ヤブマメの生き残り作戦

夏から秋にかけて地味な花をつけるヤブマメ。
人が歩きまわるような場所の隅っこに、ちゃんと自分の居場所を確保しています。
この地味な花は人に注目される事は滅多にありません。
ところがどっこい、この草は、とてもしたたかに子孫を残す術を身につけているのです。
まずは普通の花です。
ヤブマメの普通の花

秋も深まった頃のヤブマメのツルの先端です。
土に埋もれていましたが、土をどけると、何やら白い豆の鞘のようなものが現れました。
閉鎖花1

近寄って見ると光が当たらないので、日焼けこそしていませんが明らかにマメの形をしています。
閉鎖花2

実際の実は1cmほどの大きさがあります。
でも普通の豆は1mmに満たないほど小さいので、閉鎖花の豆の大きさがわかります。
その上地中にあるので、発芽はすごく有利になりますね。
閉鎖花3

鞘を割ってみました。
中には結構大きな種が入っています。
食べてみると、落花生を生で食べているような、期待以上の味でした。
食用になるそうですが、おやつにしようとすると、集める労力が大変です。
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