東海北陸自動車道は、名神高速道路・一宮JOC~北陸道・小矢部砺波(おやべとなみ)JOCを結ぶ自動車道です。愛知県から岐阜県を抜け、富山までを南北に縦断しています。これによって太平洋側と日本海側が今までより短時間(3時間半)で往来できるようになりました。
全線開通したのは、2008年7月。幾つもの山脈を貫きながら山間部を通過する高速道路で、冬場は豪雪でも知られ、工事は難航を極めたと言います。事実、白鳥IC以北はトンネルが多く、上り線54、下り線56のトンネルを通過します。

当初、全線の開通は2008年3月末と予定されていましたが、飛騨清見IC~白川郷ICの24.9kmは、飛騨トンネル(10.710m)の工事中に大量の湧水があり、大幅に遅れて4ヶ月後の開通となりました。
実は2008年3月末に白川郷への旅行を計画したのですが、開通が先送りになり、荘川ICから国道156号線を北上するルートに変更となりました。ダム湖である御母衣湖(みぼろこ)の、入り組んだ湖岸を走るルートで、道幅も狭く、カーブが多くて大変でした。
このとき、東海北陸自動車道が全線開通したら、いつか縦断して富山まで行ってみたいなぁ!と思いました。そしてこの夏休み、ついに中部縦断旅行を決行しました。
岐阜県側の白川郷は既に行っているので、旅行計画としては、1日目に富山県側の五箇山(ごかやま)合掌集落を見学、その後富山湾へ出て、氷見漁港近くで宿泊。2日目は富山湾を観光船でクルーズ。昼過ぎに富山を出て、途中、岐阜県高山市へ。高山市内でショッピングと夕食の後、帰宅するルートです。
東海北陸自動車道を走る場合、大きな問題が一つあります。それは白鳥IC~小矢部砺波JOCの区間が暫定2車線になっていること。この区間は最高速度が50~80km/hに制限されるため、愛知県方面から走行した場合、2車線に入る手前で渋滞が発生しやすいのです。

特に白鳥~高鷲(たかす)~ひるがの高原~荘川~飛騨清見~白川郷~五箇山の区間は、観光施設やスキー場、世界遺産などがひしめく地域で、ETC割引の影響もあり、休日は必ず渋滞します。
もともと白鳥IC~飛騨清見ICは4車線化する計画でしたが、2009年10月、前原国土交通大臣が補正予算で計上された4車線化事業を凍結すると表明。せっかく開通した高速道路も、渋滞で時間がかかっては意味がありません。どうなるんだ一体!?と気を揉んでいたところ、翌2010年4月に国土交通省が再着手すると表明して現在に至ります。
自然に囲まれ、日本の原風景のような文化遺産の残るこの地域は、国内のみならず海外からの観光客も呼び込める場所。素晴らしい観光資源に恵まれているのですから、是非スムーズな交通ができるようにしてほしいと思います。
さて、旅行計画を立てる上で、やはり高速道路の渋滞はネックです。夏休み中の週末ですから、今回は入念に渋滞情報をチェックしました。土・日は午前8時前後に一宮JOC付近、午前11時前後に高鷲IC付近で最大の渋滞予想が出ていました。

当日は午前8時に豊田市の自宅を出て、一宮JOCのある名神高速を避け、東海環状自動車道から美濃・関JOC経由で東海北陸自動車道へ。五箇山まではノンストップで走るよう計画しました。
飛騨清見付近で交通量は増えましたが、何とか渋滞は避けることができ、10時40分に五箇山に到着しました。自宅を出てから2時間40分、順調なドライブでした。
五箇山では最も大きな合掌家屋の岩瀬家を見学し、その後は道の駅「ささら館」で昼食。五箇山豆腐とイワナのにぎり寿司の定食をいただきました。菅沼の合掌集落も見学しましたが、山間部だというのに暑くて、早々に引き上げて富山県射水市の道の駅「カモンパーク新湊(しんみなと)へ向かうことにしました。
五箇山ICから小矢部砺波JOCまでは、2車線でも交通量が少なく、とってもスムーズ。カモンパーク新湊は北陸道の小杉ICから約10分の場所にあり、五箇山から40分程度で到着しました。新湊は白海老が名物で、食堂の白海老のかき揚げ丼がとっても美味しそうだったけど、氷見での夕食のために我慢しました。

