蒼き闇の貴族
……ホントに配布、出来るのぉ!?(笑)
聖都動爛篇 〜予告〜
Ver.1.0
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 闘争―――闇―――吸血種―――

 七ツ夜―――滅び―――死点――――――直死の魔眼!

 それが、遠野志貴の……マスターの全てでした。

 既に限界を超えた吸血衝動―――アルクェイド様。
 しかし、苦しみながらもお互いを想い合い、側にいることを誓った日から、止まる事がない日々。

 ―――非日常。

 アルクェイド様の我が侭。―――生業としていらした『死徒狩り』。
 それに次第に付き合うようになってしまった―――狩り、進んできた、マスター。
 それが、マスターの想いと重なるのに、時間がかかるものではありませんでした。
 何故なら、それも自らの願いを叶える為の………―――
 ………………
 ……死徒を打ち斃すことですら、決して肯定的ではなかった、マスター。
 しかし、アルクェイド様を想い、そして自らの願いを叶えるために動いた時。

 殺人貴、の誕生でした。

 そこには様々な思惑の下、隠されたマスターの素性があり、
 それ故に、無慈悲に断罪するその姿が鮮烈であったことから名付けられたのかもしれません。
 しかし、それを嘲笑うかのようにますます活発化する使徒たちの動きがあった訳です。
 ですが、マスターはただただ求めました。
 結果―――ますます暗躍する形で見られる、マスターの影が見え隠れした訳です。
 無論、教会がそれを見過ごすわけがありませんから、
 噂話で始まった殺人貴の影も、信憑性を持つのに時間がかかるものではありませんでした。
 例え、それが無謀という言葉に彩られる行為であったとしても、マスターは止まらないのですから―――。



「ひょっとかすると、件の死徒の周りで暴れている彼、かな?」

 暗き淵より聞こえる声の、何と寒い事なのでしょう。

「フォルテの話では、若い男性だったと聞く。………殺人貴、に相違なかろう」

「とりあえず、こちらからも出させたが………面白い事に今、エンハウンスとぶつかっているのだよ」

 その声―――何と踊るような軽やかな韻を含んでいるのでしょう。

「ほぉー、面白い組み合わせだが………やはり、か」

「だろうな。教会側も何も掴めていないらしいが―――それにしてもヴァン=フェム、あれ以上は語らぬだろう。殺人貴、一体誰よなぁ」

 低く、嘲笑だけが谺したその場所は―――

「これ、志貴。何を焦っておるんじゃ」

「…………師緑」

「魔術師協会(グレーターロンドン)を襲ったそうじゃな」

 魔術師協会の中でも最大規模の権勢力を誇る、大倫敦(グレーターロンドン)にある大英博物館に対して、
 闘い(ケンカ)を売ったのです、マスターは。

「エンハウンスに止められましたから……未遂、ですがね」

 マスター
 悲哀に暮れた、止められぬ想いは何処まで突き進むのですか?



 私はただ見つめます。
 マスターを、アルクェイド様を……そして、あなた達の動向を。
 そうです。
 マスターが、その想いの為に走り出した時と同じくして、動きだした方もいるのです。



 何を求めているのでしょうか!?
 それに至る理由は判らないのですが、しかし、次なる動作・法則性を見つけたのはさすが、と言うべきでしょう。
 青の代行者―――埋葬機関第七司教シエル!
 ………………
 ……過去(むかし)、高校時代の頃、マスターのよ、よよ、よ良き先輩としてやってきた女性。
 が、本来の姿を持って、動き出した―――いえ、その性質上、この言葉の方がよろしいでしょう。
 暗躍し始めました。

 影で、踊る。

「最悪ですね。藪を突っついたら蛇が出てきましたか……。しかし!」

 黒の吸血姫が、人形師が、そして様々な死徒たちが何かを求めて動いているのだが、それを阻止せんと動いている、青の代行者。
 ―――常にその影に見え隠れする殺人貴こと我がご主人様(マスター)を感じながら。
 ですが、そこで見つけたものは!

 決して意識している訳ではないでしょうが、それでも不死性を無くした身体を無意識のうちに庇う為に、ワンテンポ攻撃が遅れているようです。
 それを見逃す相手ではありません!
 そして、いつ如何なる場合であっても、能力全力発動!
 情けは人のために非ず!、を傍迷惑なほどに地でいっているような死徒ですね。

 その名、高潔の証なり!―――黒騎士シュトラウト。

 黒騎士の前に起つ事は、つまりは絶対絶滅宣言を布告された事に相違ないのです。
 つまり、青の代行者シエルは―――!
 そして、狂乱の舞いの最中に黒騎士は何を見たのでしょうか?!

