メンテナンス日記 2004年04月

04月03日

先月からトライしていたオイルクーラーの装着ができたので、ここでまとめて記録しておきます。

まずオイルクーラーの装着を考えたのは、これまで夏を3回経験しましたが、真夏の渋滞にはまると油温が上昇し、カリカリと音がしだすことがありました。これはエンジンに悪影響があるはずで、なんとか手を打ちたいと考えていました。懇意にさせていただいているW乗りの方でオイルクーラーを装着している方がいて、参考にさせていただいていました。
そのW乗りの方がオイルクーラーを大型化したということで、以前装着していたオイルクーラーを譲ってもらうことができました。去年の秋のことでした。

しかし装着することをためらっていましたが、それには二つの理由がありました。
ひとつはフレームの塗装が汚くて、オイルクーラーを装着してしまうと最も目立つフレームのクレードルダウンチューブ部の修復ができなくなってしまうことでした。
もうひとつが、リターン側のオイルホースを取り外すためには、ミッションを後ろ側にずらす必要があります。そのためにはプライマリーチェーンを取り外す必要がありますが、チェーンケースカバーを何度も開け閉めしたため、チェーンケース側のねじがかなり傷んでしまい、もうこれ以上取り外しができなかったためです。

フレームの汚れについては、雑誌で有名なパウダーコーティングカトーの加藤さんに「古いバイクはこれくらいが味があっていいんだよな!」って、みょうに誉められてしまい、そのままとすることにしました。

リターンホースの取り外しは、とりあえずプライマリーチェーンを最も張った位置までミッションをずらしてチャレンジすることにしました。

まずはリターンホースを取り替えるために、以前取り替えて保管してあったオイルホースのジョイントを加工しました。およそ30年前のゴムは曲げていくといとも簡単に折れてしまいました。カシメ金具部はディスクグラインダーで切り落とそうとしましたが、なんのことはありません、ネジ構造になっているので金具部分をつかんで緩めれば簡単に取り外せました。
注)私が3年前に入手した純正のオイルホースはネジ構造ではなく、溶接してあるようです。


さていよいよリターンオイルホースの取り外しに挑戦です。
ミッションをすこし後ろにずらし、オイルホースのバンジョーボルトを緩めていきます。バンジョーボルトの長さはBBSで問い合わせたら、首下30mm、6面部が5mmの合計35mmということが判ってました。
プライマリーチェーンがこれ以上限界だというくらいまで張ってみましたが、あと3mmくらいミッションが後ろにずれないとバンジョーボルトは抜けませんでした。
そこで、ここで考えること約10分。結論はオイルホースを下向きにして、オリジナルホースをそのまま使うことにしました。


問題は、オイルホースとの接続は銅チューブになるため、長さが足りないことでした。そこで、仕方なくオリジナルホースを金具の付近で切り取ってしまうことにしました。これで、もう元には戻れなくなりました。オイルタンクへ戻るホースの方は、ミッションの裏側を通すことで可能なことが判りました。


続いて、オイルクーラー本体の取り付けに入りました。
譲っていただいたオイルクーラは、調べてみるとカワサキGPZ400のものようで、4段構造の比較的小さいものです。取り付けは下側に2箇所、上側2箇所の合計4箇所のタイプです。


取付ボルト部はカラー(筒)とクッションゴムでフローティングするものでした。
 →またもや、ピンボケ!

上側の取り付けはホーン取り付け用の2箇所を使うこととし、超ジュラルミン製M8用長さ35mmのカラーでフレームの前側に合わせることにしました。
注)下の写真ではホーンを前に出しましたが、最終的にはカラーとダイナモカバーの間、つまり元の位置に戻しました。


下側はエンジンマウントボルトの下側に汎用L型ブラケットを使うことにしました。


4本の汎用M6用穴あきブラケットを適当な長さに切って、オイルクーラーの本体が取り付けできました。


オイルクーラーを譲っていただいた方から、INとOUTの配管もあわせて譲ってもらったのですが、オリジナルのオイルホースを使うことになったため、そのままでは使えませんでした。
そこで近所のW乗りの方で空調関係に携わっている方にお願いして、空調用の銅チューブと工具を貸してもらうことができました。自分で配管を手曲げし、フレア加工してみました。
その結果、できあがったが下の写真ですが、手曲げがへただったため、配管の途中でツブレがあり、また「Wの美学」の面でも、とても恥ずかしいできあがりになってしまいました。


