吉田城
よしだじょう

■所在地:豊橋市今橋町 ■立地:段丘上 ■別称:今橋城 ■築城年:1505年、1590年
■築城者:
牧野古白、池田輝政 ■遺構等:本丸、二の丸、石垣、堀、土塁、復興鉄櫓

復興鉄櫓 土塁
二の丸 本丸周囲の空堀

■歴史
 1505年に牧野古白が築城し、当時は今川氏に属し今橋城と呼ばれた。やがて今川義元の代になり吉田城と改めた。桶狭間で義元が討たれると徳川家康に攻略された。
 家康が関東に移封されると池田輝政が入城し、近世城郭へと大改修が行われ城下町も整備された。しかし、関ヶ原の戦後に池田輝政は姫路へ移り城は未完成に終わった。その後も城主が度々入れ替わり城の改修も行われたが、ついに完成しなかった。

●現状(1998年10月)

 現在は豊橋公園として整備されているが本丸付近は良好な状態で残っていて、石垣や堀が良好な状態で残っている。本丸鉄櫓跡には三重櫓が復興されており、豊橋市のシンボルとなっている。他は市役所やグラウンドなどの敷地となり部分的に土塁や堀が残っている状態である。
 しかし、それらの面積は広大で、吉田城がいかに規模の大きいものだったかを実感できる。ちなみに、牧野氏の時代の今橋城の痕跡は全く残っていない。


◆場所

 豊橋市役所周辺が城址である。