「概念武装?……いや、少し違うか?!しかしこれは……我が剣が『振るえておるのか』?………………共振、だと……」



 ですが、否、やはりというべきでしょうか?
 指し示す道は真っ直ぐと、でしかなかったのです。
 真っ直ぐ伸びているのです。
 それは―――



 舞台―――整いつつあるのですよ。
 さぁ、踊りなさい。
 筋書きの決まった見えないシナリオは、誰に美酒を注ぐとお思いですか?

「ぅん♪今日はすっごく大丈夫だよー♪」

 裡なる衝動を隠し、にこぱと満面の笑みを浮かべるは、白の吸血姫。

「マスタァァァッ!ッッ絶対に許さないから!」

 遠き昔に死した魔術師が残した産物を抱き、黒猫が放つ―――能力解放!限定解除無制限発動!

「貴様が言うセリフか。それに『教会の外に出てしまったモノ』にまでは責任は及ばないだろうに」

 時に抑止力として働き、時に傍観者としてほくそ笑むだけで何を考えているのかいまいち不明ですよ、片刃の復讐者さん。

「お初目に掛かるかね、遠野志貴くん。いやいや違いましたな。こちらの名、で宜しいかな?殺人貴殿」

 慇懃な礼を持って現れたのは、鋭い眼光を放つ初老の男であり、彼の言動により死徒の動きが浮き彫りになったのです―――人形師。

「はたして、貴公らに私が斃せるものゾ?」

 その絶対凶の力は、ただ主の為のみにある!と忠誠を誓えし闇色の衣を纏う獣を見たモノは語る。其の名、黒騎士といふ。

「歓迎せざるべき者よ、よくぞここまで来たな」

 いつも超然とした態度を取りし方、その口に滑る音はいつも冷笑のみではないでしょうか?埋葬機関を統べる白き断罪の狂女。

「実に楽しめそうだよ。―――次は、本気で『喰らう』としようか」

 白の吸血姫を心配し、青の代行者を気に留めながら、あきらかにこの争乱の状況を嗤っているのは、かつて神子と謳われし悪魔使い。

「何故来ないのですかっ、殺人貴!」

 決して引くことなく、今なお、両の足で暗闇に起つは、青の代行者。

「可能性は『0』では無いんだろ?なら何とかなる、っさ!」

 マスターの心は―――生と死の狭間の極限状態の中であっても、心躍らせるのは何故でしょうか?



 殺人貴、と呼ばれしお方。
 傷ついた心と躰であっても闇雲に、しかし真っ直ぐと進んでいた道の先にあったものは。
 真っ直ぐに伸びていた、道。
 それは―――

 ――― 聖都 ―――

 ローマ・カソリック教の中心地―――法王庁(ヴァチカン)!

 全ての役者が揃ったようですね。
 それでは、『蒼き闇の貴族』第2幕『聖都動爛』の開幕です。






 既に、求めていた筈のものは手に入れている筈でした。
 いえ、手に入れているのですよね?
 ですが、未だ、日々は変わっていないわけです。
 私には、それが何故なのかは判りません。
 何故、今でも繰り返しているのでしょうか、彼女は?
 ですが、事実は一つ。
 現実は、今、目の前。
 起ち塞がっている彼女がいます。

 青の代行者―――埋葬機関第七司教シエル!

 毅然とした態度で射竦める、否、射抜く程の鋭い視線を投げ掛けています。
 なのに―――
 その言の葉は、何処か哀しい音色が含まれているのでした。



「遠野くん…………。何故―――何故来たのですか!私は貴方に来て欲しくなかったのに!」



後書きという名の言い訳

 『蒼き闇の貴族 〜聖都動爛〜』
 今春配布に向けて、鋭意執筆CHU、でシ。
 一応、最後までは執筆が終わっている筈ですが、未だに目処が立たないのは―――
 一気に書き上げなかったツケですねぇ(苦笑)
 赤ペン先生の段階で詰まっています(;^_^A
 ………よーわ、校正。

 尤もらしい言い訳としましては、病に倒れている事もあるのですが、ね(乾笑)
 去年より出だしは最悪のよーな気がします、この体調―――。
 山荘でゆっくりと静養でもしてこようかしら、いや真剣に(苦笑)


 何か感じる事がありましたら、どんな事でも構いませんのでメール掲示板を、よろしく、です
 それでは、またいつの日にか………




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