過ぎない。そこに、外へ移築された書院を再び移築している。庭園なども古図などをもとに再現されており、なかなか立派なものである。しかし、他には当時の藩主の陣屋であるという威厳を感じるものはなく、この庭園を売り物にした休憩所みたいなところである。
他には、陣屋から少し村積山の方へ上がっていくと歴代藩主の廟所があり土塁なども残っていて歴史を感じさせる。
 奥殿陣屋周辺はクリスマス近くになると各民家がものすごく凝った電飾で飾り付けをし、まるで夜の遊園地に来たみたいで大変きれいである。


◆場所

 国道248号線を豊田市から岡崎市へ入ってすぐにある「仁木」交差点を東へ向かい、ひたすら進むとやがて市街地を抜けて乙川沿いになる。「桑原町門立」交差点を右折してしばらくすると道路沿い右手に陣屋がある。