読書の記録

昔から本を読む事が好きだった私。
今はさすがに読書量は減ったけれど、 子供たちと一緒に図書館通いは、続いてます。
そんな中で、好きな本、面白かった本を紹介して行きたいと思います。




2001.Feb

書名作者発行内容・感想
淡い紫 西山 裕貴  郁朋社 婚約者のいる澤舘が偶然出会ってしまった高校時代の同級生彩枝。容姿には惹かれるところは全く無いはずなのに、次第に心は彩枝に傾きかける。そんな中、二人の仲を疑った婚約者絢香は、結婚式最中に逃げ出してしまう。絢香は一端は逃げ出したものの、気持ちはまだ澤舘に残っている。果たして、澤舘は彩枝を選ぶのか、婚約者絢香を選ぶのか
どってことない恋愛小説なんだけど、30を目前に控えた女の気持ちが伝わってくる。それでも、私的には絢香を選んで欲しいなぁと思う。横恋慕は好きじゃないのよ。
月のしずく 浅田 次郎  文藝春秋 月のしずく・聖夜の肖像・銀色の雨・琉璃想・花や今宵・ふくちゃんのジャックナイフ・ピエタ
<ピエタ>大好きな天海裕希さんがひとり芝居をした作品。母に捨てられた娘が20年ぶりに母を訪ねてイタリアまで行き、母と対面する。母と娘、それぞれの気持ちが胸に迫ってきて、泣けますよ〜
鉄道員 浅田 次郎  集英社 鉄道員・ラヴレター・悪魔・角筈にて・伽羅・うらぼんえ・ろくでなしのサンタ・オリヲン座からの招待状
見知らぬ妻へ浅田 次郎  光文社 踊子・スターダストレヴュー・かくれんぼ・うたかた・迷惑な死体・金の鎖・ファイナルラック・見知らぬ妻へ
江戸打入り 半村 良  集英社 足助の鈴木家、金七郎がいくさにかり出され、思わぬ手柄を立てながら、足助から東海道を東に…。そして、家康の国替えにより、三河の地に戻る事無く、江戸に入る事になる。
三河弁がおもしろい。

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2001.Mar

書名作者発行内容・感想
ターン   北村 薫   新潮社  『時と人』の3部作の第2作目。ある日、車で大事故に巻き込まれた真希は、ふと気付くと自宅で座椅子に座っていた。「おかしい…それは、昨日のことよ…」それから、毎日決まった時間が来ると昨日の同じ時間に戻ってしまう。このまま、戻ることは出来ないのだろうか。そんなある日、ふいに電話が鳴ったのだ。・・・
昏睡状態ってもしかしてこんな感じ?って思った。あの時に戻れたらと思う事ってあるけど、ずっとクルリンじゃ嫌だなぁ。
スキップ  北村 薫   新潮社  『時と人』の3部作の第1作目。女子高生のわたしは、ある日、目が覚めると見知らぬ部屋にいた。「ここはどこ?」そこには自分の娘(高校生)がいたのだ。25年のタイムスキップ。信じられないけれど、結局彼女は徐々にその現実を受け入れていく。生きていくために・・
受け入れがたい現実であっても、順応していかなければならないのね、って思った。 『どうにも成らない事って言うのは誰にでもある。歯がみして地団駄踏みたい事は。そこでどうするかが、人の値打ちじゃないかな』

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2001.May

書名作者発行内容・感想
安楽病棟  帚木蓬生   新潮社  いわゆる、老人病棟のお話です。
いろいろな事情で入院してくる患者さんがいて、痴呆の程度も様々。看護の仕方も様々です。老人病棟での生活を通して、末期医療等の問題も考えさせられます。
老人介護の問題はひと事では無くなりつつあって、数年後には、確実に降り掛かってくる問題です。でも、介護に対する(介護する人、される人に対する)考え方、接し方によって、その負担、というか、気持ちはぜんぜん変わってくるような気がします。
何が言いたいんだか、分からなくなってしまいました。一度、読んでみてください。そして、考えてみてください。老いは誰にでも必ず訪れます。。。
ビタミンF 重松 清   新潮社  第124回直木賞受賞作品だそうです。
元気を運ぶ7つのストーリー。これは「読むビタミン」です。<後記より>
30台後半の男性、主に家庭のお父さんを軸にその家族のあり方を描いた、7つの短編集です。
作者も登場人物も、自分と同年代なので、感情移入がしやすかったです。もう若くは無く、とは言え、まだ老けてしまう年では無い。この中途半端さ。「もしも..だったら...今より幸せな人生だっただろうか?」思い返してみて!案外、いい人生だよね。楽観的!?

