竜泉寺城
りゅうせんじじょう

■所在地:名古屋市守山区竜泉寺1 ■立地:丘陵上 ■別称: ■築城年:1557年
■築城者:
織田信行 ■遺構等:堀、模擬天守

竜泉寺 竜泉寺境内(本殿右の緑色の屋根は模擬天守)

■歴史
 1557年に織田信長の弟信行が築城した。信行は兄信長との後継者争いに敗れ、同年、清洲城で謀殺された。竜泉寺城もそれにともない廃城となった。
 その後、1584年の小牧・長久手の合戦の際、長久手で池田・森隊を破った家康は小幡城にいた。長久手の敗報を聞いた秀吉は、家康との決戦に備えて小幡城の北東2.5qの竜泉寺城址へ布陣した。秀吉は城の守りを堅くするために一夜で堀を築いたが、家康はその夜のうちに小牧へ引き上げてしまった。
 秀吉は肩すかしをくらって引き上げた。竜泉寺はこの時に焼かれた。

●現状(2000年10月)

 庄内川の東、尾張四観音で知られる竜泉寺が城址である。通常、城址に寺が建てられたりするのだが、ここは竜泉寺の方が古い。本堂の裏に天守閣を模した宝物殿があるが、当日は休館日で、外から見ることも許してもらえなかった。秀吉の一夜堀も現存しているが、見ることはできなかった。


◆場所