メンテナンス日記 2001年12月
12月1日
早いもので、今日から師走です。また私が住む地方も冬に向けて確実に寒さが増してきます。
そこでフレームなどの塗装をすることとしました。
フレームの塗装はサンドブラストし、粉体塗装がベストなことは十分承知していますが、資金が無いこと、できる範囲でまず自分でやってみたかったので、剥離剤での剥がしとPOR−15による塗装をすることにしました。上塗りのウレタン塗装が必要か、塗装後に出来映えで決めようと思う。
フレーム以外の部品は先週塗装を剥がしてあったので、風呂場で中性洗剤で油分を落としました。その後、電ドルに真鍮ブラシを付け、錆びがある部分を落としていきます。
塗装したあと乾燥させるため、キャンプ用コンロの台にクリーニング屋さんのハンガーを切った吊り金具を準備しました。
こんな按配です。
日曜大工で作った台に新聞紙を敷いて、即席の作業台にしました。
そしてPOR−15をどんどん塗っていきます。
塗ったアイテムは、ツールケース、バッテリーケース、エンジンハンガー左右、ナンバープレートブラケット、ミッション固定ブラケット左右、ステアリングヘッド、ステアリングステム、ハンドル固定金具左右、ステアリングダンパーです。
ツールケースはこんな感じです。乾いてくると艶が無くなるかと心配しましたが、結構艶があり、上塗りはしないことにしました。
そうこうしているうちにフィガロさんが遊びにきたので、フレームの塗装剥がしを手伝ってもらうことにしました。
まず剥離剤を塗りつけ、スクレーパとワイヤブラシで大体の塗装を落とした状態が下の写真です。二人がかりでだいたい40分くらいでした。
同時にスイングアーム、サイド・センタースタンドも剥離しようと思いましたが、剥離剤が足りなくなり、また後日となりました。
塗装がきたない部分は予想通り、下地には錆びがかなり進行していることが判ります。
そこから電ドルに真鍮ブラシを付けて、錆びと塗装を落としていきます。パーツクリーナーで剥離剤を落とそうとしたところ、スプレー缶がすぐに空になってしまったため、フィガロさんとホームセンターに買出しに行く。ブラシでこすったあとからすぐに錆びがでてくるので、POR−15を二人で分担しながら塗り進めていく。
冬の日は短いので、だんだん暗くなってくるなか、いちおう塗り終える。どうも油分のふき取りが不足したためか、ところどころ、塗装にムラがある。また塗り忘れ部分がありそうだが、明日の朝見れば結果は一目瞭然であり、どうなることやら・・・。またかなり乾くのが遅いので、明日の朝、上塗りしようと思います。
12月2日
昨日の夕方塗ったフレームが気になって30分おきに見に行きましたが、8時すぎに辛抱堪らず、2度塗り目に入る。照明が悪く、薄暗いなかでの作業となる。
朝起きてフレームを庭に出してみました。コテコテ塗ったため、かなりむらがあります。
塗りすぎたところには、火山のようになっています。ニッパで切り取りとやわらかな感触スパッと切れました。来週までにはカチンカチンに固まると思うので、サンドペーパーの水研ぎやコンパウンドで表面を滑らかにしようと思います。
昨日、塗り残した部品を同様の方法で塗っていきます。スイングアーム、左右ステップ、サイドスタンド、センタースタンドです。
フレームの塗装が完了すれば、エンジンの載せこみをしようと思いますが、昨日フィガロに手伝ってもらって、コンタクトブレーカーケースを取り外しました。あとで調べたら、このガスケットはメーカー欠品になっていました。自分で切って作るしか手がありません。
取り外したケースとガバナー部です。ガバナーはスプリングが切れたり、摺動部が磨耗しているものが多いと聞きますが、特に問題は無さそうでした。灯油で洗浄し、パーツクリーナーを吹きつけ、オイルを付けておきます。
しかしガバナーをケースに挿入し、シャフトを回転させると回転が渋い。昨日取り外すときに、ベアリングを叩いたのが失敗だったようです。また費用と手間がかかることになりました。
12月4日
日曜日にフレームを塗装してから、フレームは我が家のリビングルームに鎮座しており、昨日の夜に見てみましたが、塗膜の厚い部分はまだ硬化していませんでした。そこで今日から遠赤外線ヒーターを持ち出して加熱してみました。