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2001.Jun

書名作者発行内容・感想
ALONE TOGETHER本多孝好   双葉社  何だか、不思議なお話でした。
主人公の男の子はいわゆる超能力を持っていて、その力故に、人と深く関れないのね。で、その力っていうのが、人と同調してその人の心を開放するっていうか、 自分でも気がつかないような無意識の意識をきづかせちゃうのよね。これって、かなり危険な事だと思う。無意識下に置いて、防御している部分って少なからずきっとあるもんね。
水の通う回路松岡圭祐   幻冬舎  水の通う回路って何だか分かりますか?
分かりませんよね。題名に惹かれて読んでみました。
ある日、日本中の至る所で、異常な行動をとる子供達が現われた。子供達に共通する点は、「アクセラ」というゲームをしていたことと、黒いコートの男を見たと言う証言だった。果たして、子供達の異常行動の原因は「アクセラ」なのか?真相究明するうちに見えてきたものは...

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2001.Aug

書名作者発行内容・感想
 催眠 
<特別編>
松岡圭祐   小学館  小説、映画とヒットした「催眠」のドラマ化に合わせての改訂版
多重人格障害の疑いのある女性、入江由加を救うべく、カウンセラー嵯峨敏也が活躍する。入江由加が多重人格になった原因とは。ミドリの猿に掛けられた催眠術とは。
結末がね、???。私には理解できなかった....
後催眠   松岡圭祐   小学館  設定は、『催眠』の少し前。 嵯峨敏也は、なぞの女から電話を受けた。催眠療法の恩師深崎透の失踪を木村絵美子と言う患者に伝えろ。癌に冒された医師深崎と、絵美子の間に芽生えた愛。そこには驚くべき真実が隠されていた。...

千里眼松岡圭祐   小学館  千里眼シリーズ第1弾
カウンセラー岬美由紀が、テロ教団と内閣官房との攻防に巻き込まれ、持てる力の全てを出し尽くして問題解決に挑む。
壮大なスケールの作品です。引き込まれてしまいました。
千里眼
ミドリの猿 
松岡圭祐   小学館  千里眼シリーズ第2弾
「催眠」の嵯峨敏也と「千里眼」の岬美由紀が出て来ます。知らず知らずのうちに敵の意のままの行動を取り、窮地に追い込まれてしまう。見えない敵、メフィスト・コンサルティング----史上最強のマインドコントロール組織がついに姿を現わす。
話が途中で終わっている感じで、スッキリしない。続きが早く読みたい感じ。
千里眼
運命の暗示 
松岡圭祐   小学館  千里眼シリーズ完結編
すべての謎ときがここにある。


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2001.Oct

書名作者発行内容・感想
天の瞳
幼年編1
灰谷健次郎   新潮社  いつも保育園の保母さんを困らせている子、倫太郎。でも、倫太郎には倫太郎の考えがあった。
倫太郎の成長を通して、親、教師、子供を育てる事等、考えさせられる事が沢山あった。
倫太郎、保育園〜小学2年生まで。
天の瞳
幼年編2
灰谷健次郎   新潮社  逞しく育っていく倫太郎たち。こんな風に育って行ってくれたらいいな..って思う。
倫太郎、小学2年生〜小学6年生まで。
探偵ガリレオ東野圭吾   文芸春秋  第1章 燃える 第2章 転写るうつる 第3章 壊死るくさる 第4章 爆ぜるはぜる 第5章 離脱るぬける
理工学部物理学科の助教授


