新城市の旧作手村を南北に縦断する国道301号線沿い、役場から600メートルほど北上すると右手に交番がある。その交番の少し手前で右折すると、すぐ左手に小高い丘があり、そこが城址である。南側には駐車場があり、北側も公園となっていて駐車できる。 城址は良く整備されており、広い主郭には東屋もあり、一段高い場所には戦没者の鎮魂の碑がある。主郭周囲の土塁はあまり残っておらず、東側の土塁がわずかに残る程度である。主郭から南方向を眺めると、田んぼの向こうにぽつんと丘が一つ見える。そこが古宮城である。 主郭のすぐ南の腰曲輪には門と木柵があるが、おそらくは戦国の城の雰囲気を出すために作られたもので、発掘調査などに基づく復元ではないと思う。 作手村は、村の中心部周辺の、しかも国道沿いに主な城址が集中して存在し、比較的整備もされているので、一日でたくさんの城を歩くには最適の場所である。