遠赤外線ヒーターとはセラミックの棒に導線を巻きつけて、遠赤外線の光を出すヒーターで、この光が物体に当たると、物体の分子を振動させ、その摩擦熱で物体を加熱するものです。熱量の強度とフレームとの距離を調整し、フレームを触ると熱く感じるように調整してみました。これを全部で6面、各20分ほどやってみました。こころなしか塗料が硬化したような気がしますが、効果のほどは定量的には把握できず、かなりアバウトな結果です。しかし塗装直前にフレームを加熱する場合には有効ではないかと推測しています。とりあえず金曜日までこの作業を繰り返してみます。
実は昨夜夢を見まして、夢のなかで塗装のやり直しをしました。また剥離剤で塗装を落とし、電ドルの真鍮ワイヤブラシで表面が光るくらいまで磨き上げたところ、POR−15(うすめ液ですこし希釈)が薄くのり、2度塗りできれいな仕上がりになりました。再度、塗装をしなおすべきか思案橋(少し古い?)です。
またメッキに出す予定をしていた部品を一度洗ってみることにしました。
食器洗い用のステンレスたらいに小物部品を入れます。
続いてコンロを点火し、カーボンクリーナーを投入し約1時間漬け込みます。
⇒これはカーボンクリーナーを入れた直後の写真です。
そして風呂に入るついでに、小物部品と真鍮ブラシと歯ブラシも持ちこみ、洗っていきます。たまたま目に入ったバスピカを使って洗い、お湯で洗剤を良く落とします。その結果、メッキ部分はこれまで灯油やパーツクリーナーで洗ってもきれいになりませんでしたが、結構きれいになりました。
再メッキしたものに比べれば格段に輝きは落ちますが、「よく手入れしながら長年使った」状態に見えるので、この小物部品はメッキに出すのは止めにします。ただし鉄部品は多分明日の朝には錆びが出始めると思うので、「はな*かG」のラストリムーバーで処理しようと思います。
この方法でフェンダー、エキパイやマフラーなどもトライしてみようと思います。これでメッキに出さなくてもよくなれば、**万円の出費を削減できたことになります。
またエキパイフランジはもともとメッキされていないため、本当はメッキに出したいのですが、フェンダーなどの具合をみてから、メッキに出さない場合には、POR−15を塗りつけようと思います。確かW1S−A後期型からこのフランジは黒のはずですが、どうみても黒は格好悪いですね。
12月8日
フレームの塗装はあと仕上げだけになったため、腰上部分の組み立てに入る。
まずはロッカーケースのガスケット部をオイルストーンで磨くため、スタッドボルトを取り外します。まずスタッドボルトにナットを一番下までねじ込む。次にもう1個のナットを締めこみダブルナット状態にし、最初のナットを緩め方向に力を加えるとスタッドボルトが抜けてきます。
まずはガスケットの残りカスがあるため、塗装剥離剤を塗りしばらくおいたあとで、オイルストーンに灯油をつけながら磨いていきます。裏面とロッカーカバーもオイルストーンで平面を出していきます。
シリンダヘッドも同様に磨いていきます。
取り外したスタッドボルトを元通りに組み付けますが、ネジ部にはカッパーグリスを少し塗っておくことにしました。このグリスは先日「とある方」から提供いただいたもので、私は初めて使ってみましたが、名前の通り銅の色をしたグリスでした。
追記)HPをアップした後、提供いただいた方から、「カッパーグリスは取り外す部分のみに使用し、スタッドボルトはロックタイトとすべし」とメールをいただきました。考えてみれば当たり前でした。早速取り外してロックタイトで固定しました(12月9日号参照)
そしてロッカーカバーにロッカーアームとシャフトを組み付けていきます。ロッカーアームは吸気、排気側で形状が違いますが、どちらか忘れてしまったので、適当に組み付けたら、見事に逆でした。正しい組み合わせにしたのが、下の写真です。袋ナットはW1クレージーズで譲ってもらったステンレス袋ナットですが、これは特別な形状、寸法ではなく、規格品で間に合うようです。
続いてロッカーカバーを磨いてみました。電ドルに円形の真鍮ブラシを付け、表面を汚れを落とし、次にバフ布に取り替え、青棒で研磨していきます。下の写真の左側が研磨前、右が研磨後です。そして前後とも磨き終わりました。
シリンダヘッド部を組み付けるためには、まずバルブの磨きからはじめました。電ドルでバルブのシャフトを咥えるために、今回はセロテープの1回巻きとしたところ、チャックでしっかり固定でき、傷も付きませんでした。バルブシートとの接触面は木片に#400の耐水ペーパーを巻いて直線を出しながら研磨しました。
これがバルブ摺り合わせをするための通称「タコ棒」とバルブコンパウンドです。実は愛知県内の方から借用させていただいているものです。大変ありがとうございます。