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2002.Mar

書名作者発行内容・感想
洗脳試験
 千里眼
松岡圭祐   小学館  千里眼シリーズ第4弾
またまた、カウンセラー岬美由紀が、活躍する千里眼シリーズです。今回は、心理学上には存在しない洗脳、マインドコントロールの謎に挑戦して行きます。
ちょっと、いえ、かなり現実離れしてるけど...^^;
千里眼の瞳 松岡圭祐   徳間書店  千里眼シリーズ5作目
北朝鮮の拉致事件を軸に、岬美由紀と北朝鮮工作員、李秀卿(沙希成 瞳)、2人の千里眼の対決がみもの。また、アメリカ同時多発テロも巧みに話に盛り込まれている。
ハリー・ポッターと秘密の部屋J.K.ローリング 作
松岡祐子 訳  
青山社  ハリー・ポッターシリーズ2作目
映画もヒットして、ブームだったので、読んでみました。
1作目は読んで無いんだけど、楽しめました。が、基本的には子どもの本って感じがしますね(笑)。魔法の世界に浸りきれない自分がいて、ちょっと哀しかったかな。


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2001.Feb

書名作者発行内容・感想
ねこざかなわたなべ ゆういち フレーベル館くいしんぼうの猫が大きな魚を釣りました。大きな口で食べようとすると、魚も負けずに大きな口を空けて、ぺろんと飲み込んでしまいました。あらあら。「このままふたりでくらそうか」「ねこざかな というのも おもしろいね」このあと、どうなってしまうのでしょうか?
「まさか?」のかさ木曽 秀夫 サンリードある晴れ晴れした天気のよい日。公園に不思議なおじさんがいた。雨も降らないのにレインコート着て、長靴はいて、傘をつえのようについて。おじさんは「かさのなかにおはいり」っていうんだ。「このかさは「まさか?」のかさ。それはそれは面白い傘なのさ」って。
さあ、どんな傘なのかしら?「まさか?」のかさって?

なんか誘拐されそうなんて、考えたのは私だけかしら?
わたしのワンピースにしまき かやこ こぐま社空から落ちてきた真っ白な布で、ワンピースを作りました。お花畑を散歩すると…あれっ?!ワンピースが花模様に。わたしの素敵なワンピース。
子供達がとってもすきなお話です。こんなワンピース、わたしも欲しいな…
かぜをひいたおほしさまおぼ まこと フレーベル館風邪をひいて空から落ちてしまった小さな星。くまさんの手当てによって、元気になり、空へ帰って行きました。お礼にもらった星のかけらを土に埋めると、星の木が生え、その周りに春が…
こころ暖まるお話です。
てんてんてんブライアン&レベッカ・ワイルドスミス作
香山 美子 文
フレーベル館雪の野原にてん・てん・てん。誰かがどこかへお出かけ。てん・てん・てん。みんな鹿さん赤ちゃんに持ってきたのプレゼント。
もごもごわにくんひらの てつお ポプラ社わにくんが森の中を散歩していると…雨が降ってきました。森の動物達は濡れてしまうので、困っています。そこでわにくんは、いい方法を思いつきました。
わにくん、健気なんだよね。
くまくんのしっぽ角野栄子 文
佐々木洋子 絵
ポプラ社くまくんのしっぽは、まあるいしっぽ。きつねさんやりすちゃんのしっぽがとてもうらやましい。そこで、しっぽの体操を始めました。しっぽぴくぴく/しっぽぴくぴく/しっぽしゅしゅしゅー/ そしたら…
くまくんシリーズになっています。リズミカルで読み易くて、おもしろかったです。
いたずらララちゃんなかえよしを 作
上野紀子 絵
ポプラ社いたずら好きのララちゃん。あんまりいたずらばかりするので、とうとう、いたずらの国から誘いがきました。でも、そこは…