そこで、再度お願いして、L型配管を溶接で作ってもらうことにしました。
下の写真がオイルクーラーOUT側のL字パイプです。それと借用したパイプカッターとフレアツールです。


まずはOUT側を取り付けました。本当は立ち上がり寸法を短くしたいのですが、フレアツールの寸法から下の写真の長さが限界でした。


続いてIN側を取り付けます。IN側はU字型に加工したものを作ってもらいました。


そして全体は下の写真のような装着になりました。以前に比べればかなりすっきりとさせることができました。


銅チューブの色や溶接部分の色を隠すために、黒色タッチアップペイントで塗装してみました。


オリジナルオイルホースとの接続は汎用ステンレスバンドで固定しました。


というわけで、オイルクーラーの装着はできましたが、オイルがしっかり流れてオイルを冷却する機能をしっかり果たしているかが問題です。そこで試運転を兼ねて油温計を買いに行くことにしました。油温計は以前、W乗りの方から紹介があった名西カワサキさんが準備しているものにしました。


購入してすぐに装着し、帰路の約40kmモニターしてきました。途中渋滞しているところのゴーストップが多い場所で約82℃までしか上がりませんでした。きっと目的を果たしているようで、一安心です。これからの暑い日にはどれくらいまであがるんだろうか?オイルレベルゲージ取り付けタイプで測定した油オンではどれくらいが限界なのか調べていきたいと思う。

材料や情報を提供いただいた方々にお礼申し上げます。きっと自分ひとりで悩んでいても、きっと完成しなかっただろうと思います。感謝、感謝です。

4月29日

オイルクーラーは問題がないのですが、クランクケース部のバンジョーボルト部はガスケットを交換しなかった(できなかった)ため、オイルがすこしにじんできますが、これくらいは問題なさそうです。

それと以前から気になっていたシフトストロークを低減させることにしました。
先週日曜日にW乗りの方のところに遊びにいって話しをしていたら、「とある方」のところで溶接ができそうだとのことで、チャレンジしてみることにしました。
ご存知のとおり、W1SA以降は左チェンジにするため複雑なリンクで構成されています。リンクのガタについては、ロッドエンドベアリングを使用して最小にしてありましたが、シフトストロークが大きいと感じていました。そこで、下の写真のレバーを短くしてやれば、ストロークを低減できると考え、以前にスペア品を譲ってもらってありました。


問題はどれくらい短くするかですが、10%くらいではあまり実感できないだろうと考え、装着可能な範囲で最も短くすることにしました。
さっそく、ディスクグラインダーでカットし、切断面も溶接の付きがよくなるように平面研磨していきます。およそカットしたのはしたの写真くらいです。


「とある方」に電話したら、仕事先に持ち込めば溶接できそうだとのことです。レバーを持ち込んで預け、夕方引き取りにいってきました。


溶接跡を研磨していきます。溶接した部分に少し巣がありますが、これくらいのことはまったく気にしません。本当はメッキに出したいのですが、使用可能か検証した後でメッキすることにします。

4月30日

昨日、短縮したレバーを取り付けて試運転することにしました。
これが元の状態で、オリジナルとの相違点はロッドエンドベアリングに付け替えてあります。レバーを短かくすると、アライメントがずれるため、オリジナルのコネクタ&ピンでは無理がありそうです。


それとロッドエンドベアリングにしたことで、サイドスタンドを出しにくいという欠点もあり、これも解消をねらいました。


短くしたレバーに交換します。目検討で短くした割には、チェンジロッドとクラッチカバーのギャップが確保できる絶妙な長さになっています。


サイドスタンドも楽に出せるようになりました。


問題はシフトストロークを短くすることで、ニュートラルが出しにくくなる恐れがありました。
さっそく試運転で約30kmくらい走ってきました。ニュートラルを出すフィーリングは従来とほとんど変わらず、シフトストロークも実感できるほど短縮でき、なかなかいい感じでした。
これでかなりスポーティな運転ができそうです。