宿泊は氷見漁港近くの民宿「魚恵(ぎょけい)」にて。民宿と言っても料理旅館のような造りで、各部屋には掛け軸と生花が活けてあり、本格的な茶室もあります。
夕食は創作和食を部屋食で。ワインの持ち込み料も800円という良心価格だったので、氷見の魚介に合わせてカリフォルニアのスパークリングを開けました。至福~~♪
翌日、富山湾を巡る観光船で優雅にクルージング!と思っていたら、観光船からは演歌が流れまくり。で、出港した観光船の最大の見せ場は、富山湾に張り巡らされた「定置網」でした。そういえば漁港に「越中式定置網発祥の地」と書かれたボードがあったな・・。
見学した定置網は、毎日午前6時と午後4時半に水揚げするそうですよ。それはそれで面白かったのですが、クルージングでなく、漁船で漁に出た気分を味わいました・・(^_^;)
富山湾は日本最大の外洋性内湾で、水深の深さと水揚げされる魚類の豊富さで知られています。湾の大部分は水深300m以上で、一番深い部分は1.000mを超えるそうです。入善沖の海底には10.000年前の森林の立ち木がそのまま残された海底林があり、また、春と冬には蜃気楼が発生することで有名です。とても神秘的な海なんですね。

富山湾の魚介で特に有名なのはブリとホタルイカと白海老。ブリは冬、ホタルイカは春が旬なので加工品以外は出会えませんでしたが、白海老は春~秋までシーズンが長く、観光船の乗り場になっている氷見フィッシャーマンズワーフ「海鮮館」でも、生の白海老に加え、刺身や唐揚げを見ることができました。
しかし食堂には白海老のかき揚げ丼はなく、これはやはり、新湊でないと味わえないようです。
氷見の海鮮館で目に付いたのは、なんと言っても大きな岩ガキ!サイズによって1個300円~800円で売られています。夏場なので生ガキをお土産にすることに躊躇しましたが、なんと魚屋さんがその場で殻を開け、スライスレモン付きで渡してくれると言います。これは食べねば!400円のを1つ購入し、チュルッといただきました。美味し~~い!

それから高岡市の大和デパートに行って、「薄氷」や「月世界」などの富山銘菓を購入。もう一つ予定していた「杢目羊羹(もくめようかん)」は、富山市内のデパートでないと置いていないそうで、買えませんでした。酒のつまみに買いたいと思っていた「莫久来(ばくらい)」も置いてなくて、とっても残念。富山市内もルートに入れるべきだったな~~(>_<)
高岡市内で昼食の後、再び東海北陸自動車道へ。午後4時頃に高山市内に入り、キュルノンチュエでソーセージを買ったり、トランブルーでパンを買ったり、飛騨地酒蔵で飛騨高山ビールを買ったりとショッピング三昧。夕食はもちろん「山武商店」です。高山に来たらここに寄って飛騨牛を食べなくっちゃね!今回は霜降りの他、フィレ肉もお願いして、たっぷりと堪能させていただきました。
そうそう、帰りにもう一つ買いたいモノが。それはひるがの高原SAのチーズケーキ。午後9時を回った頃にSAに着きましたが、ここはスゴイ!この時間でも満車です。何とか車を駐めて、チーズケーキは売り切れかな~?と思ったら、ありました!ちゃんと保冷剤付きで包装してくれます。今回は飛騨のりんごタルトも買いました。
ひるがの高原の乳製品を使ったこれらのスイーツ、お土産物のレベルでない高品質で、人気があるのも納得できます。

それにしても高山で夕食までとは、随分ゆっくりね、と思われるかもしれませんが、飛騨清見~白鳥の区間は、午後3時から8時頃まで渋滞するんです。最大予測は20㎞。以前、この区間を抜けて帰宅するのに5時間かかったことがあり、同じ轍を踏まないためにも、高山で時間を取りました。
ひるがのSAを出る頃には渋滞も解消していたので、予定通り2時間ちょっとで帰宅。でもね、やっぱり東海北陸自動車道の4車線化は必須ですよ~!事業凍結しないでね!!と心から願っております。
もし私がツアーコンダクターなら、名古屋から東海北陸自動車道を北上し、高山と白川郷・五箇山合掌集落の見学。その後、小矢部砺波JOCから北陸自動車道を西に走って金沢、そして京都に至る「日本の歴史と文化満喫ツアー」を企画しますね。海外からのお客様には、セントレアから入国して関西国際空港から出国、という具合でどうでしょう。
この自動車道で、中部の旅も一層楽しくなりました。皆さまも是非、お出掛け下さい。