ないしょの同級生
―――琥珀たんとの甘い生活………希望者の手記(;´Д`)ノ
第1室 甘いです♪
Ver.1.0
*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*
冬の終わり―――
唐突に彼女は言い出した
「私、遠野のお屋敷を出ようと思っています」
その言葉は少なからず、どころか俺―――遠野志貴にとって大ダメージを追わせる事となった
曰く、
志貴はクリティカルヒットを喰らった、て感じだ
正直の話し、俺は紆余曲折、艱難辛苦の末に二人寄り添い、思いを遂げる形となったのに、そんな甘い蜜月が半年も経たずして終わりを告げるには正直辛かった
別段別れるのではないのだが、それに彼女は週末には帰りますよ、と言ってくれたにも関わらずに……それでも俺の心は凄まじい嵐が吹き荒ぶブリザード状態
真っ白い悪魔が俺を蹂躙していた
………………
……ちなみに現実世界では、紅い鬼に略奪されっぽい、感じだった(泣)
み、認めてくれた訳ではなかったのかぁーーー、マイ・シスタァァァッ!
ちょっと寂しさたっぷり滲ませて、そこに愛情のエッセンスを加えてながら、ギュッと抱きしめただけなのだが………
ふぅ〜、心が狭いというか、度量が狭いというか………とりあえず、胸の小ささだけで勘弁して欲しいものだよ(ふぅ〜)
――― 一時中断 ―――
どうも声を出していただけでは飽きたらずに、手振り身振りを交えながら熱演していたらしい
その辺りの記憶は残念な事に(否、幸い……か)覚えがないが、紅い鬼に対する恐怖心だけは細胞レベルで染み込んだゾ
そのお陰で彼女と過ごす緩やかな日々が1日潰れてしまったのはイタいが(T-T)
だが、しっかり『治療』はして貰ったけど、ね(爽)
―――話しを戻す
兎に角騒がしくも慌ただしい、しかし静かに育んできた淡い営みの終わりが見えた、そう感じずにはいられなかった―――実際には有り得ない話しだが………
しかし彼女は、これが結構頑固な所があり、一度言い出したらなかなかにその言を変えるのは難しい事はよーっく解ってきたつもりだ
そしてそれ以上に真摯な眼差しで見つめてくる彼女の瞳を見ていたら、何も言えなかったのだ
だって、その思いが俺の我が儘だって事は解っているし………
あの彼女が、我が儘を言ってくれる―――その事実が何よりも嬉しかったのだから
もちろん、表情に出ないように必死にフェイスコントロールに勤しんだが、ね
………………
……だが、彼女はそれに気付いたのか―――出会った時とは違った、本当の意味での笑顔を、柔らかい笑みを零していた
まぁ、必死に隠してはいたが、その実……メチャクチャ顔に出やすいらしいのだが………―――
今日までの間に無駄な事、大切な事、楽しい事、大変な事、いろいろとあった訳であり、そして……
冬の終わりに、もう一つの終止符が打たれる事になった訳である
「それでは行って来ますね、志貴さん」
彼女―――俺、遠野志貴の思い人であり、恋人である琥珀さんは、ちょっとそこまで、それこそ商店街にでも買い物に行く気軽さで声を掛けてきた
天気は良好で澄み切った青空
日の光が暖かく、それでも時折吹く風はまだまだ冬を感じさせる肌寒さがあった
その風に煽られ小さく揺れる青いリボンは琥珀さんのトレードマーク
少し頬に掛かる髪を気にしながら、微笑みを浮かべる
そんなごく有り触れた日常を彩る一コマでありながら、いつもとは全然違う雰囲気を纏っている事には、さすがの俺でも解った
―――いや正直な話し、昨夜の事があったから解ったのかもしれないが……
さすがに人の思いに対して鈍感なのは致命的かな、と最近では思い始めてはいるが、そぉは思っても解らないのは仕方がなかったし、とにかく昨夜のやり取りのお陰(?!)でもあることは確かである
要約すると、
曰く、琥珀さんも俺とは離れたくない(ちょっと照れてしまうな)
曰く、それでも自分自身でやり遂げなくては意味がない(何か調べものがあるらしい)
