今回購入した社外品のイグニッションコントローラー。
アメリカコロラドのユーロモトエレクトリック社製。
裏返すとヒートシンクが全面に。
猛烈に熱を発生する上に、エンジン真上、タンクのトンネル内という
悪環境で働いているため、ある日突然、死んでしまうらしいです。
BMWは暖機運転禁止となってますが、アイドリングの熱でセルモーターが
壊れたり、ダイオードボードが逝ってしまったり、このコントロールコンピューターが
熱暴走したりするのを防ぐためだと思います。
キットにはシリコングリスもついてます。
そう、まるっきり自作コンピューターの世界です。
赤い箱(これがレギュレーターです。)の前方のヒートシンクつき部品が
イグニッションコントローラーです。
別に壊れているわけではありませんが、装着されてからはや20年。
50000kmも走れば、壊れてなくても劣化してるはず。
フレームにマウントしているネジ2本を外します。
それぞれ1本ずつアース線があるので取り付けるときに忘れないように。
コントローラーからコネクターを抜きます。
ただひっぱても抜けません。
この針金を外すことでロックが解除されます。
無くさないように。
次にヒートシンクとコントローラーを分離します。ここの2本のボルトを外すのですが
8mmのスパナではスカスカです。
といって、6mmのスパナは入りません。
フランス規格のランドナー自転車でよく使われている7mmのスパナ。
でもこれでもガバガバですので、インチ規格かも知れません。
シリコングリスで固着してますので、隙間をマイクロドラーバーなどでこじると
パカンと外れます。
シリコングリスはパーツクリーナーでは落ちませんので、ガソリンで拭き取ります。
コントローラーとの密着度を上げるためオイルストーンで平面を研ぎ出すとベターです。
イグニッションコントローラーにシリコングリスをぬりぬり。
素手でやらないほうが懸命です。
石鹸で洗っても落ちません。
パソコンのクーラーと同じく、厚塗りは逆効果です。
ヒートシンクとコントローラーを密着させます。
7mmネジで固定してコネクターを接続します。
ストッパーをはめ込みます。
きちんと刺さっているか確認。
アース線を間に挟んでボルトを締めます。
燦然と輝くメーカーロゴ。
これで点火コイル、プラグコード、イグニッションコントローラーが新品になりました。
あと点火系ではイグニッショントリガー(パルサー:昔のポイントの部分)が残るのみですが、
これは6万円以上ととてつもなく高価。
しかし社外品で3万円ほどのキットがあるのでそれを試そうと思っています。

この交換でアイドリングが約650回転で安定。
トップスローは1200回転(時速40km以下)になり、上り坂でもシフトダウンせずに
トップギアのまままるでオートマチック車のように走れるようになりました。
もっと早く変えときゃよかった・・・。
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