バルブコンパウンドは黒に近い灰色で、あとで使ってみた結果、結構細かな粒子が入っていました。またこのタイプは缶の上下で中目、細目が充填されて、ふたが2個ある優れものでした。バルブシート面は荒れが少なそうなので、今回は細目だけ使用することにしました。
タコ棒をバルブに吸盤のように吸い付かせて、当たる瞬間に回す要領で摺り合わせしてみました。下の写真は吸気側の直径の大きい方で、こちらは吸いつくものの、排気側の小さい直径のものではうまく吸い付いてくれませんでした。仕方ないので、バルブを手で回して摺り合わせしました。結構疲れるので、バルブシートの接触面が光った程度でやめてしまいました。
バルブコンパウンドの接触跡でバルブシートの当たり面の幅がほぼ1mmでOKと確認できていましたが、実は光明丹を購入してあったので、光明丹でチェックしてみることにしました。プラモデルの塗料皿に少し粉末を入れ、エンジンオイルで溶いていきますが、どれくらいの粘度でいいのか皆目見当が付きません。
バルブシートの当たり面付近の手で塗りつけます。ここにバルブを挿入し、そっと接触させてみました。しかしうまく判りません。今SM−3を読んでみると、「バルブのフェース部に塗り、バルブシートに押しつけながら回転させ、点検する」と書いてありました。つまり間違った方法で点検したことになります。
ちょうど辺りが薄暗くなってきたので、光明丹を落として本日の作業は終了になりました。
光明丹の正しい使い方で明日また点検しようと思います。
12月9日
昨日、光明丹を誤って使用したので、きょうは正しい方法で点検してみることにしました。
まずバルブの当たる部分に光明丹を塗り付けます。本当はウェスで軽く拭き取り、かすかにバルブシートに付着するくらいにするそうです。
バルブをシリンダヘッドに挿入し、押し当てながらゆっくり回します。そしてバルブを抜いてバルブシート部の付着状況で良否を判定します。下の写真では当たり面の幅が大きくみえますが、これは光明丹の塗り過ぎで接触面の外側にも付着したためです。バルブの光明丹が取れた部分を見たほうが接触状況がよく判ります。
ちなみにSM−3によれば、当たり面の基準は幅で1.0〜1.5mm、使用限度は2.5mmで、全周にわたって均一であることだそうです。
ということで、左右、吸気、排気全4ケ所を点検しましたが、バルブへの光明丹の塗り過ぎにより、全体に幅が広くなっています。今ホームページをアップしながら、光明丹の塗る量を適切にして、点検すべきと後悔しています。
いちおうバルブの摺り合わせはできた(?)ということで、バルブの組み付けを開始します。先日バルブ部を外す際に、「プラグレンチでどつく」方法をみた方から、バルブコンプレッサを提供いただきました。いろいろなタイプがあるようですが、提供いただいたのは下の写真のタイプです。これは圧縮する量を事前にボルト部で調整しておき、赤いハンドルで一気に圧縮するタイプのようです。
組み付ける部品は下の写真の通りで、左がバルブ、右上からスプリットカラー、バルブスプリングリテーナー、アウター・インナーバルブスプリング、スプリングシート、オイルシールです。オイルシールは純正部品の補給があったので、4個購入済みでした。
スプリットカラーを覗く部品を組み付けるとしたの写真の位置になります。ここからスプリットカラーを組み付けるためにバルブコンプレッサでスプリングを圧縮していきます。
バルブコンプレッサで圧縮した状態が下の写真です。バルブのスプリットカラーがはまる溝が見えるくらいまで圧縮が必要でした。スプリットカラーをおいてレバーを戻しバルブスプリングを戻すとキチンと収まります。
このように書くと簡単ですが、1本目は圧縮量をいろいろ変えたり試行錯誤の連続でしたが、2本目からは圧縮量が決まっているので一発でできました。
てな訳で4本とも無事に組み付けできました。バルブの摺り合わせから組み付けまでがうまくできたかは、実際にエンジンが始動できないと判断できません。
組み上がったバルブをシリンダ側からみたところです。なかなか感慨深いものがあります。
続いてピストンリングをはめていきます。右(写真の右ではなく右の気筒の意味です)のオイルリングを折ってしまったので、ピストンリングセットを購入しましたが、トップ・セカンドリングは磨耗が少なそうなことから再使用することにしました。
