川尻城
かわじりじょう

■所在地:新城市作手高里字城山 ■立地:丘陵端 ■別称: ■築城年:1424年
■築城者:
奥平貞俊 ■遺構等:曲輪、堀切、虎口、土塁、碑、看板

北側から見た城址全景 城址碑と説明看板
主郭 復元された柵
川尻城縄張図

■歴史
 1424年、奥平貞俊によって築かれたが、手狭になったために、わすか8ヶ月で亀山城へ移った。その後は支城として使われたという。

●現状(2003年2月)

 新城市の旧作手村を南北に縦断する国道301号線沿い、役場から600メートルほど北上すると右手に交番がある。その交番の少し手前で右折すると、すぐ左手に小高い丘があり、そこが城址である。南側には駐車場があり、北側も公園となっていて駐車できる。
 城址は良く整備されており、広い主郭には東屋もあり、一段高い場所には戦没者の鎮魂の碑がある。主郭周囲の土塁はあまり残っておらず、東側の土塁がわずかに残る程度である。主郭から南方向を眺めると、田んぼの向こうにぽつんと丘が一つ見える。そこが古宮城である。
 主郭のすぐ南の腰曲輪には門と木柵があるが、おそらくは戦国の城の雰囲気を出すために作られたもので、発掘調査などに基づく復元ではないと思う。
 作手村は、村の中心部周辺の、しかも国道沿いに主な城址が集中して存在し、比較的整備もされているので、一日でたくさんの城を歩くには最適の場所である。


◆場所