文殊山城
もんじゅやまじょう

■所在地:新城市作手清岳字見徳 ■立地:山頂 ■別称:一夜城 ■築城年:
■築城者:
■遺構等:曲輪、土塁、堀切

腰曲輪から見た主郭 主郭の様子
主郭下の腰曲輪 虎口と土橋両側の堀切
文殊山城縄張図

■歴史
 奥平氏が一夜で築いたことから「一夜城」とも呼ばれている。詳細については不明。

●現状(2003年2月)

 新城市の旧作手村役場から国道301号を南へ2キロ弱進むと、つくで手作り広場という観光施設があり、その前の信号交差点を右折して500メートル程進むと右手に老人憩いの家がある。その手前を右へ入り山の方へ向かって進むと善福寺というお寺がある。寺の山門では立派な仁王像が出迎えてくれる。寺の裏山の頂上が文殊山城址で、寺の入口にも案内が出ている。
 案内に従って境内へ入り、文殊山城址へ続く山道をひたすら登る。これがかなりの山道で、距離としては500メートル程だか、登りなので15分ぐらいはかかる。息を切らしながらやっとたどり着くと、そこで目にしたのは、なんと舗装された駐車場と山の麓へ続く道路だった。地図にも載っておらず、まさかこの程度の城址のためにはるばる舗装した道路を作ったのか・・・。年間、何台が通るんだろう。この道路がどこから続いているかわからないが、たぶん、役場のあたりから西へ入っていく道から来られると思う。
 城址は、山頂の主郭とそれを取巻く腰曲輪程度が主な部分で、城址東の虎口とその外側に堀切があり、ここが本来の城内への唯一の入口だと思われる。主郭は周囲を土塁で囲まれており、文殊堂と物見櫓風の展望台があり、ここからの眺めは素晴らしい。
 文殊山城から塞之神城までは自然歩道で結ばれており、その他の主な城址も含めて、一日かけて歩いて史跡めぐりができるように随所に案内がされている。


◆場所