トップとセカンドは面取りの有無で容易に判別できましたが、上下は現物を目視してもよくわかりません。ピストンとの接触面にテーパーがあるとのことなので、直角定規で当ててみるとわずかに傾きが判りました。結局のところ、刻印マークがある方が上と判断しました。刻印マークは私の場合は「N」になっていましたが、これはノーマルでしょうか?たとえば0.5mmオーバーサイズの場合は0.5と刻印が打ってあるのではと推測します。ちょっと自信がありませんが、経験者の方は間違っているようであれば教えてください。
そもそもピストンリングを嵌めたのは、ピストンリングの合口隙間を測りたかったからなのですが、SM−3を見ましたがよく判らず、「良いはずだ」と勝手に決め込み、ピストンを上下させて喜んだだけでした。
注)ピストンリングの合口スキマを測る場合は、ピストンリングを単体で挿入し、シリンダの下面から5mmのところで測ります。考えてみれば当然です。また後日、測定して結果を記載しておこうと思います。
このあと、タペットを組み付け、クランクケース、シリンダヘッドとの接触面をオイルストーンで研磨して、組み付け準備完了です。
実は昨日ロッカーアームのスタッドボルトを組み付ける際、カッパーグリスを誤って使用してしまったため、ロックタイトを買ってきて組み付け直しました。
次にクランクケース回りのガスケットの残りをきれいにしていきます。コンタクトブレーカーガバナーを取り外した部分に剥離剤を塗っていきます。
シリンダーとの接合面も剥離剤を塗っていきますが、スタッドボルトを抜かずにできないかトライしましたが、結局はダメで仕方なくスタッドボルトを抜いていきます。
M8サイズのスタッドボルトは固くてなかなか外れず、とうとう3本は抜けずじまいでした。なんとかオイルストーンで研磨して組み付けできる状態までにはなんとかなりました。
スタッドボルトはクランクケースに入る側と、シリンダーの穴を通ってナット締めされる側でねじピッチが違うこと、クラッチ側の角の2本が短いことが判りました。
シリンダー、コンタクトブレーカーガバナーとの接合面以外に、プライマリーチェーンケースとの接合面もついでに研磨しておきました。
と、ここまで作業したところで周囲が暗くなり、作業は終えなければなりませんでした。
12月15日
今朝から愛知県地方は本格的な寒さとなり、外に30分いると手がかじかんでくる。
てな訳で今日は簡単な作業にとどめました。
午前中、カミサンの買い物に付き合うついでに車の給油をしにいったところ、社長がペール缶をくれました。これは前回の給油のときに頼んであったを覚えてくれていたようです。
これがあればシリンダヘッドをカーボンクリーナーで洗浄したり、部品の保管ができたりと便利なため、またもう1個リクエストしておきました。我ながら、ずうずうしい。
まずはフロントブレーキキャリパーをばらすことにしました。ここは以前も分解し、ピストンなどはチェック済みのため、今回は外観の塗装とシャフトの摺動の修正が主な目的です。
塗装は他の部品と同時にすることにし、きょうは分解だけでした。
マフラーのバッフルチューブを取り外してみました。右の写真で判るように、エンジン側に細かな無数の穴が空いており、マフラーエンド側に大きな穴が少し空いていました。これがWの独特の排気音をかもし出す秘密なのでしょうか?ただし私のマフラーは純正の「大根」マフラーでないことは確かですが、純正なのかよく判りません・・・。
この穴をふさいだり、追加したりすると排気音が変化すると思いますが、どのように変わるか経験がある方は是非、教えてください。
バッフルチューブを取り外したのは、内部のカーボンを落とし、メッキに出すときに値切ろうという「セコイ」考えでやってみただけです。最終的にはカーボンは焼き落としておこうと思います。
もうここまでの作業で限界でした。仕方なく、これまで取り外した部品を整理し、カーボンクリーナーで汚れを落とすべき部品を台所で煮始めました。
煮こんでいるとカミサンが夕食の支度を始めるとのことで台所を明け渡し、この煮汁をマフラーに入れました。ガムテープでふさいだだけだったので、すぐに漏れ始めてしまい、あえなくマフラー内部のカーボン落しには失敗しました。
明日も寒そうで、あまり作業も進みそうもありません。
12月16日
昨日よりは寒さは厳しくありませんが、師走となると何かと用事が多く、コマ切れの時間で少しずつ作業していきます。
まずはフレームを#2000耐水ペーパーで表面を磨いてみましたが、やはり塗りムラやブツブツは修正できず、すこしやってみてすぐにGIVE−UPしました。まあヘタな素人がやったとすぐに判る仕上がりですが、これも個性だろうと勝手に決めてこのままとします。センタースタンドとサイドスタンドを取りつけてみました。
