牧野城
まきのじょう

■所在地:豊川市牧野町丁畑 ■立地:平地 ■別称:■築城年:
■築城者:
牧野成富 ■遺構等:土塁、碑

土塁 土塁内側

■歴史
 応永年間(1394〜1428年)に足利義持の命で田内成富が三河国中条郷牧野村に来て城を構え、牧野氏を名乗ったといわれている。
牧野氏は牧野古白の代に最も勢力を伸ばし、古白が1505年に今橋城(豊橋市:吉田城)を築城したので廃城となった。
●現状(2002年5月)

 ビニールハウスの建ち並ぶ中に巨大な土塁の一部だけが残っている。土塁は高さが4メートルほどで数十メートルの長さで残っており、土塁の上に城址碑と祠が建っている。土塁はL字型をしており、内側の土地が少し高くなっているので、そちらが曲輪であったことがわかる。
 明治頃までは四方の土塁がほとんど残っており、100メートル×80メートルほどの城郭の遺構が状態良く残っていたそうだが、現在では南西隅の土塁を残して周囲は畑となっており、開墾や土地改良などにより取り崩されたと思われる。航空写真を見ても何の形跡もない。残っている土塁も土がむき出しで浸食が激しく、とても長持ちしそうにない。これだけの土塁はなかなか見られないので、是非とも保存に力を入れていただきたい。

◆場所

 東名豊川インターを出て国道151号を南下し、「牧野町」交差点を左折して300メートルほど進むと左手に牧野自警団詰所がある交差点があり、そこを左折して200メートルちょっと進むとT字路にぶつかるので左折して、すぐに右折すると、ビニールハウスのかげに巨大な土塁が見えてくる。