曰く、私が……今までの私も含めて、私であっても良い証拠にもなるから(ここの辺りは良く解らなかった)
そして、その調べものが終わったときに成し遂げたい事があるのです、と語ってくれた琥珀さんの遠くを見つめている瞳に凄く惹かれたから
だから、我が儘を許してください、と語る琥珀さんを優しく抱きしめる事で応えてあげる、俺、遠野志貴であった
週末には会えるのだがら、と思っていてもやはり寂しく思う気持ちも強いが、それは琥珀さんも一緒の事であると解ったし、こぉー今、軽く挨拶を交わしている琥珀さんの顔にも寂しさが見える事がちょっとだけ嬉しかったりもする
少しは琥珀さんの状況を読みとる能力(?!)を身に着けた俺ではあるが、さすがに琥珀さんの表情を読みとるのは無理無謀と思っていただけに、だ
だからこそ、俺も……
「はい、いってらっしゃい、琥珀さん」
ちょっと表情、失敗しているかな、と思いつつも精一杯の微笑みを投げ掛けながら言葉を返した
それが、今年の冬の終わりの出来事だった
冬が終われば、もちろん季節は春になる訳であり、高校生活最後の1年の始まりであった
去年はホントにいろいろな事があったと振り返る自分にちょっと苦笑してみる
それこそ、奇想天外、摩訶不思議、超常なる……ホント、日常とはほど遠い日々が続いたものだ
それが最近では、秋葉に小言を言われ……まぁ俺が悪いのだから仕方がないが(苦笑)
翡翠に頼りっぱなしで……いくら俺付きのメイドでも翡翠には迷惑の掛けっぱなしだなぁ、と反省しなくちゃ、な(滝汗)
そして、週末には琥珀さんと過ごす、そんな日々を、日常を送っていた
ただ、先週の週末は琥珀さんの方が何かと忙しかったらしくて会えなかったのが残念ではあるが………
そんな何気ない事を考えていながら、新学期が始まった
校舎玄関口でクラス発表を確認してから、自分の教室へと移動する
と、言ってもクラス替えがあった訳でなく、エスカレート式だから確認するだけ無意味かもしれないが、自称俺の親友を名乗る男から離れている事を祈り……そぉ一縷の望みを託して、確認しに行ったのだ
………………
……もちろん、その結果は玉砕なのだが
とにかく俺は自分の教室へと移動した
ざわめく教室へと入り、2年も一緒の為にすっかり馴染みとなったクラスメートに適当に挨拶を交わして、席を確保する
もちろん席次はまだ決まってないわけだから、適当だ
まぁ窓側の一番隅を―――後ろの席に座した訳だが………
ちなみにどーでも良い事だが俺の悪友たる有彦は、俺とは正対する廊下側の後ろの席だ
………たぶんにそのままバックレる為の席だろう
もしくは、遅刻の為の―――三年になって少しは気にするようになったようだ(苦笑)
担任の紹介……と言ってもまたもや国藤教諭の為に今更ではあったが、自己紹介も今更なのでこのまま終わる筈ではあったのだが、今年はちょっとだけ変わっていた
そして、それは俺にとっては大事件でもあった
もぉこんな風に話しを進めている時点でおわかりだと思うので割愛するが………
何故に琥珀さんがこの学校に来ているのですか?
つか、転校?!
同じクラス!!?
う、嬉しいのだけど、何を案じてらっしゃるのでしょうか(滝汗)
で、出来過ぎじゃありませんか
はて?!調べものはどーなったンだろぅか?
………………
……と、少しどころか、かなり混乱している自分がいるのだが、今の時点で気付く筈もなく、呆然と琥珀さんのご挨拶を畏まって聞いていたのであったりするのであった(惑)
「初めまして、遠野琥珀と申しますー♪」
後書きという名の言い訳
果てしなく、今回も書き殴りのモノしか贈れないヘタレ作家のNZ-Vです
何を言っても言い訳でしょうから申しません(滝汗)
とりあえず、このようなモノでも何か感じるモノがありましたら、メールか掲示板にてお願いします
次回は姫か、同級か、日溜まりか………日記はもぉー書きません
て感じで、またいつの日か……
白い悪魔が吹き荒ぶ場所―――布団に寝っ転がって……