実は昨日からタイヤを外そうとしましたが、外気温が低いためかゴムが固いこと、要領が悪いため、なかなか取り外しできませんでした。そこでいつも行くレッドバロンに「ピンポイント外注作業」をお願いしてフロント、リアとも外してもらいました。さすがに機械の威力は大きく、ビード落しから取り外しまで片方約5分、両方で10分で完了。料金も1350円(税抜き)と手軽だったため、これからも「ピンポイント外注作業」をうまく利用していこうと思います。
その後スポークを取り外して行きますが、なにせ合計80本あるため約1時間半かかってしまいました。ハブとリムは化粧を直して、また活躍してもらい、スポークとニップルはお役御免になります。
これでメッキに出す部品はほぼ準備できました。中央の鍋に入っている小物は予算に応じて依頼することにします。
エキパイは昼からカーボンクリーナーのお湯に漬け込んでありますが、頑固なカーボンはなかなか落ちないため、一晩そのままにすることにしました。
残るメッキ部品はリアショックアブソーバーだけになりました。これは分解しないとメッキに出せません。上にあるノックピンを抜き、スプリングを圧縮して内部のダブルナットを取り外せば分解できることは判っているのですが、スプリングを圧縮するための工具を自作する必要があり、適当な材料が見つかりません。何とか早く対応策を検討しないと、年内にメッキに出せません。
という訳で今日もここで時間切れになってしまい、今回の土日はあまり成果が上がりませんでした。
フレームには埃がかからないよう布をかぶせ、今後の組み付けを待っています。
12月22日
きのう発生したフィガロさんのW3盗難事件で、WやHなどのホームページを運営している方に、バタバタとリンクのお願いをしました。どうも気分が晴れずに、今日は作業しないでおこうと思ったのですが、家族と出かけたホームセンターでリアサスの分解に使えそうな材料を買ってきたので、試してみることにしました。
購入した材料は、梁などを引っ張るための両端にネジがついた材料で、これをスプリングとボデー下部の穴にセットします。
中央のボデー部をねじ込んでいくと、スプリングが圧縮し、上部カバーが下がってきて内部の固定ナットが見えてきます。
この固定ナットは6角ではなく、円形で2面を切削してある構造で、初めて見たとき、どこにロックナットがあるのか判りませんでした。また写真中央の穴にはノックピンが打ちこんであり、これは釘を使って打ち出しました。
すべて分解したのが下の写真です。シャフトはスムーズに動きますが、アブソーバーとしての機能は判断付きませんでした。また、上側がカシメてあるため、これ以上分解できません。これでもメッキに出せるのだろうか?
リアサスの分解はこれまでずっと考えていたので、大変うれしいはずですが、フィガロさんの件もあって、心から喜べませんでした。
12月23日
年の瀬の日曜日とあって、大掃除やら買い物やらに忙しく、昼食後の少し空いた時間に昨日分解したリアサスのショックアブソーバー部を真鍮ブラシで磨いていました。センターのシャフトを上下させてストロークを確認しようと、下に押し下げていきました。フロントサスと同様、ボトムがあるとばかり思っていましたが、なんとシャフトが中に落ち込んでしまいました。
⇒かなり動揺したため、またもやピンボケ。
そして中から真っ黒なオイル(サスペンションフリュード)が出てきました。
⇒これは後で両方とも抜ききった量です。
最初はサスペンションだから「当たり前」と思っていましたが、内部をよく観察した結果、とんでもないことになったことを自覚しました。つまり、サスペンションフリュードを充填するためには、オイルシールを取り外し、充填後オイルシールを組み付ける必要がありそうです。しかしオイルシールは補給も無く、また型式の情報もありません。また充填量に関する情報もありません。これまでWの分解や修理に関する情報をみると、リアサスは非分解式と書いてあることは知っていましたが、つまりはこの部分を指していたようです。
内部はこのようになっています。シリンダ内部にはオイルシールがあり、それをおさえるプレートがあるようです。シャフトはさかさまにすれば落ちてきますが、フリュードを入れた状態でさかさまにすればフリュードも当然落ちてきて、充填できません。
