ビニールハウスの建ち並ぶ中に巨大な土塁の一部だけが残っている。土塁は高さが4メートルほどで数十メートルの長さで残っており、土塁の上に城址碑と祠が建っている。土塁はL字型をしており、内側の土地が少し高くなっているので、そちらが曲輪であったことがわかる。
明治頃までは四方の土塁がほとんど残っており、100メートル×80メートルほどの城郭の遺構が状態良く残っていたそうだが、現在では南西隅の土塁を残して周囲は畑となっており、開墾や土地改良などにより取り崩されたと思われる。航空写真を見ても何の形跡もない。残っている土塁も土がむき出しで浸食が激しく、とても長持ちしそうにない。これだけの土塁はなかなか見られないので、是非とも保存に力を入れていただきたい。
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