羽布城
はぶじょう

■所在地:豊田市羽布町赤狐子 ■立地:山頂 ■別称:■築城年:
■築城者:
■遺構等:曲輪、土塁、堀切

主郭の様子 主郭の東の尾根にある堀切
主郭東側の堀 城址遠景
羽布城縄張図

■歴史
 城主には川合小兵衛の名が伝えられる。1574年に武田軍により攻め落とされた。
●現状(2003年5月)

 城址のある山へ向かう道路を登っていくと、山頂付近に小さな羽布城の案内板が立っている。そこから歩いて行けるように山が切り通されているが、道沿いは植林されていないので草が育ちたい放題で、城址へ入っていけそうな場所がない。覚悟を決めて適当な場所から山へ入って行くことになるが、植林されているところまで行けば、下草が生えていないので、そこからは平気である。そして、一番高い場所を目指していけば、そこが主郭である。
 主郭には城址の小さな看板が立っているが、ゆるやかな斜面になっており削平が不充分である。愛知県中世城館跡調査報告書によれば、おそらく、拠点としての城ではなく、周囲に散在する小さな土塁を伴った円形の削平地が狼煙台だと考えられていることから、城は狼煙番の詰め所的なものだったのだろうと推察されている。
 主郭の北から西にかけて腰曲輪があり、東から南にかけて堀がある。さらに少し離れて、尾根上に堀切がある。城山は北、西、東を巴川に囲まれ、山も急斜面であるが、東へは山が連なっているので尾根が延びており、なかなか効果的な堀切だなと感心した。

◆場所

 豊田市(旧下山村)にある三河湖の西にある郵便局(豊田郵便局羽布局)やガソリンスタンドがあるが、その郵便局のすぐ北の山が城址である。郵便局のすこし南に山へ向かう道路がある。