小口城
おぐちじょう

■所在地:大口町小口字城屋敷 ■立地:平城 ■別称:箭筈城 ■築城年:
■築城者:
織田広近 ■遺構等:堀、模擬櫓、碑

城址碑と櫓
小口小学校までが城の敷地
土塁らしき土盛り
整備中の城址 整備中の城址

■歴史
 室町時代中期に織田広近が築いたが、広近はやがて木之下城へ移り廃城となった。

●現状(2006年3月)

 この城を初めて訪れたのは平成11年のはじめごろだったが、ちょうど城址は整備中であった。城域の大部分は小口北小学校のあたりなので、もともと遺構はほとんど残っていないが、たしか堀が残っているとのことである。この整備されている堀がもとの堀跡だとしたら、ちょっと残念だと思った。16世紀後半には廃された城なので、このような石垣や塀はなかったと思われるし、その中には、戦国期の物見櫓が復元されていて妙な光景である。城址にちなんだ歴史公園としての整備で、特に小口城址の復元を意図しているわけではないと思うが、少々もったいないと思った。
 改めて訪れるた時は完成してから年々も経っていて、すっかり町の顔になっている。時間が遅かったので資料館や櫓には入れなかったが、なかなか良いそうである。是非、次回は資料館に入ってみたい。園内は起伏に富んでいるため子供たちの絶好の遊び場になっていた。
 資料館の東に謎の土盛りがある。木の生え具合からして公園を整備するよりも前からあるような印象である。もしかすると、城址本来の土塁の一部なのかもしれない。 


◆場所

小学校の西が城址公園。公園の南に駐車場がある。