メンテナンス日記 2003年10月

10月11日

先週の河口湖ミーティングのときに救援隊のとある方からブローバイ用のオイルキャッチタンクを譲ってもらったので、早速取り付けてみることにしました。

一部の方には笑われながらもこれまではブローバイホースを延長し、右マフラー下部にステンレスじゃばらパイプで導いていました。これで所期の目的である、エンジン下周りのオイルミストによる汚れ防止は達成していました。しかしブローバイガスの脈動がじゃばらパイプで反響して、クランキングすると「ピヨピヨ」と音がして、これが皆さんに笑われる最大の欠点でした。下の写真のとおり、先端にメッシュを入れたゴムブッシュを差し込むことで、音は解消していましたが、イマイチ気に入らなくなっていました。


ステンレスじゃばらパイプはスイングアームの下に取り回していました。


エンジンカバーの左側裏にあるブローバイホースは後ろに向けてステンレスじゃばらパイプに連結していました。


ブローバイガスによるエンジン下回りの汚れを気にしている方もいまして、オイルキャッチタンクを自作された方がいました。それを譲ってもらうことができました。

(単体の写真を撮影し忘れていました)

装着はトランスミッションケース固定ブラケットの後ろ側、フレームと固定するボルト、ナットと共締めすることになります。大変良くできていて、いわゆる「ボルトオン」で装着できました。


エンジンカバー裏側からのホース接続には、オリジナルのL字型オイルホースを途中で切ってホースバンドで取り付けました。


反対側からみた全体です。


ブローバイ排出ホース、タンク内部のオイルレベルを見れるように透明ホースが付けられるようになっています。


ブローバイ排出ホースはオリジナルL字ホースの残りを装着しただけです。とりあえず、汚れが付くのかしばらく観察してみたいと思います。


装着はホースの処理を除けば、非常に簡単にでき、製作者の方がよく検討されたことが判ります。

注)製作者の方は、現時点では追加製作の予定はなく、過去に製作した3台分で打ち切りだそうです。ただし「要望が多ければ新規製作を検討する」とのことでした。

すぐに試運転しに行こうと思ったのですが、日が暮れたので今日の作業はこれにておしまいになりました。

あと、クラッチオイルがかなり漏れるようになってきたので、ちかじか処置が必要になります。

10月12日

きょうは愛知県内のW乗りの方に声をかけてティータイムミーティングを開催しようと思ってたのですが、皆さん都合が付かないことと天気が悪そうだったので、仕方なく中止になりました。

そこで最近W3のレストアを始めた「たか」さんに声をかけたら、午前中なら時間があるとのことで我が家に無理やり誘ってきました。いろいろと情報交換させてもらいました。

しかし天気はだんだん晴れてきたので、昨日取り付けたオイルキャッチタンクの様子をみるために、いつものテストコースを走りにいってきました。往復60km約90分です。

途中で停車して、ブリーザー排出パイプからは乾いた排気しか出てこず、タンクの効果は十分あるようです。しばらく様子を見てみたいと思う。

10月25日

クラッチオイルの漏れがだんだんひどくなってきたので処置することにしました。
漏れる場所はクラッチケースの合わせ面、ドレーンボルト部、チェンジレバーシャフトのオイルシール部が考えられます。私の場合は、オイルシール部がひどく、ドレーンボルト部は微小漏れのようです。
よく観察してみるとやはりオイルシールのゴム部分が切れています。


クラッチカバーを取り外さずに、交換できないか考えましたが、やはり無理のようです。仕方なくクラッチカバーを取り外し、オイルシールを交換しました。


どうせクラッチカバーを取り外したんで、以前から考えていたことを実行しました。クラッチオイルは先回からスピンドル油にしていましたが、1週間乗らないでおくとクラッチが貼り付き、いつもセンタースタンドを立ててエンジンを始動し、ギアを数回入れてから乗っていました。スピンドル油を入れている人に聞くと、「そんなことはない」とのことでした。クラッチディスクに以前入れていたオイルが残っているためと考え、クラッチディスクをパーツクリーナーで洗い、スピンドル油を付けて組みなおしてみました。




結果は来週になれば判ります。

続いてドレーンボルトとレベルボルトのワッシャーを処置していきます。これは一見、単なるワッシャーに見えますが、材質はアルミで、どうも内径は通常のM8用より小さいようです。ホームセンターやネジ屋さんに探しに行きましたが、そもそもアルミ製のワッシャーそのものが売ってませんでした。仕方なく、オイルストーンで表面を滑らかにして、組み付けることにしました。


そして分解した作業の逆手順で組みつけていきます。クラッチカバーのガスケットはそれほど傷んでなかったので、再使用してしまいました。

ついでにエンジンオイルと、ミッションオイルも交換しました。交換したオイルは以前、とある方からの頂き物のバルボリンです。20W50のため、これからの季節にはすこし硬めですが、以前から鉱物油を使ってみたかったので、入れてみました。またミッションオイルには粘度の高いオイルが良いようなので、最適かもしれません。
(メモ:走行距離15,936km)


エキパイを組みつけようと思ったら、フランジととシリンダヘッドの隙間が気になったので、元々の連結エキパイを取り付けました。これでW650並みの静かなW3に逆戻りです。


明日は奈良までロングツーリングになるため、連結で静かに走ってこようと思います。