R100RSに限らずOHV−Rは発電量が足りないため、信号停止などで止まる場合、ブレーキを開放して(つまりブレーキランプを点けずに)停止しないと、どんどんバッテリーから電気が抜けていきます。
下り坂や上り坂では踏ん張る足がつったりして。

そこで、今回面白いLEDが手に入ったので、これを使って省電力のブレーキランプを作ってみました。(ノーマルは21W)
ブレーキランプの場合、テールランプがついた状態でそれ以上の光量を確保しないといけません。
それには2つの方法があります。
ワット数を増やすか、発光面積を増やすかです。
今回のLED。
一体どこがブレーキランプ向きなのでしょう。
これが普通のテープLED。
端子がプラスとマイナス2個しかありません。
ところが先のLEDには4個の端子があります。
よくみると、LEDの寸法もでかい。(テープの幅も8mmと10mm)
実は矢印のある端子がプラスで、残り3個はすべてマイナス。
でかいのは3個のLEDが収めてあるから。(3チップLEDと言います)
3つのマイナス端子は3個のLEDを独立して点灯させるスイッチなのです。
つまりこの1枚のLEDだけで3色を出すことができるのです。
3色それぞれ単独、あるいは同時に点灯できるわけ。

ところがこのLEDは3色とも赤という特殊なやつでして。
1個だけ点けてテールランプ、さらに残り2個を付けると3倍の発光面積、つまり明るさが3倍になるのです。

ただ、R100RSはテールランプは独立しているため、今回は消灯から一気に3個点灯します。
これでよりブレーキランプらしくなるわけです。

これが通常のテープLED。テールに使ったやつと同じ明るさのもの。
こっちが3チップLEDを1個だけ点けた物。
こっちが3個同時点灯。
直視できません。
さて、まずはテープを貼り付ける土台を作らないといけません。
使うのは、DVD−R50枚入りを買うと最後に残るゴミ。
このカバーです。
カッターでテールランプボディにきっちりはまるように切り出します。
ランプボディは中古品の物を使います。
ちなみにR100Sのものだそうです。
ヤスリで擦ってこのようにはめ込みます。
今度は電球本体を作成いたします。
まず、プラス端子に予備ハンダ。
マイナス側は通常1端子に1本、線を繋ぎますが、今回3個同時点灯ですのでマイナス端子をすべてハンダでつないでしまいます。
3枚を並列接続してリード線を点けます。
ベース板に貼り付けます。
テスト。
おおっ!目がああああ。とまたもやラピュタごっこ。
プラス端子をはんだ付け。
飛び出した部分を削ります。
アースをはんだ付け。
これでボディのソケットがそのまま使えます。
両面テープでベース板をリフレクターの平面部に貼りつけ。
あとは前に作ったテールランプ部分をこちらに移植するだけです。
点灯テスト。
モザイクに見えますがやばいものは写ってません。
ところが問題発生。
実はR100RSのリフレクターが中古品と全く別形状で(ちゃんと付くのですが)テール部分を移植することができませんでした。
中古品にはナンバー灯を貼りつけるスペースが無いのです。
こちらはモノサス純正品。2枚上の中古品と比べてください。反射板の形状が全然違います。
どっちを使うか迷った末、この純正を使うことに。
なぜかというと、一番下にある平らなベロが中古品には無いからです。(ここにナンバー灯を貼り付けてました。)
しかし、ブレーキランプをいざ付けようとすると、せっかく作ったベース板の形状がリフレクターに合いません。
こちらのほうが上下方向が狭いのです。
で、結局純正品に合わせてブレーキランプのベースを削り、スポンジテープで手前にずれないように押さえました。
それにしてもすっきりしてますねー。
最初に作ったテールランプ部分と比較していただくと一目瞭然。
テールランプを点灯。
テール点灯状態からブレーキを踏み込んだとき。
ちなみにアシストグリップが光ってますが、これは前の持ち主が加工したものです。
LEDとしては初期の製品ですので明るくはありませんが、ハイマウントストップランプとして十分役目を果たしてます。
これはテールランプ消灯、ブレーキランプのみの場合。
十分実用になります。
消費電力は1W前後。ノーマルの20分の1です。
これでブレーキをきかせたまま停止していられます。
ちなみに電球時代がこちら。5WのテールライトよりLEDのほうが明るいか?
こちらは21Wの電球。ブレーキもLEDの勝ちですな。
戻る