豊橋市の石巻山は地元では名の知られたところで、旅館が立ち並び、展望台からは豊橋市が一望できる夜景スポットでもある。
旅館街(といっても4、5軒しかないが)の上に石巻山神社があり、そこから少し山道の方へ行くと城址碑と説明の看板がある。とりあえず山頂の主郭のあるところまで行ってみようと思い、ひたすら登っていった。どうやら案内看板の登山道が省略してあるのか、縮尺が意外と小さかったのか、登っても登っても頂上へ着かない。やがて、登山道は大きな岩壁にぶつかり終着してしまった。昼食も食べずに登ったのでスタミナも切れた。結局、曲輪らしい部分も見過ごし、疲労だけが残る城廻りとなってしまった。
遺構としては山頂付近の細長い曲輪があるが、岩が多く自然の地形を多く残しており、むしろ、石巻山半腹古城という記録のとおり、山の中腹に城館施設があったものと考えられている。駐車場や旅館のあたりが昔からの削平地だったとすれば、その辺りが城館のあったところか。
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