その後、買い物に付き合わねばならなかったが、対処方法をずっと考えていました。
結論として次の手順で進めることにしました。金曜日からの連休の間に処置にチャレンジします。
1.内部を洗浄する。オイルシールはそのまま使うこととし灯油とパーツクリーナーを使う。
2.シャフトの最上部にはノックピン用の穴が開いているので、ここにピアノ線などを利用して上に持ち上げできるようにする。
3.シャフトを落としこんだ状態でサスペンションフリュードを満タンにする。
4.シャフトをゆっくりと持ち上げ、摺動チェックと漏れの無いことを確認する(ただしこれで規定量の充填となるか不明)。
5.以上でダメな場合はオイルシールを抜き取り、フリュードを充填したうえで、オイルシールを再組み付けする。
6.多分、オイルシールは再使用不可となるので、現物の型式表記またが現物で調達する。
しかし、これまでだれも記載していないということは、不可能な気もします。ひょっとするとこれまでの作業のなかで最もピンチかもしれません。リアサスは補給部品価格表をみると補給がありそうですが、1本27,200円(品番:45014-081)とのこと、つまり5万円以上の出費が必要です。なんとかオイルシールの購入で済ませたいので、Z2などの情報もこれから調べてみることにします。
12月28日
きょうから会社は10連休です。
そしてカミサンは助手2,3号とともに実家に里帰りします。私は助手1号が所属するサッカーチームの試合があるため、留守番兼送り迎えということで、時間がたっぷりあります。
そして今日は風も無く大変良い天気です。
実は先週カミサンからこの日程を聞かされてから、この3日間をどうするか考えていました。フレームの塗装について結論を出さないと、次のステップに進めないため、やはりやり直すことにしました。拙HPメンテナンス日記を見ると「このままにする」、「やはりやり直したい」と気持ちが交錯していましたが、神が与えてくれた3日間で再チャレンジすることにしました。
朝9時ごろ剥離剤を塗り始め、スクレーパで大雑把に塗装を剥がす。続いてワイヤブラシで擦り、大まかに塗装を取る。そして最終仕上げとして、電ドルによる真鍮ブラシで擦っていきます。この間、実質約5時間くらいかかり、この時点で疲れ果ててしまう。そして助手1号を迎えに行き、夕ご飯の準備を済ませ、フレームと一緒に風呂に入り、剥離剤、油分を落としていきます。そして入浴後、遠赤外線ヒーターで水分を蒸発させます。
以下は私のメモなので読み飛ばしてください。
これがヘッドガゼット部です。反対のフレームbェ刻印してある部分もきれいに剥離してしまいました。
左スイングアームブラケット部ですが、結構錆びがひどいですな。
右スイングアームブラケット部です。左同様です。
いわゆるシートレール部分です。
これはミッションケースブラケットを固定する後ろ側ボス2ケ所です。
当初の計画では第1日目はここで終わりですが、いざ洗浄が終わったフレームをみていると早く塗りたいとの欲求を抑えきれず、塗り始めてしまう。塗りのポイントは先日、「とある方」から下記2点のアドバイスを受けていました。
@母材は加熱すること
A塗料は薄め液で薄め、重ね塗りするときはさらに薄め液を追加すること
その教えを守り約90分格闘してだいたい塗り終えました。
ついでにヘッドライトカバーも塗ってみました。以前ラッカースプレー缶で塗ったのですが、塗料がいけないのか作業方法がいけないのか判りませんが、艶無し状態でした。ここも同じ、加熱、薄め液で塗るセオリー通りに作業していきました。
ってな訳で、本当は第2日目の作業を前倒しで終わりました。
12月29日
昨日のうちに第2日目の工程が終わってしまったため、他の塗装部品の塗装をやってみました。
左から
・ホーン4点、左右で計8点
・ブレーキ4点、計8点
・マフラー吊り金具左右で計2点
・左右ハンドルスイッチ
・フロントハブのスピードメータギア側カバー
です。
この後、午後4時から記念すべき禁煙生活に突入したため、きょうの作業はここまでです。
12月30日
きょうはこれまでの作業をまとめる意味で、部品を整理しました。
まずは塗装部品をパソコンデスクの上に集結させてみました。これらはそのまま組み付け可能な状態です。
なぜかスイングアーム、センター・サイドスタンドが古新聞置き場に置かれています。
まあ、これはご愛嬌ということで、センター・サイドスタンドは明日にも組み付けておこうと思います。
という訳で連休の前半3ケ日はほぼ予定とおり作業できました。