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2001.Mar

書名作者発行内容・感想
かあさんのひみつ立花あさこ 作
皆川ギリコ 絵
ブックローン出版 今夜のおかずは焼肉なので、サラダボールに生野菜が山盛り。バリバリ パリパリ 母さんがさかんに食べる。「野菜を食べないと、私みたいな美人になれないわよ」とかあさん。「かあさん、なぜ野菜がすきか知ってるか」ととうさん。「美人になりたいからでしょ」とわたし。「じつはな。かあさん、むかし・・・・」「ええっ、まさか」
題名を読んだ時点で、子供たちはワクワク顔になりました。
のんびり森のぞうさんかわきたりょうじ 作
みやざきひろかず 絵
岩崎書店のんびり森のどうぶつたちは、のんびりやさんばかり。なかでもぞうさんは、一番ののんびりやさん。ある日ぞうさんのところに、見た事も無いウサギさんがやってきました。うさぎさんは、忙しそうに、ぞうさんに手紙の配達を頼むのですが…
の〜んびり、ほのぼのしたい人にどうぞ。
かみをきってみようかな足立 寿美子 講談社たのしいことがみつからない。「かみをきってみたら?」ちいさなこえがしました。かみをきるとおもしろいことがあるの?「ためしてみないとはじまらないさ」
新しい事にチャレンジして見たくなりますよ
うさぎのダンス彩樹 かれん ひさかたチャイルド夕焼けのきれいな帰り道、子だぬきのポンチゃんが歩いていると..うさぎさんたちがとっても素敵なダンスをしていました。「僕も一緒にうさぎのダンスおどりたいなぁー…でも、ぼく、たぬきだからいれてくれないかもしれない…」そこで「ハレハレ ポン ハレ ポンポン!」
どうしたらうさぎさんになれるのかなぁ・・
ともだち ふやそ熊谷 まちこ PHP研究所おかのうえの岩はぽつんといつもひとり。そんなある日、岩のそばに小さな赤い実がひとつ、ころん。岩はちょっとうれしくなりました。そして、何日かたつと・・
絵がとってもかわいい。色がうつくしい。春の絵本です。

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2001.Jun

書名作者発行内容・感想
さんぽようびやすい すえこ 作
黒井 健 絵
金の星社 あさ めがさめたら そとは はれ!
おじいちゃん ジーパン はいてる。
やった!
きょうは さんぽようびだ!
どこへ行くとも決めず、気の向くままに歩いてみたくなりました。
ふしぎふしぎ 片山令子 文
長 新太 絵
国土社久しぶりに晴れた気持ちのいい朝、思わず「おいしいひかり」というと、不思議不思議、空から眩しい手が伸びてきて、びんの中にぽとぽと美味しい光を入れてくれました。びんをもって、散歩に出かけると...
「はんぶんことぜんぶとどっちがおおい?」の問いかけに「はんぶんこにきまってるじゃない。」って。ぜんぶはひとりだけおいしいけど、はんぶんこはふたりともおいしいもの。何だか衝撃的でした。こんなふうに考えられたら、世の中優しくなるのにね。
ともだちいっぱい新沢利彦 作
大島妙子 絵
ひかりのくにみちるはかばのブイブイの絵本が大好き。さとるがみせてと言っても「だめー!ブイブイはわたしの友だちなんだから」2人で友だち自慢が始まった。そこへ、ももこが走ってきて...
『友だちの友だちはみな友だち。みんなで広げようともだちの輪!』的なお話です。自分の世界だけで無く、他の人の世界も理解し、共有できたら、それは自分の世界がもっともっと広くなり、豊かになって、素敵だよね。
くもさんおへんじどうしたのエリック=カール作
もり ひさし 訳 
偕成社ある朝早く、1匹のくもが風に乗ってやってきました。農場のうまや ぶたや おんどりが”いっしょにあそぼう!”と誘っても、くもは返事をしません。巣を作るのが忙しかったのです。・・・
くもの糸が浮き出ていて、触っても楽しめる絵本です。こどもたちはわざわざ目を瞑って、絵を触って、くもの巣が出来て行く様子を楽しみました。

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2001.Oct

書名作者発行内容・感想
ピーナッちゃんと
ドーナッちゃん
つつみ あれい 小峰書店 ピーナッちゃんとドーナッちゃんのお話。
壁に激突、ぱっくり割れたピーナッちゃん。ちっさいちゃんにもぐもぐかじられちゃッたドーナッちゃん。どうなるのでしょうか...?
文章がリズミカルで楽しい。絵もかわいい。

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